歴史ある天神祭ですが、実は現在、存続の危機に立たされているのです…。

 天神祭の運営には多大な経費が必要で、単年度だけで数千万円もの赤字を抱えています。
 その原因としては、大阪府・大阪市からの補助金全カット、奉拝船の減船、近年の警備費の高騰などが挙げられます。

 現行のまま天神祭を続ければ、累積赤字のさらなる増加は明白。大阪の夏の風物詩である奉納花火の打ち上げは中止、陸渡御・船渡御も縮小せざるを得なくなります…。



 今まさに、千年以上続く「天神祭」が消えようとしているのです。

 伝統として今日まで脈々と受け継がれてきた天神祭をこのまま終わらせてしまってもよいのでしょうか?後世に残すべきお祭りではないのでしょうか?

 いや、そんなはずはない。
 人々が紡いできた伝統を、私たちがつないでいくべき!

 そう考えた私たちは、クラウドファンディングによる天神祭資金集めのため、動き出しました。

 もともとボランティア活動に関心があった私たちは、大阪天満宮の宮司さんやなにわ文化サポーター倶楽部の方々から、お話を伺う機会がありました。

 そこで、天神祭運営の苦労やお祭りを次世代に継承していきたいという熱いお話を伺い、「天神祭を盛り上げて大阪を元気にしたい!」「コロナでしばらく行けなかったお祭りの賑わいをこれからも楽しみたい!」と強く思うようになったのです。


 最初は学生メンバー5人でスタートした【天神祭】関西学生プロジェクトですが、新しい試みに挑戦したいという学生は増え、現在は11人で活動しています。クラウドファンディングの実施に加え、各種SNSで天神祭の魅力発信も行っています。



 いただいたご支援金は、大阪天満宮様が斎行される天神祭の運営(警備費)に全額あてさせていただきます。

 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンをお届けします。


2024年7月24日(水):宵宮祭、鉾流神事斎行

2024年7月25日(木):本宮祭、陸渡御・船渡御、奉納花火(日没~21:00頃を予定) ※荒天時は中止

大阪天満宮様:https://osakatemmangu.or.jp/

なにわ文化サポーター倶楽部様:http://www.naniwa-bunka.com/

※【天神祭】関西学生プロジェクトの各種SNSは、ページ冒頭右側(スマホの場合は下部)に掲載のプロフィール欄からご覧になることができます。
 チェック&フォローをよろしくお願いいたします!


 大阪天満宮様が斎行されてきた「天神祭」は、神田祭、祇園祭とともに日本三大祭の一つと言われる夏祭です。千年以上も前に始まり、大阪と共に古い歴史を歩んできた天神祭の歴史について、大阪天満宮の寺井宮司に教えていただきました。

(以下、文・大阪天満宮 寺井種治宮司)

 天神祭の始まりは平安時代中頃、大阪天満宮が建てられた翌々年の天暦5年(951年)に行われた、鉾流神事(ほこながししんじ)が斎行されたのが始まりと伝えられております。鉾流神事とは、神社の前の浜より神鉾を流し、その漂着した場所を御旅所(おたびしょ)と定めその地に神様をお迎えする神事です。

 御旅所の準備ができると神様は、陸路で川岸までお出になられ、船に乗り大川を下り御旅所へ向かうルートを辿ったと言われています。この神様のお出ましを祝って、行列を組んでお供をしたり、お迎えしたりしたのが陸渡御・船渡御(りくとぎょ・ふなとぎょ)の始まりです。

 現在の天神祭では多くの講が船を出し、大きな花火が上がりますが、それらは全て、神様のお出ましのお迎えを盛大に祝おうとしたことから始まったものなのです。

 戦国時代やオイルショックなど様々な困難に直面してきましたが、その度に時代にあわせた変化を遂げつつも、天神祭の「核」となる神事は変わること無く、脈々と受け継がれてきました。

 大阪市内・天満に鎮座する当宮の氏地を中心に、宵宮祭は7月24日、本宮祭は翌25日と定められ、賑やかに斎行しております。祭の中心は、当宮でお祀りしている菅原道真公です。大阪の繁栄ぶりを道真公の御神霊にご覧頂き、さらなる発展を祈願するために、氏地を巡行するのです。この巡行が、25日本宮祭の陸渡御・船渡御です。船渡御がはじまり、辺りがだんだんと暗くなってきた頃、神様に奉納する約3000発の奉納花火が打ち上げられ、見守る人々を神秘的な光景へと誘います。また、この日までの間に様々な神事・行事がおこなわれます。




 今回、クラウドファンディングのリターンとして以下の7つをご用意いたしました。

 〇【天神祭オリジナル】手拭い 5,000円

 〇【天神祭オリジナル】手拭い・扇子セット 10,000円

 〇  クリスタル花火 15,000円

 〇【天神祭オリジナル】手拭い・扇子+御迎え人形レプリカ1体セット 20,000円

 〇  ガラス盾と墨液のセット 40,000円

 〇  御迎え人形レプリカ10体セット 60,000円(限定数30)

 〇  御迎え人形レプリカ全16体セット 100,000円(限定数3)

 すべてのプランに御礼状を合わせてお送りさせていただきます。

 リターンのテーマは“つなぐ”

 学生プロジェクトのメンバーはいろいろなものを “つなぐ” 架け橋としての役割を果たしたいと思っています。


 私たち学生には、この活動を世間にもっと広めたい、特に関西の学生のみなさんに知っていただきたい、そして一緒に取り組みたいという想いがありました。

 この想いを実現するために、コロナ流行前まで、なにわ文化サポーター倶楽部様で実施されていた「天神祭コレクション2024」を復活開催!手拭いと扇子のデザイン、天神祭公式キャラクターを関西の学生から募集しました。

 優勝した作品のみ【天神祭オリジナル】手拭い、【天神祭オリジナル】扇子のデザインに採用されるデザインコンテストです!【天神祭公式キャラクター】は【天神祭】関西学生プロジェクトの公式SNS、各リターンに合わせてお届けする御礼状に使用される予定です。

 手拭い・扇子は「梅鉢と花火」、公式キャラクターは「御迎え人形」がテーマです。どちらも天神祭にぴったりなテーマを設定いたしました。優勝すると自分の作品がリターンとして、多くの方に見ていただけるということもあり、関西各地のたくさんの学生から応募がありました。そして大阪天満宮・天神祭渡御行事保存協賛会・なにわ文化サポーター倶楽部・学生プロジェクトのメンバーが、選考を行い、優勝作品が決定いたしました!


天神祭コレクション2024 優勝デザインの紹介です。

たくさんのご応募ありがとうございました。
【天神祭オリジナル】手拭い・扇子は、関西の専門学生と私たち学生プロジェクトのメンバーを“つなぎ”、学生たちの取り組みを社会にもっと“つなげる”ことができるリターンです。お楽しみに!


 大阪天満宮の正門西側に「大阪ガラス発祥之地」碑があるのをご存知ですか?ガラス製法は江戸時代にオランダから伝えられ、製造はここ大阪で始まったのです。

 ガラスを利用してリターンを作りたいという学生プロジェクトのメンバーと、大阪天満宮の御神水舎作家であり、ガラスアーティストの岡本覚氏が “つながり”を持ち、ガラスを使ったリターンが誕生いたしました。

 クリスタル花火」「ガラス盾と墨液のセット」は岡本覚氏との共同デザインによるリターンです。

 

 お家に飾られた「クリスタル花火」で天神祭の伝統と文化を次世代に“つなぎ”、将来に“つなげたい”、残したい言葉や記録、記念日、想いなどを「ガラス書」で形に残してみませんか?


 ガラス作品は、「そうそうの杜」のみなさんに作っていただきます。「そうそうの杜」とは大阪市城東区鴫野にある知的障がい者授産施設です。この取り組みは知的障がいの方にとっては社会課題への挑戦となります。作られた作品は学生プロジェクトのメンバーと障がい者のみなさんが一緒に封入してお届けいたします。

 このリターンを通して、学生と障がい者の方が“つながり”、社会と“つなぐ”、を実現します。

※ガラス製品は納期に時間がかかることが想定されています。2024年内での配送を目標にしておりますが、出来次第順次発送させていただきます(早くなる場合もあります)。


 江戸時代、天神祭の船渡御を奉迎するために御迎船が作られ、御迎船を飾り立てるために製作されました。御迎え人形のキャラクターの多くは、大坂町人に人気の文楽や歌舞伎などから採られています。幕末の最盛期には50体を超えていましたが、現在は16体が伝えられています。

 どのプランもどこかで“つながり”を生み出すものです。学生がみなさんの“つながり”の架け橋となれますように。

 ご支援よろしくお願いいたします。


 4月~6月中旬 事前広報

 6月28日(金)  クラウドファンディング開始  

 8月2日(金) クラウドファンディング終了

 9月以降    リターン発送


 【天神祭】関西学生プロジェクトでは、クラウドファンディング運営の他に、Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、YouTubeを使った広報活動も行っています。

 私たちの最新の活動状況や7月の宵宮祭・本宮祭をより楽しめる耳寄り情報などを投稿していきますので、下記のリンク・QRコードから、各SNSのチェック&フォローのほどよろしくお願いします!

Instagram:https://www.instagram.com/tenjinmaturi_from2024?igsh=MXBoZWYweG1hdHkwYQ%3D%3D&utm_source=qr

X(旧Twitter):https://x.com/tenjin_students?s=21&t=TQ3fkCe9w2RIwlrQO9VcwQ

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YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCjqYUb9fAHLaRYDNyxZvloA


 また、本ページでも活動報告や会議の裏話、リターン決定にいたる秘話などを公開していく予定です。気になる方はぜひ、「お気に入り登録」もよろしくお願いします。



 【天神祭】関西学生プロジェクトは、大阪公立大学、大阪大学、大阪教育大学の大学生・大学院生11人と大阪天満宮様、非営利団体「なにわ文化サポーター俱楽部」様とのコラボレーションにより成り立っています。

 各組織代表からみなさんへのご挨拶をぜひご覧になってください。

 こんにちは!この度は本プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます!僕自身、大阪府民でありながら天神祭に参加したことはないというある意味稀有?な人間でしたが、天神祭の存在は知っていて面白そうだな〜という軽いノリで参加しました。しかしそこで、天神祭継承に尽力されている大阪天満宮の宮司さん、なにわ文化サポーター倶楽部のみなさんの存在を知り、本格的に天神祭を支えたい!!と思うようになり、この企画を全力で盛り上げようと決意しました。

 ご存じの方も多いかもしれませんが、天神祭は毎年運営を行っていく上で、多額の資金がかかってしまいます。勿論天神祭を象徴するあの花火も寄付によって成り立っています。千年も続いている天神祭の火を絶やさないためにもこのページをご覧になっている方の力が必要不可欠です。みなさんのあたたかいご支援、ご協力のほどよろしくお願いします!

 大阪天満宮宮司の寺井種治と申します。私は平成30年4月1日に第58代目の宮司を拝命しました。私ども寺井家は代々大阪天満宮の社家であり、ご先祖が代々守って来たこの大阪天満宮の歴史文化・祭を継承し後世に伝えていく使命を担っています。

日本三大祭のひとつである天神祭は、当宮鎮座の翌々年天暦5年西暦951年にはじまったとされ、千年を超える歴史を持っています。

 天神祭の陸渡御・船渡御は浪速の夏の風物詩と言われ、毎年7月25日の本宮には120万人以上が集まり、大きな賑わいを見せます。この天神祭を主催するのが大阪天満宮であり天神祭渡御行事保存協賛会であります。

 しかし現在は、様々な物価の上昇により、祭の経費が増大し運営に大変苦労しています。何とか経費を集めようと氏子地域や企業からの寄付の募集、拝観席の増設など、収入を増やす努力はしていますが、どうしても赤字の決算となっているのが現状です。

 そこで若い方々のお力を借りて新しい発想や視点でこの祭を見ていただき、どうすれば祭の運営が上手く行くのかを一緒に考えていくことにいたしました。

 天神祭は多くの方々から愛され、期待されています。どうか未来永劫天神祭が継承されて行けるようお力をお貸しいただければ幸いです。

 我々は、様々な業種の会社経営者が集い、「大阪を元気に」を合言葉に活動している倶楽部です。いつの時代も未来を切り拓くのは若者の力です。千年以上の歴史を持ち、大阪が世界に誇る伝統文化である天神祭をどのように次代に引き継いでいくか、まさに今回の学生の行動は大きな意味を持つものだと思います。希望ある未来に向けて、皆様も一緒に彼らを応援いただければ幸いです。

 【天神祭】関西学生プロジェクトは、非営利団体「なにわ文化サポーター倶楽部」様の協力を得ながら、有志の学生がメインとなって運営しています。
 なにわ文化サポーター倶楽部様は、天神祭を始めとする大阪の様々な文化を広めることを通じて、次世代への継承や経済発展を目指し、25年前の設立当初から継続的に活動されています。若い世代が祭りに関わることのできる場づくりに力を入れられており、「若者中心のボランティア団体の組織化」が今回実現しました。
 若者に祭りの新しい担い手となってほしいという「なにわ文化サポーター倶楽部」様の意図と、大阪の文化に興味があり、天神祭に関わる「何か」をやってみたい!という学生の願いの合致が、本プロジェクトの成立背景にあります。

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