紹介

真行寺は、石川県の能登半島、輪島市の山間部にある創建約500年の浄土真宗のお寺です。

真行寺は、代々この地域に支えられ、そして多くのご門徒の方々に支えられてきました。

眞行寺(昨年10月頃撮影)


プロジェクト立ち上げの背景

令和6年に能登半島地震が発生し、私たちのお寺も大きな被害を受けました。特に本堂は被害が大きく、建物全体が傾き、梁が崩落するなど修復には多くの資金が必要となりました。

しかし、この地震により、多くの人々が被災し、地域の人々も避難所や市外の2次避難所での生活を余儀なくされ、離れ離れの状態が続いています。このような状況の中で、ご門徒の方々に更なる負担をかけるわけにはいきません。

被災した本堂を修復し、この地域とお寺を守り続けたいという想いを形にするため、クラウドファンディングにて皆様のお力を借りしたいと思っております。

眞行寺の本堂は、この未曾有の大震災で大きな被害を受けましたが、揺れに耐え、なんとか持ち堪えてくれました。地域の方々やご門徒の方々にとって心のよりどころとなり、再び安心して集える場所となるよう、どうか皆様の温かいご支援をお願い申しあげます。

 真行寺第十七代住職


本堂の被害

剥がれ落ちた内壁

落ちた梁

損傷した欄間天女舞楽(市指定有形文化財)

※これまでに、本堂の状況把握と必要な修復箇所の特定のために専門の大工の方々にご依頼し、傾いた本堂の修復にむけて準備を進めておりました。

大きく傾いた本堂をこのまま放置すれば倒壊の恐れがあり、復旧が急務であったことから、現在、工事をすすめております。


滝又町について

◯感謝

この地震により、寺院のある滝又町も大きな被害を受けました。滝又町へつながる3つの道路(県道)が、土砂崩れや道路の崩落などの影響で全て寸断され集落全体が一時「孤立集落」となりました。その後、市役所や自衛隊の方々の支援により、地震発生から11日目に集落の全員がヘリコプターで救助され避難することが出来ました。あらためて感謝申し上げます。

土砂崩れの様子

◯一歩ずつ

地震から数ヶ月、滝又町へ帰りたくても立ち入ることが出来ない状況が続いていましたが、道路の復旧が進み、集落の人々が行き来出来るようになりました。現在では、ライフライン(電気やケーブルテレビ、固定・携帯電話など)の復旧、ごみ収集や宅配便の配達なども再開し、日に日に日常が戻り始めています。住家の修繕をしたり、田んぼや畑を作ったり、滝又へ戻り生活を始める人も増えてきました。

◯集落の存続

5月12日滝又町と空熊町の寄り合いが行われました。大勢の人が集まり、震災後の久しぶりの再開を喜んだり、お互いの近況や悩みを相談する姿が見られました。

「故郷はどうなるのか」「見捨てられるのか」との不安な思いが入り交じる中、集落の今後について話し合いがされました。

「今後も住み続けたい」「早く帰りたい」「将来帰って住みたい」など、今後もここに住むことを希望する人が半数以上を占め、この地域に対する皆の意思を確認することが出来ました。

家を修理すれば住める人や住みたくても被害が酷く住むことが出来ない人、市外での生活を決めた人、それぞれの立場や事情は様々です。皆、それぞれに再建に向けて一歩ずつ前に進もうとしています。話し合いでは、それぞれの立場や意思を尊重することとなり、「集落の存続」となりました。

最後に

話し合いを通じて感じたことは、皆、この「ふるさと」に対する想いは変わっていないということです。

人が居れば、いつでも「ふるさと」に帰ってくることが出来ます。人が居なくなれば、あっという間に「ふるさと」は朽ちてしまいます。

どうしたらこの「ふるさと」を守れるだろうか。失ってしまう前に、諦める前に何か出来ることはないだろうかと日々考えるようになりました。

古くからお寺は、人々が集う地域のコミュニティの場としての役割を担ってきました。やむを得えず「ふるさと」を離れざるを得ない人たちがいます。いつでも帰ってくることが出来る、立ち寄るこのが出来る、集うことが出来る場所として、お寺は重要な存在になると信じています。

この震災を通じ、今まで住民の方々に支えられ、助けられていた有り難さに改めて気づくとともに、とても尊いことだと深く感じております。たとえ集落に戻る人が少なくても、少しでも力になりたい。そして、この町で暮らす住民が共に助け合い支え合っていければと願っております。

このプロジェクトを通じて、被災した本堂の修復だけでなく、地域の絆を深め、「ふるさと」を守ることができますよう、皆様の温かい支援をお願い申し上げます。

この春、滝又地区の花見会が開かれ
地域の人が集まり交流を深めました


リターンについて

魅力的なお返しをご用意することが難しく申し訳ありません。ご支援をいただいた方には、お名前、団体名を書かせていただいた木札を修繕後の本堂に飾らせていただきます。(ご希望の方)

※希望される方には、領収書を発行いたします。必要な方は、備考欄にてその旨と宛名の表記等をお知らせください。


ご支援の使い道

本堂の修復及び本堂の仏具の修繕

スケジュール

令和6年5月 本堂修復工事開始
令和6年7月 クラウドファンディング終了
令和6年10月 リターン開始

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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