【西伊豆の山を【まわす】宿、"LODGE MONDO -聞土-"を立ち上げます!】
はじめまして。
海抜3mから西伊豆の山を【まわす】株式会社 BASE TRES の松本潤一郎と申します。
数あるプロジェクトの中から、私達のプロジェクトに目をとめていただきありがとうございます。
この度、静岡県西伊豆町にある廃業したペンションをリノベーションして、地域の情報発信の拠点・ローカルメディアの役割を持たせた新しいスタイルの宿泊施設【ロッジモンド】をスタートさせることになりました。
その改装費用の一部と、このプロジェクトを一緒に盛り上げてくれる「仲間」を集めようと、今回はじめてクラウドファンディングに挑戦させていただきます。
まず、私たちが何者で何をしているかというと
大半の方の頭上に??が見受けられますので簡単にご説明します。
その前に少しだけ自己紹介をさせてください。
子どもの頃(今も?)集団行動に馴染めなった自分は幼稚園へ通い出すものも半年も経たずに中退。
小学校はなんとか通うものの中学に入ると学校生活から完全にドロップアウトすることに。
修学旅行をキャンセルしたお金でバックパックに寝袋を詰め込み、鈍行列車とヒッチハイクの旅へ出掛けるようになりました。
17歳の時、初の海外一人旅はヒマラヤのアンナプルナのトレイルを歩き、以降、カラコラムやアンデスへ出掛けるためにお金と時間を費やしてきました。
いま振り返ると、その頃に人や文化を繋ぐ【道】というものが好きになったのだと思います。
その後、南米大陸23,000㎞をオートバイで旅した後、もっと生産的な旅が自分の力で出来るようになるために、旅館の住み込みで働きながら日本食の調理の技術を身につける目的で西伊豆へ移住してきました。
日本食の調理の技術を持っていれば、旅を続けながら北米やヨーロッパで結構良い給料の仕事が見つかりますからね。
働きだした旅館の洗い場には、西伊豆の"ヤイヤイ"した(ヤイヤイとは静岡の言葉で、気持ちが高まっている時に使う言葉)元気なお年寄りたちが働いていて、そこで西伊豆の山中に古道がたくさんあることを聞かされました。
かつて車が無い時代は、村と村とを繋いでいた大切な生活道でもあり、江戸時代から続いていた炭焼きのための道としても使われていたそうです。
「子どもの頃は炭を担いで歩かされたわ~」
と話すお年寄りはみんな70歳以上。時代は化石燃料を使う生活へシフト。
昭和30年くらいまで一大産業であった炭焼きも行われなくなり、車が中心の道路網が整備され、山の中にある古道はだれも使わなくなり倒木で埋もれていました。
もともと旅好き、道好きであったものですから自然と山に入り、時間を見つけては古道を探し歩くように。
そうすると想像していた以上の道の【埋蔵量】があることがわかってきました。
「これ、全部直したら【山の観光】作れちゃうんじゃない?」
と、言う事で。
学校教育をドロップアウトした足りない頭脳をフル回転させて関係各所へ企画書を作ってプレゼンに周り、森林整備のプロジェクトチーム【西伊豆古道再生プロジェクト】を立ち上げました。
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もともと西伊豆エリアは夏の海水浴やダイビング、シーカヤックなど海を中心とした観光がメインでした。
ですので古道を直して山の観光を作ると説明しても、
「大変じゃない?協力はするけど無理だと思うなー」
といった反応ばかりでしたが、そこは世界を旅する中で鍛えられた反骨心でフルカバー。
ある程度の距離と規模のコースを作ったところで、「カラダひとつで山を駆け抜ける」マウンテンバイクのガイドツアー
『YAMABUSHI TRAIL TOUR』を立ち上げました。
海と山が至近に交わる西伊豆の立地を活かし、山で遊んで魚が食べられる唯一無二の観光事業となりました。
いまでは海外からもマウンテンバイクを楽しみながら日本の歴史を体感できる "Ancient Trail" としてメディアにも取り上げられるように。
このように山の整備がその場で終わるのではなく、次の何かにつながりまた山に戻ってくることを『山をまわす』と表現しています。
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森林整備と観光が相互に結びつき新たなサイクルが生まれたのをキッカケに、山を【まわす】ことにこの仕事のやりがいを感じ、ここからさらに広く山をまわすために事業を展開していくことに。
古道とその周りの森を整備する際に伐採した広葉樹を薪として販売。
スギ・ヒノキの間伐作業でできる端材をスウェーデントーチに加工。
今まではマウンテンバイクを主な手段として山をまわしてきましたが、もっと間口を開いてより多くの人たちに向けて自分たちの活動と伊豆の魅力を発信していきたい。
車、オートバイ、自転車、徒歩、どんな手段でもすぐに非日常にアクセスできる立地の【LODGE MONDO】を西伊豆を回遊するための拠点にしたい。
そしてゆくゆくは伊豆半島全体、さらには日本をまわる拠点にしたい。
海、山、川のアクティビティがあり、食や温泉のホスピタリティも充実しているここ西伊豆。
いままで様々な国の町や村を300箇所くらい訪れましたが、間違いなくこの土地は世界でもトップクラスの実力があると感じています。
もう一つの大きな理由は、西伊豆に移り住んできた10年前には140軒ほどあった民宿や旅館の数が、この10年で半分の70軒にまで減ってしまったこと。
その数は今もなお減り続け、この土地の未来を考えると観光や町そのもののが滅んでしまうのではないかという危機感と、そんな状況への勝手な使命感も手伝い、
という思いから今回のプロジェクトの立ち上げにいたりました。
LODGE MONDO -聞土-は「目の前に海が広がっている!」というような場所にあるわけではありませんが、海・山・川がすべて手の届く範囲にあり、遊びの拠点とするには好立地な場所となります。
この物件の内外装をリノベーションして新しい西伊豆の拠点となる宿を作ろうというのが今回の主旨です。
静岡県でもっとも高い48%という高齢化率の西伊豆町は、良くも悪くも昔ながらの旅館や民宿がほとんどで、ウェブ上で西伊豆の遊び方や楽しみ方を発信したり提案できている宿がほとんどありません。
宿泊施設という形態ではありますが、ロッジモンドのウェブサイトにはローカルメディアという役割を持たせつつ、常に新しい情報を発信し続ける媒体としても機能させていく予定です。
内装に使う木材は全て伊豆産。
そのほぼ全ての材を、木を伐採するところから自分達で行ったものです。
これらの木材を地元の製材所で板に加工してもらいました。
きっちりまっすぐに製材するのではなく、ヤマザクラやクヌギ、シイといった広葉樹特有の幹や枝のうねり、曲がりをそのまま活かし有機的なリズムのある空間を作り上げます。
写真はすでにリノベーションを終えた、YAMABUSHI TRAIL TOURの拠点となる
『BASE TRES』
この店舗は元々は文房具屋でシャッター通りになりかけている商店街の中にあり、やはりシャッターを下ろして沈黙していました。
山から材を運び出して拠点を作り、そこから人が山に入っていく。
そんなサイクルがここでも生まれています。
この内装の手法を宿のオープンスペースにも使用します。
客室は個室5部屋(バス・トイレ付)、ドミトリー(バス・トイレ共有)2部屋の計7部屋。
全て違ったコンセプトで部屋を仕上げていく予定です。
ささやかな?大浴場はもちろん温泉付きです!
ご支援いただいた方へのリターンとして、宿泊やマウンテンバイクツアー参加の権利はもちろん、私たちが伐採したヤマザクラで作った木工工藝品をご用意しました。
ヤマザクラは江戸時代、徳川家への献上品として【伊豆の桜炭】として重宝されていた歴史もあり、木材としても一級品です。
手掛けていただいたのは中伊豆に工房をかまえる、ありしろ道具店・kina [wood kitchen style]・マツモト工作室の皆さん。
どれもしっとりと手に馴染み、程よい重量感のあるものに仕上がる予定です。
伊豆へお越しの際はぜひ工房にも立ち寄ってみてくださいね。
以上が具体的なプロジェクトの内容となります。
資金の使い道
・木の製材
・空調設備
・水回り
・電気系統
・内外壁の塗装
などロッジモンドの改修費用に使わさせていただきます。
2018年の夏のプレオープンを目指して営業許可など準備中ですが、確実にすべての作業は終わりません。
幸い、宿泊施設としての居抜き物件で築浅20年しかたっていませんので、一般的な宿泊サービスはすぐにご提供することが可能です。
ですが、せっかく山を【まわす】仕事をしている自分たちならではの山の素材を用いて、変化を楽しめる、成長を実感できる宿へ皆さんと一緒に育てていけたらと願っております。
ご支援のほどをどうかよろしくお願いいたします!!
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