お礼とストレッチゴールの設定について
第一次目標(1500万円)をクラウドファンディング開始2日目に達成いたしました!
ご支援していただいた方に感謝いたします。
ラボ再建に必要な金額は約5000万円です。ストレッチゴール(ネクストゴール)を設定いたしました。
引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
NEWS!
☆新しいラボの場所が決定し賃貸契約いたしました!年内に改装工事を行います。
☆新しいリターン増えました!
本ページをご覧いただきありがとうございます。一般社団法人京都生命科学研究所代表理事の宮沢孝幸と申します。
私は「にゃんこ先生」と呼ばれています。私は獣医師(1990年東京大学農学部獣医学科卒業)であり、これまで様々な動物由来ウイルスの研究を行ってきました。特にネコ免疫不全ウイルスでは世界的な成果を多数あげてきました。他にも、ネコ白血病ウイルスやネコパルボウイルス、イヌパルボウイルス、ネコモルビリウイルスなど、伴侶動物(犬や猫)のウイルス病の研究や予防法の研究を精力的に行ってきました。伴侶動物以外にも、国内で発生したニホンザル血小板減少症の原因ウイルス(サルレトロウイルス)を突き止め、ニホンザルのコロニー(集団)からウイルスを完全に取り除くことに成功しました。
私はこれまでに様々なウイルスの研究を行い、210報以上の学術論文を国際誌に発表して参りました。これまでに扱ったウイルス種は50を超えています。また、ウイルスによるほ乳類の進化についての研究を行い、京都大学にて、国内で唯一の「ウイルス共進化学」の研究室を開設しました。
また、ワクチンや再生医療の安全性の研究や、科学鑑定も行い、社会貢献にも力を入れて参りました。
2019年に発生した新型コロナウイルスでは積極的に情報発信を行い、感染予防策である「1/100作戦」を提唱し、人々の不安を取り除くために、マスコミやSNS、著作物などで積極的に発信してまりました。
2024年5月に京都大学を退職しましたが、研究に対する情熱は人一倍あり、また研究を通して社会に貢献したいという思いも強く、この度、一般社団法人京都生命科学研究所を設立しました。
まず、「研究室を再建する!」ということが喫緊の課題です。場所の目処はつき、11月から新天地にて研究室の再建を実際に行えることとなりました。
本プロジェクトでは、まず、来年の春までに生のウイルスを扱う研究室の再建を行います。そして、私の専門の一つである伴侶動物(犬や猫)のウイルス感染症の研究を行います。
伴侶動物ではいまだにウイルス感染症によって多くの命が奪われています。例を挙げると犬においてはイヌジステンパーウイルス、イヌパルボウイルスが、猫においては、ネコ汎白血球減少症ウイルス(ネコパルボウイルス)、ネコ白血病ウイルス、ネコ免疫不全ウイルス、ネコ伝染性腹膜炎ウイルス(ネココロナウイルス)があります。また致死率は低いものの、多くのネコが呼吸器感染症を引き起こすウイルス(ネコヘルペスウイルス、ネコカリシウイルス)に感染しています。他にも2012年に新たに発見されたネコモルビリウイルスがあり、腎不全との関係が疑われています。
これらのウイルスの中ではワクチンが開発されているものもありますが、開発されていないものもあります。また、ワクチンが開発されていても、ウイルスの変異によってワクチンの効果が減弱しているものもあることが考えられます。また、まだ検査が一般的ではないウイルスもあります。
本プロジェクトでは、犬や猫などの伴侶動物のウイルス病の基礎的研究を行い、流行しているウイルスの解析やオンサイト(獣医病院)で実施可能な新たな検査系の確立を行います。将来的には、安全で効果的なワクチンの開発を行います。
将来的には、伴侶動物に病気を起こすウイルスのみならず、動物や人にとって役に立つウイルスの探索や、ウイルスがほ乳類の進化に及ぼす影響の解明、さらにはそれらを応用した新規がん治療法の開発を目指しています。
これまで私は国内の獣医の大学(東京大学、帯広畜産大学)や研究所(大阪大学微生物病研究所)、英国の大学(グラスゴー大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)の研究機関での研究を経て、2005年からは京都大学医生物学研究所(旧ウイルス研究所、旧ウイルス・再生医科学研究所)で研究室を主宰していました。京都大学では私の研究室は医学部キャンパスにあり、人に病気を起こすウイルス以外のウイルスの研究には大きな制約がありました。それでも、新興ウイルス感染症としてネコモルビリウイルスやニホンザル血小板減少症の原因ウイルスであるサルレトロウイルス4型、ならびに5型のウイルス分離に成功するなど、伴侶動物や動物園動物のウイルスの研究で大きな成果をあげてきました。
国際誌に学術論文も多数出しています。Google Scholarでのh-indexは46です。
h-indexの説明と目安についてはこちらをご覧下さい。
私の経歴は以下の通りです。
1984年 東京大学理科Ⅱ類入学
1987年 東京大学農学部獣医畜産学科(後に獣医学科と改称)進学
1988年 東京大学農学部畜産獣医学科畜産獣医微生物学研究室配属(後に獣医微生物学教室に改称)
1990年 東京大学農学部獣医学科卒業
1990年 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程入学
1992年 日本学術振興会特別研究員に採用
1993年 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了(東京大学初めての飛び級による修業年限の短縮)
1994年 英国グラスゴー大学博士研究員(日本学術振興会海外特別研究員)
1996年 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻助手
1999年 英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン名誉研究員
2001年 大阪大学微生物病研究所エマージング感染症研究センター助手
2003年 帯広畜産大学畜産学部獣医学科助教授
2005年 京都大学ウイルス研究所附属新興ウイルス感染症研究センター助教授
2009年 京都大学ウイルス研究所細胞生物学部門助教授
2015年 京都大学ウイルス・再生医科学研究所附属感染症モデル研究センターウイルス共進化分野准教授
(ウイルス・再生医科学研究所は2022年に医生物学研究所に改称)
2024年 5月京都大学退職、同5月、一般社団法人京都生命科学研究所を設立
2024年5月京都大学の退職に伴い、実験をする研究室がなくなりました。本プロジェクトでは、まず、ウイルスの研究が出来る研究室の再建を目指します。そのために、5月24日に非営利組織である一般社団法人京都生命科学研究所を設立し、研究室の再建の準備を開始しました。
犬猫などの伴侶動物は古くから人間と密接な関係をもっています。伴侶動物の重要性は高まっているのにもかかわらず、伴侶動物の疾病の研究環境は、財政状況の悪化などにより縮小の一途をたどっています。この傾向は世界的に見られています。かつては犬猫のウイルス病の国際学会も活発になされていましたが、残念ながら近年はそれほど活発ではありません。
伴侶動物の生物学的製剤の安全性や有効性にも解決すべき課題はいくつも残されていますが、コストや効率を追求する市場原理により解決の方向になかなか向かっていません。また、新型コロナウイルスは世界を震撼させましたが、犬や猫においても、新興ウイルス感染症は発生しています。
そこで、これらの諸問題を解決する上で私は新たなプロジェクトを立ち上げます。
新しい研究所の実験スペースでは、新たに様々な実験器機、解析器機が必要です。また、研究室のスペースも必要で、そのための賃料が発生します。6月からの配信事業の収益の貯蓄により研究室の再建を目指して参りましたが、このままのペースでは数年以上かかる見通しです。早期の研究室の再建に皆様のお力添えをお願いしたく、クラウドファンディングを実施することにしました。
研究室の運営の運転資金を確保するために、配信事業(「宮沢孝幸チャンネル」〔ニコニコチャンネル〕と「昼下がりのにゃんこ2」〔foomii〕)を開始しています。将来的にはこれら配信事業により経常経費を確保したいと思っております。この収益によりある程度の目処は立ちましたが、立ち上げ時の研究器機の資金は大幅に足りない状況です。
なお配信事業では、ウイルスに関する情報や留学体験を中心にお届けしていますので、こちらの方の定期購読や定期視聴でのご支援もお願いいたします。
研究室のスペースに関しては、11月に賃貸契約を完了し、改装に取りかかる予定です。
研究所のホームページは10月11日に公開しましました。是非ご覧下さい。
2024年10月22日 クラウドファンディング開始
2024年11月 研究室スペース改装工事開始
2024年12月 既存機材の搬入・セットアップ
2025年2月 新規研究機材の購入
2025年3月以降 新規研究機材の搬入・セットアップ
2025年4月 研究スタート
2025年7月 第一回京都生命科学研究所総会にて進捗状況を報告
〔一次目標金額1500万円〕
研究スペース賃料(1年間+敷金) 800万円
ドラフトチャンバー(設置費込み) 250万円
バイオハザードキャビネット(設置費込み) 200万円
改装費 250万円
実験台、机など 200万円
その他の研究機材は約3,000万円必要である。
不足分は自己資金で確保する。後日、寄附金や賛助会員も募る予定。
研究室立ち上げのための資金の最終目標金額は5,000万円である。
再び研究の現場に戻り、社会貢献をしたい!
伴侶動物の健康寿命を延ばしたい!
応援よろしくお願いいたします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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