皆様はじめまして!
江与味製材株式会社の代表取締役社長 難波 高明です。
弊社は岡山県久米郡美咲町(旧旭町)に本社と工場を構え、1935年の創業以来、国産・県内産ヒノキやスギの製材業務を中心に木材や森林に関わる様々な事業を展開しております。丁寧な品質管理で安心安全な木材を扱っており、国内外問わず多くのお客様との取引があることが弊社の自慢です。
「伐って」「使って」「植えて」「育てる」という森林のサイクルを大切に、私たちだからこそできる方法で、日々木材と向き合っています。
①岡山県はヒノキの生産大国!
実は岡山県が「ヒノキの生産大国」だということを、皆様はご存じでしょうか?県内の方でもご存知ない場合が多いのですが、岡山県はその恵まれた気候と土地の関係で良質な国産ヒノキを全国トップクラスで生産しています。フルーツだけではない岡山県のポテンシャルを多くの方に知ってほしいと考え、全国の皆様に目を通していただけるクラウドファンディングを活用したいと考えました。
②ヒノキ製品の消費を増やしたい!
現在、戦後に植樹された国産ヒノキは十分に成熟し、伐採に適した状態をむかえています。果物で例えるなら「収穫期」にあたるころです。(近年、花粉の飛散量が多くなっているのも木々の成熟に伴うものだと言われています。)成熟した立派なヒノキを伐採し、製品化していくことは、伐って、使って、植えて、育てる…という「健全な森林を守るためのサイクル」に欠かせません。そして、木を伐ったらまた植えるという森林のサイクルを止めることなく継承するため、ヒノキ製品の消費を増やしたいと考えています。
③ヒノキ製品の付加価値を上げたい!
先述の通り成熟した樹木は良質な木材に生まれ変わります。沢山の木材を消費してほしい気持ちはありますが、むやみやたらと使っても良いわけではありません。木々は動かずとも、一本一本が呼吸をしており、いわば「大きな生き物」です。木材の価値を理解していただいたうえで大切に使用してほしいからこそ、まずは「ヒノキ製品の良さ」を知ってもらい、「本当に価値を感じる消費」を増やしたいと考えています。
・こんなに沢山ある!ヒノキの強み
ヒノキの一番の特徴といえば、独特の良い香りです。香り成分はフィトンチッドとも呼ばれ、ヒノキに含まれる油分が由来となっています。防虫効果、抗菌効果があり昔から柱や家具、ヒノキ風呂としても親しまれてきました。加えて、木材としてのポテンシャルも高く、部屋が乾燥したら湿気を放ち、湿気が多くなると吸い取ってくれるという調湿性にも大変優れています。
ヒノキは古くから現代までずっと変わらず、様々な製品として生まれ変わり、私たちの生活に癒しを与えてくれる存在です。
〈ヒノキの活用例〉
・国産ヒノキを活用したバレルサウナ
バレルサウナは樽型のサウナ小屋です。円筒形状により熱を均一に保つことに優れ、ロウリュ時の熱が効率的に室内に循環するため、より快適にサウナを楽しむことができます。また、樽型に設計することで物理的な強度が増し、湿気や重み等の影響で変形しにくいことも特徴です。
・家具
日本ではヒノキの家具はあまり知られていませんが、海外では大人気です。色艶の良さや安らぎを与えてくれる香りが人気で、ベッドやテーブルなどによく使われています。ヒノキは水に強く、抗菌効果もあることから、耐久性や保存性も高く、長く使っていただけます。
・内装材
古くからヒノキは宮殿や神社仏閣の建築材として使われてきました。加工も容易で、木材のゆがみ等も少ないことから、高級な内装用材として重用されています。年輪の模様も非常に美しく、辺材は淡いピンク色になっていることから壁板としても大変好まれ、安らぎの空間を演出します。
・体験型ワークショップラボを建設する予定です
県産材を扱う木材情報発信の場所として、多くの方々が木材と触れ合える体験型ワークショップラボの建設を計画しています。ここでは、工具や木材を揃え、家族で楽しむことができるイベントの開催や、教材用の木工キット・木製家具・その他の木製製品の展示と販売を企画中です。バラ売りの木材を購入したり、加工ができ、大工さんや職人さんにとってはプロの仕事の助けになりますし、またDIYがご趣味の方々にとっては、木材を切ったり、穴をあけたりと、ご家庭で木くずを出さずに済むようなセカンドガレージとしてご利用可能です。加えて、バレルサウナのロウリュ体験や、サウナの製作見学もできる場所とすることで、多くの世代に楽しんでいただける場所にいたします。完成予定は2025年4月頃を予定しています!
※完成予想図が出来次第、プロジェクトページに投稿させてもらいます!
私たちがこれまで大切にしてきたモットーは「伐る、使う、植える、育てるのサイクル」です。SDGsにも通ずる考え方を半世紀以上も前から守り、継承し続けてきました。
現在でこそ世界中の人々が環境問題に関心を向けており、森林の大切さは当たり前になってきていますが、実際に何か行動を起こしている方は少ないのではないでしょうか?
樹木は、二酸化炭素を吸収し成長します。加えて、枯れ葉、枯れ枝、枯れ木のすべてが、炭素を含んだ土壌有機物として土中に蓄積しますから、一旦土壌中に二酸化炭素をとどめておくことができると同義です。その後、有機物は微生物たちに少しずつ分解されて、大気中には二酸化炭素がゆっくりと放出されてゆきます。私たちが生活に木製製品を取り入れることは土壌中の炭素蓄積に少し似ています。木材という形に姿を変えた二酸化炭素は椅子になり、机になり、サウナになり、皆様のもとに蓄積されるのです。木製家具などを長く大切に使うことは、森林と環境を守る行動に繋がっているのです。
今後はより多くの方に、森林のサイクルや、木々の役割に想いを馳せていただき、木製品を生活に取り入れてほしいと考えています。弊社が、「楽しく木材と触れ合える場所」を整えますので、是非ともご期待ください!
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