はじめまして。

私達は、能登半島にある志賀町富来地域で 地元密着型スーパー「トギストア」を営んでいます。
古くは北前船の寄港地として栄えた歴史ある町で、その中心地である地頭町商店街で約70年営業を続けて参りました。

能登半島地震後の建物

地域の皆様からご愛顧いただいてきた私たちの売りは、毎朝、市場で仕入れる新鮮な能登の魚介で、熟練の職人がお刺身やお寿司にして毎日提供しています。

職人が捌く能登産の新鮮な魚介

中でも、名物の豪華刺し身盛りや、にぎり寿司の盛り合せ、焼き鯖寿司や自家製の干物などがとても人気です。

長年の経験に基づく目利きと確かな技術
そんなトギストアの評判を聞きつけて町外からお買い物にお越しになる方や、ネット販売でもお求めいただく方もいらして、それが私たちの誇りであり喜びでした。

トギストア自慢の握り寿司

ところが、あの日を境に私たちを取り巻く状況は一変してしまいました。

令和6年元日の16時10分。
日頃、ほとんど休みの少ない私たちにとって、家族揃って団らんできるのがお正月。集まった娘夫婦や孫たちと楽しいひと時を過ごしていたところに、今まで体験したことのない強い揺れが襲いました。

町内に鳴り響く大津波警報と避難勧告。まだ幼い孫を抱いて、家族全員で必死の思いで高台に逃げました。

夜になり、暗闇の中をみんなで手をつないで、そのまま避難所へ身を寄せました。余震が続く中、怖くてみんなくっついて一睡もできないまま朝を迎えました。

お店はどうなっているだろう、住宅はつぶれてしまったのでは。

次から次へと不安に襲われながら、それでも見るのが辛くてお店へは足が向きませんでした。

そのうちに娘達がお店を見に行き、帰って来たときに聞いた言葉が

「もうダメやわ・・・・家にはもう住めない・・・・」

私はもう愕然としました。いっぺんに全身の力が抜けてしまい、目の前が真っ暗になってしまいました。

地震で崩落した天井

私もやはり気になってお店を見に行き、目にした光景は想像以上のものでした。決して新しいとはいえない店舗でしたが、天井が落ち、壁は崩れ、とても営業できる状況に無いのは一目で理解しました。

備品が倒壊した厨房

何より痛手だったのは、能登全域で水道管が破損し、数ヶ月に渡り断水が続いたことです。新鮮なお刺身やお寿司を売りにしてきた私たちにとって、まさに水は生命線でした。

その水が出ないことは腕をもがれたに等しく、再建しようにも何もできない日々が続きました。

地震直後の店内

家が倒壊して避難所暮らしになった人。
住む場所もなく、泣く泣く富来を離れる人。
店が損壊して再起を諦めた人。
地域の誰しもが、それぞれの立場で人生の岐路に立たされることになりました。

私たち家族も例外ではなく、店の再開の見通しも立たず、長い避難所暮らしをすることとなりました。

周りの方々からはいつお店を開けるの?いつから始めるの?

というお声を頂きながら、歯がゆい思いでいっぱいでした。

避難所の様子

そうこうしているうちに、長かった断水もようやく解消し、お店も50日振りに何とか営業再することができました。お客さまが心待ちにしてくださっていたトギストア自慢の鮮魚、お刺身、そして手づくりお寿司にお惣菜などなど。開店と同時に何人ものお客さまが「待っとったよー」と喜んで来てくださいました。 涙が溢れ、感謝の気持ちでいっぱいでした。

支援物資の配給に並ぶ避難者の方々

見回せば、発災から5ヶ月以上が経過した今でもなお、避難所暮らしを強いられている方や、我が家に帰ることが叶わず、仮設住宅に入居されている方が多数いらっしゃいます。

そんなお困りの方々に、トギストア自慢のお刺身やサービスを発災前のように味わっていただきたいと心から願っていました。

営業再開した店内お馴染みのお客さま方からたくさんの温かい励ましのお言葉を頂き、私たちの存在意義を再確認することが出来ました。これだけ地域の皆さまから必要とされている トギストアを必ず今と同じ地頭町商店街で再建しよう!!と心に誓いました。

新鮮な魚介をリーズナブルな価格で提供しかし被災した店舗は今のまま修繕をして営業を続けることはかなり厳しいと判断され、苦渋の選択でしたが、いったんは仮設店舗で営業という形で新たにスタートすることになりました。

このプロジェクトの目的は、能登半島地震で大きな被害を受けた「トギストア」を再建し、これまでご愛顧いただいてきたお客様に恩返しすることにあります。

現状は、危険な個所をブルーシートで囲い、なんとか営業をはじめた状況ではありますが、地震発災後、お客様をお店にお迎えすることは危険と判断し、8月に仮設店舗での営業再開までに閉店する必要があります。

季節の食材を用いた自慢のオードブル

今後、被災した建物は残念ながら全壊指定を受けることとなり、今のまま修繕をして営業を続けることは難しいと判断されました。苦渋の選択ではありましたが、店舗をいちから建て直して事業再建を目標にしつつ、いったんは仮設店舗で営業を行う決意をいたしました。

しかし、そのためにも水道やガスといったインフラ工事や、内装や看板、冷蔵庫や陳列台といった多くの設備投資が必要となっています。

自社の再建のために皆さまに頼って良いのかと家族や社員とも話し合いましたが、トギストアの継続が被災された方々の日常生活を支えることに繋がり、長期的には地域経済の持続にも寄与すると考え、クラウドファンディングに挑戦する決意をいたしました

サザエやカニなど季節ごとに品揃えは変わります

仮設店舗は、富来地域でも店舗や宿泊施設が立ち並ぶ国道沿いにある「道の駅とぎ海街道」の敷地内での建設が計画されており、8月以降の出店に向けて、町や商工会と協議を進めている最中にあります。

この場所は、被災者の方々が入居する仮設住宅と隣接していることから、発災から心休まることのない避難者の方々にも、新鮮なお刺身や手作りのお惣菜をお求めいただくことが可能となります。


また、車通りの多い国道沿いで道の駅の近くとなりますので、能登へ復興支援や観光でお越しくださった方々にもトギストア自慢のお刺身や惣菜を味わっていただきたいと考えています。

ご支援いただいた皆様には、以下のリターンをご用意しております。

【1】商品券3種類(複数枚購入可能)
5,000円 = 3,000円分の商品券&お礼のメッセージ

8,000円 = 5,000円分の商品券&お礼のメッセージ

15,000円 = 10,000円分の商品券&お礼のメッセージ

トギストアで使える商品券を用意しました。仮設店舗を訪れた際にご利用いただければと思います。

仮設店舗では能登の海鮮食材を使った「能登復興丼・能登復興寿司」を3,000円で用意する予定です。また、お子様や女性向けに少しサイズの小さい「能登復興丼(ミニ)・能登復興寿司(ミニ)」も2000円で提供させて頂きます。

例えば、5,000円の商品券であれば、能登復興丼と能登復興丼(ミニ)を組み合わせての利用が可能です。

夏の行楽シーズンに、ぜひ能登・富来を訪れて、新鮮で美味しい海鮮を味わってください。オンラインでの発行を考えていますので、もし訪問が難しいようでしたら、友人や知人への譲渡も可能です。先払いで能登の海鮮をご購入いただくようなイメージとなります。

【2】お礼のメッセージ10,000円
こちらは寄付のようなイメージとなります。正直、こちらとしては事務手続きがないので一番楽で嬉しいです。商品券と組み合わせての購入も可能です。

【3】北鉄バスのマグネット & お礼のメッセージ
30,000円 = 北鉄バスの停留所マグネット + お礼のメッセージ
(商品の説明)富来 or 地頭町・数量:1点 ・サイズ:約5cm
合わせてお礼のメッセージもお送りします。

ご支援いただいた御厚志は、事業継続を目的とした仮設店舗整備(什器・備品の購入など)ために使わせていただきます。

7月 仮設店舗工事着工予定

8月 リターンの発送・仮設店舗入居予定

このプロジェクトを通じて、能登半島地震の被災地の一つである富来地域の復興に寄与することは、私たちにとって大きな意義があります。地元のスーパーを再建し、地域の人々の生活を支えることで、コミュニティー全体の結束力を高め、より強い絆を築いていきたいと考えています。皆さまの温かい支援と応援を心よりお待ちしております。

スタッフ一同、再建へ向けて一丸となって取り組みます!


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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