自己紹介
はじめまして!
豊かな緑と青すぎる空に囲まれた北海道・十勝の高校3年生、石川裕大と申します!
私は今年の2月、とある目的のために「とかち高校軽音楽振興会 トカチューン」という学生団体を立ち上げました。
その目的とは、「高校生の、高校生による、高校生のための夏フェスYouth Fes Tokachi」を開催することです!!
父に課せられた「利子」は、「十勝の高校生が青春できる夏フェス!?」
私がこう思ったきっかけは2023年3月、些細なことでした。
高校の軽音楽部に所属する私はどうしても欲しいギターがあったのですが、高校生が支払える金額ではありませんでした。
なので父に「アルバイトをして返済するから借金をさせてほしい」とお願いすると、運が悪いことに銀行員である父に、「高校生のうちしかできない面白いことをやりなさい!」という利子を課せられてしまいました……!
「アルバイトもしなくてはならないのにそんなことまで……」と思いながら、
「高校生のうちしかできない面白いこと」について考える日々が始まりました。
そこで思いついたのが「夏フェス」です。
私は軽音楽部ということもあり、元々夏フェスに興味がありました。
しかし、開催地が遠かったり時間が遅かったりと、私のような十勝の高校生にとっては、夏フェス参戦はハードルが高いんです!
そんな折に課せられた父からの「高校生のうちしかできない面白いことをやりなさい!」という「利子」。
「だったら、自分で夏フェスを開催してしまえばいいじゃないか!」と思い立ちました。
それも、十勝の高校生が青春できるような、ワクワクする夏フェスです。
せっかくならただ音楽を楽しむだけでなく、違う高校の生徒との出会いのきっかけにもなるイベントにしたいと思いました。
さっそくの危機!?
さっそく開催場所を探すといくつか候補が。
なかでも「帯広市緑ヶ丘公園 グリーンステージ」は、大きな白いステージと見渡す限りの緑に囲まれ、空を見上げると名物「十勝晴れ」が広がる、十勝の良さをこれでもかと詰め込んだ素晴らしいロケーションでした。
ここで高校生たちと夏フェスを開催すれば、きっと最高の思い出になると確信した私は、さっそく帯広市役所に問い合わせることに。
しかし帰ってきた返答は思いもよらぬものでした……。
なんとグリーンステージは、演奏使用が禁止されていたのです!
しかも「ロックなどの音楽はダメ」という、音楽ジャンルで対応が異なることも発覚。
「どこからがロックでどこからがロックじゃないの?」という疑問が残りますが、疑問はそれだけではありません。グリーンステージでは帯広三大祭りの一つである氷まつりが毎冬開催されており、賑やかな音楽と人々の往来があるのです。
大きな音が出るイベントは良くて演奏がダメなことに納得できず、私は詳しい話を聞いてみることにしました。
遡ること30年以上前、グリーンステージで夏フェスが開催されたそうです。激しい音楽にかなりの音量が出ていたため、近隣から20件ほど苦情が寄せられたそうです。
そのことをきっかけに、大きな音が出る演奏の利用は断っているとのことでした。現在では一番ステージに近い住宅でも300m以上離れているのですが、そんなに騒音が気になるものなのか疑問に思った私は、イベント本番を想定して音響業者の方を呼んで音響テストを行い、現在の近隣住民の方々に騒音だと感じたかどうかをアンケートすることを提案。
そのアンケートでほとんどの方が騒音だと感じなかった場合、夏フェスを開催させてほしいとお願いしましたが、断られてしまったのです。
その頃は近しい友人や学校の先生にだけ相談しており、市役所の変わらない返答に心が折れかけていました。そんな2023年夏の終わり、十勝の高校生にとって大きな変化がありました。
それは、帯広駅前の長崎屋の閉店です。
長崎屋は大規模な商業施設で、ゲームセンターや本屋、飲食テナントもある僕らの年代の人たちの「いつもの場所」でした。
そんな長崎屋がなくなってしまうショックは大きく、高校生ながら「長崎屋でさえ閉店するなんて、街の元気がないな」と感じました。
実はその数ヶ月前には120年以上も続いた中心地の百貨店「藤丸」も閉店を迎え、そして今年2024年6月にはイトーヨーカドーが撤退することも決まっています。
僕が高校生である3年間のうちに大きな商業施設がいくつも閉店を迎えてしまうのはなんとも寂しいことだなと思うと同時に、このようななかで若者が逆境に立ち向かいイベントで盛り上がるのは、自分たちだけではなく、街のためにもなるのではないかとも思うようになりました。
そしてその盛り上がりを起爆剤として、十勝がより明るい方向に向かっていけば……という思いが湧き始めた頃、とある方から連絡をいただきました。
夏フェスが動き出す!!
現副代表の土谷くんのお父さんの友人で、市議会議員の谷保寿彦さんがステージ利用について議会で質問をしてくださったのです!
議会でグリーンステージの話題が出ると、その話題が地元紙の裏一面に掲載され、事態は大きく転換しました。私たちに対しての取材もしていただき、だんだんこの状況が認知され始めた頃、帯広市役所から「石川くん以外の高校生がどう思っているのか聞きたい」とのことで、我が校の軽音楽部員と市役所職員で何度か意見交換会を行うことができました。
その結果、春に提案が却下された「事前の音響テストに関してアンケートを行い近隣の同意を得た上でテストを実施し、騒音と感じるかどうかの事後アンケートを行う」ことが決定したのです!
帯広市役所からは、アンケートの結果を受け取り、結果に応じて判断するとの返答をいただくことができました。こうして2023年が終わります。
年が明けてから現在に至るまでは、目まぐるしい日々でした。
アンケートの実施に際し必要となったのは、「他校生徒の協力」です。
ここに至るまで私を含む帯広柏葉高校の生徒のみで話が進んでおり、大きなイベントにするためには他校の生徒も所属する団体にしたほうがいいと判断し、十勝の軽音楽部がある2校の生徒に声をかけることに。
そうして集まった20名程度で次のステップに取り掛かりました。それは「旗揚げ」です。
夏フェスの開催を目標に高校生が団体を立ち上げたことを多くの人に知ってもらうために、これまで各校の軽音楽部ごとにしかやっていなかったライブを、学校の枠を取り払い、いろんな高校と一緒にライブを企画しました。
その開催地に選んだのは、私たちの思い出の場所である旧長崎屋店舗でした。
実は長崎屋自体は閉店しましたが、一つだけテナントが残っていたため建物に入ることは可能でした。
「せっかくやるなら今までお世話になった感謝も込めて、高校生の思い出の場所の長崎屋でやろう!」ということで、2024年2月24日、「KICK OFF LIVE !!」を実施。
軽音楽部のある学校はもちろん、ない学校も含めた高校8校、総勢約50名の演奏が行われ、300名を超える来場者に来ていただき無事にとかち高校軽音楽振興会 トカチューンの旗揚げを終えることができました。
また、同イベント内で今後のアンケートや音響テストに向けた活動資金を募ったところ、たくさんの方々から募金をいただくこともできました。
ここに至るまでの活動もその募金のおかげで成り立ってきました。感謝の気持ちで胸がいっぱいになったと同時に、期待に応えなければならないという責任も感じた1日でした。
その模様はNHK帯広放送局さんにも取材していただき、放送されました。
ライブ後、総勢33名となったトカチューンで、音響テストの実施に関するアンケートを作成し、3月末に2200軒を超える緑ヶ丘公園の近隣住民の住宅に20人のメンバーで歩いてポスティングを行いました。
「新聞見たよ!」「応援してるよ!」と直接声をかけてくださった方々もたくさんいて、とても励みになりました。
アンケートの結果は回収率こそ振るわなかったものの、96%の方々に音響テストの実施に同意していただき、その結果を受け、ついに帯広市役所から、音響テストの実施に許可が降りました!
音響テストを経てついに……!!
2024年5月12日、緑ヶ丘公園グリーンステージにて「髭SOUND」さんのご協力の下音響テストを実施しました!
念願のグリーンステージでの演奏は晴天にも恵まれ、演奏が2バンドしかなかったにもかかわらず150名以上の方にお越しいただきました。
緑ヶ丘公園の敷地内で演奏音が収まる音量に調整したこともあり、大きなトラブルもなければ苦情もなく無事にテストを終えることができました。
かなり早い段階からアンケート用紙を配達していたこともあり回収率は落ち込みましたが、「騒音だと感じた」方は一人もおらず、98%の方々に夏フェスの開催に同意していただくことができ、このアンケート結果を踏まえてついに帯広市役所生涯学習文化課から夏フェスの開催に伴うグリーンステージの利用が認められました!!
長い長いトンネルを抜けてようやく夏フェス開催のスタートラインに立つことができました。
メンバーと応援してくださったすべての人へ感謝を忘れず、
8月4日緑ヶ丘公園グリーンステージにてYouth Fes Tokachiを開催します!
十勝のどの世代にも愛される「Youth Fes Tokachi」を目指して
改めて私たちとかち高校軽音楽振興会 トカチューンが主催する夏フェス「Youth Fes Tokachi」についてです。このイベントは、
・高校生が軽音楽を通して学校の垣根を越えて交流し、楽しい時間を共有することで「十勝が地元で良かった!」と思ってもらえるような青春時代の思い出をつくる。
・十勝の人々にとっての夏の風物詩となり、様々な年代の人が音楽を通して盛り上がり、憧れや懐かしさ、楽しさを感じてもらう。
上記を主な目的として開催します。
「高校生の、高校生による、高校生のための夏フェス」をモットーにしていますので、出演者は高校生に限定しますが、来場する方は小中高生年代問わず、音楽が好きな方々に来ていただきたいと思っています。
開催地は緑ヶ丘公園グリーンステージ、入場料は無料!
ライブ以外にも、高校生が開発した商品の販売やオリジナルフェスグッズの販売も計画しています。
とにかく十勝の高校生・青春にスポット当てたイベントにします!!
皆様から頂いた支援金は開催資金として使わせていただくほか、オリジナルフェスグッズの制作費に当てさせていただきます。
【予算の使い道】
リターン・販売グッズ制作費:60万円
会場設計費(仮設トイレ、テント、警備員等):35万円
広告宣伝費:10万円
予備費(リターン配送料などを含む):20万円
手数料:255,000円
合計:1,500,000円
【今後のスケジュール】
6月1日 クラウドファンディング開始
6月16日 道の駅おとふけにて音楽イベントにトカチューンとして出演
6月19日頃 出演バンド決定
6月21日 第一回企画書を帯広市に提出
6月30日 クラウドファウンディング終了
7月10日 リターン発注開始
7月14日 芽室公園にて行われる「華音」に出演
7月25日以降 順次リターン発送開始
8月4日 Youth Fes Tokachi 開催
最後に
今回のきっかけをくれた人物の一人でもある私の父は、息をするように「今しかできないことをやれ」と言います。
応援してくれている周りの大人のみなさんも「青春だね」と言います。ちょっと前まで憧れだった高校生活も、気づけばあっという間に終わりを迎えようとしています。
あとはこの高校生活の思い出が遠ざかっていくだけです。これだけ医学が進歩して長生きできるようになっても、時代が変わってエンタメが変わっても、いわゆる人生における春である「青春」の価値は高いまま。
むしろ人生百年時代と言われる今だからこそ、分母の数字はどんどん大きくなっていき、青春の価値というものは今後大きくなり続けるのではないでしょうか。
どの年代の人もあこがれを抱き、少しだけ後悔する、そんな貴重な時代を、いま私たちは生きているのかもしれません。
しかし当事者である私たちはそれが当たり前になっていてその価値に気づけず、気付いたとしてもそれはきっと本来の価値の大きさより小さく見積もられていると思います。
いま高校生として生きている人たちが振り返って後悔することなく「あの時代は良かったな」と思えるように、その思い出の中にYouth Fes Tokachiがあってほしいなと思います。
また、いま小中学校生として生きている人、もっと小さい子たち、まだ生まれていない子たちが憧れを抱く風景の中に、小さい頃の思い出にYouth Fes Tokachiがあってほしいなと思います。
もう青春を通り過ぎてしまった人たちがあの頃を思い出し、「あの頃は良かった」と懐かしむ。
Youth Fes Tokachiは、そんな皆さんを一瞬だけあの頃へ連れ戻すタイムマシーンであってほしいなと思います。
十勝のためを思うことはもちろん大切ですが、それよりも皆さんの心に残るイベントを開催したいという思いが強いです。
開催するだけではなく、来年、再来年と何年も続く青春の場所として残したいと思っています。
十勝のどの世代にも愛されるイベントを目指して尽力していきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします!!
【リターン一覧】
【6月13日追記】
感謝メールでのご支援の申し込みで備考欄への記入が必須となっていますが、特に必要な情報はありませんのでお手数をおかけしますが自由に記入(ご質問、ご意見、応援メッセージなど…)してください。よろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見るリターン〈いつでもどこでもーーあの夏を〉の当日の様子を後日YouTubeで見れる権利について
2024/10/06 11:50【大事なお知らせ】〈いつでもどこでもーーあの夏を〉を支援してくださった皆様にお知らせです。この度は支援していただき誠にありがとうございました。こちらのリターンにつきまして、9月末までにYouTubeにて当日の様子を配信と記述しておりましたが、製作が間に合わず、10月末までの送信となりました。ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません。今後もトカチューンをよろしくお願いいたします。 もっと見る
<書類にも夏フェスを〜トカチューンクリアファイル〜>
2024/09/01 14:00先月18日、<書類にも夏フェスを〜トカチューンクリアファイル〜>ご支援者の皆様への発送が完了いたしました。 万が一、商品が届かない等問題がございましたら確認の上、対応させていただきますので、お問い合わせいただければ幸いです。 もっと見る
リターン〈いつでもどこでもーーあの夏を〉の当日の様子を後日YouTubeで見れる権利について
2024/09/01 13:11【大事なお知らせ】〈いつでもどこでもーーあの夏を〉を支援してくださった皆様にお知らせです。この度は支援していただき誠にありがとうございました。こちらのリターンにつきまして、8月末までにYouTubeにて当日の様子を配信と記述しておりましたが、製作が間に合わず、9月末までの送信となりました。その関係上、当初は感謝メールとともに動画のURLを添付するとありましたが、本日感謝メールを送信し、URLは動画が完成し次第改めてメールを送信させていただきます。この度は皆様に大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。今後もトカチューンをよろしくお願いいたします。 もっと見る
OBとして柏葉生を全力で応援します!頑張って!