▼はじめにご挨拶
TA-netとは「特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク」の略称です。
「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に、当事者が主体となって観劇支援を推進するNPO法人です。
観劇サポートを研究・実践、啓発、相談、情報収集と発信を行っています。
▼このプロジェクトで実現したいこと
ニューヨークやロンドンの主要な劇場では、舞台手話通訳を定期的に実施し、多くの聞こえない観客が一緒に楽しむことができています。
しかしながら日本では、「舞台手話通訳」は見たことがないという人が多く、劇団側も導入に及び腰でなかなか普及しません。
台本貸し出しは誰でもすぐに簡単に行えるというイメージがあります。
また、字幕は海外からの来日公演で字幕がつくことが多いため、そのような場であれば見たことがあるという人は増えています。
私たちは「台本貸出」「字幕」の他に、「舞台手話通訳」という選択肢も必要としています。
日本でも「舞台手話通訳」を広めるべく、まずは無料でモデル上演会を行います。観客を入れた状態で、舞台手話通訳の模様を撮影、編集します。観客のインタビューも挿入し、どのような感想を持ったかということがわかるようにします。
完成したDVDを広く配布することによって、「自分の劇場でもやってみよう」と思うキッカケを作ります。
▼応募しようと思った理由
アーツカウンシル東京より助成を得ていますが、十分な金額ではありません。今回の上演会は無料で行うため、チケット収入が一切ありません。本プロジェクトの資金はDVDの制作資金に充て、また、コピーしたものを演劇界に広く配布します。
▼これまでの活動
詳細はTA-net公式ウェブサイトをご覧ください。
多くのサポートを実施しております。また、各種啓発に努めております。
2013年 観劇サポート開始
2013年12月 情報アクセシビリティForumにて秋篠宮妃殿下ご臨席のもとパネルディスカッション登壇
2014年 無料メルマガ発行開始。聞こえない人400名、聞こえる人600名に観劇行動の意識調査実施→2015年3月のシンポジウムにて発表
7月 アクセシビリティ公演情報サイト運営開始
2015年4月 演劇・舞台における手話通訳養成管理キュラム研究委員会立ち上げ
2015年 8月 英国視察ツアー実施
2016年2月 観劇支援システム研究会 立ち上げ
2016年3月 文化庁芸術選奨・新人賞(芸術振興部門)を受賞
▼資金の使い道
映像制作および普及のための啓発活動に使用します。
▼リターンについて
完成したDVDをさしあげます。
▼最後に
オリンピック・パラリンピックを控えた日本では、多様な観客がともに楽しめるような環境整備が急務です。多様な観客が客席にいることによって、その公演はより豊かな作品世界を構築することができるでしょう。このプロジェクトが、その第一歩となれば幸いです。
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