こんにちは、写真家の幸野朱里です。 私はこれまで、レンズを通して“わたしらしさ”や“違和感の中にある美しさ”を見つめてきました。
今回、初めて短編映画のクラウドファンディングに挑戦します。
テーマは「性別のあいだでゆれる心」。
この映画は、性別の枠の中では語りきれない“わたし”という存在を、
曖昧なまま、でも確かにそこにあるものとして映し出す作品です。
その揺れを、「弱さ」ではなく「生きている証」として捉える——
そんな10分間の映像表現を、皆さんと一緒に実現したいと願っています。
本プロジェクトでは、 「性別」「らしさ」「違和感」と向き合う人たちの心に寄り添うような短編映画を完成させ、
国内外の映画祭や映像プラットフォームで発信していきます。
①の作品の中では、登場人物がスカートにもズボンにも馴染めない日々を通して、
「決められた何か」ではなく、「まだ名づけられていない自分」と出会おうとする姿を描きます。
自己の内面と向き合いながら「本当の自分を生きるとはどういうことか」を描きます。
②の作品の中では、登場人物が“女性としての姿”でヌード撮影を行うという設定を通して、
社会や、知らず知らずのうちに閉じ込めている感覚に気づき、自己の解放への姿を描きます。
役割と身体を軸に、「自分を名乗り直す小さな旅路」を描きます。
この映画が完成することで、 ジェンダーに限らず
「わかってもらえない違和感」や「名づけられない揺らぎ」を抱える多くの人の背中を、
そっと押すような存在になってほしいと願っています。
私自身、表現者として多くの人と関わるなかで
2023年には、
「トランスジェンダーや女性が安心し、ありのままの美しさを表現解放できる場を作りたい」
という想いを込めたクラウドファンディングを活用し、「フォトスタジオ」をオープンさせていただきました。
また、トランスジェンダーの方の撮影依頼を通じたご縁から、
現在は、「一般社団法人シャルフレーム(旧日本セクシュアルマイノリティー協会)」
【LGBT基礎理解検定上級資格】を取得。
日々、”ジェンダー”の学びも、深めています。
2022年度 架け橋部門賞授賞
アワード 授賞式
そして、「性別に違和感があるけれど、はっきりとは言葉にできない」
「“男性”でも“女性”でもないような自分は何者か」
——そんな声をたくさん受け取ってきました。
けれど、その“あいまいさ”こそが、誰かのリアルであり、かけがえのない感性だと私は思います。
この映画は、そんな“曖昧なままのわたし”を否定しない世界を映したい、
という願いから生まれました。
そして、表現の中でそれを「肯定する空気」をつくっていきたい。
このプロジェクトは、 「どんな自分でいてもいい」 「どんな揺らぎの中にあっても、ちゃんと生きてる」
そう思えるような風を、映像で届ける挑戦です。
写真家として、私は
「ありのままの“わたし”を肯定する表現」をテーマに活動してきました。
とくに性別や年齢、体型といった枠組みにとらわれず、
“曖昧さ”や“個の揺らぎ”をそのまま美しさとして表現することを大切にしています。
これまでの主な活動は以下の通りです:
◆記念ヌード撮影や、トランスジェンダーの方向け撮影メニュー提案:
女性やトランスジェンダーの方々など、
社会の中で「ありのままの自分」を表現しづらいと感じている人に向けて、
自己肯定のきっかけとなるヌード撮影を実施。
単なるポートレートではなく、
“その人の人生に寄り添う表現”を目指しています。
As is wedding/ウェディングプランナーさんと共に、
みくさんのひとり結婚式
セレモニープロデュース撮影

(※自社で運営している撮影スタジオ では、
女性 男性 トランスジェンダーなど様々な【性】
(性自認・性指向)に、対応しています。)
トランスジェンダー女性
社会人になり、着たかった振袖を着て、成人式に参加されました。
◆ジェンダーやインクルーシブな社会をテーマにしたアートイベント・ライブ配信の実施:
対話とアートを通じて、“違い”や“多様性”に触れ合える空間づくりを行い、
さまざまな立場からの声や視点を社会に届ける活動を行ってきました。




◆海外での活動展開に向けた取り組み:
ベルリンやシドニーなどを中心に、国境や文化を越えた表現活動を志し、
作品を通じて“ジェンダーと表現”をめぐる
国際的な対話を広げようとしています。
現在は、2025年秋のシドニーでの上映を目指して、
本作の完成を進めています。
本作品は、国際映画祭のエントリーも目指して制作しています。
【エントリー予定の国際映画祭】
①Teddy Awards(ベルリン国際映画祭内)
ドイツ・ベルリン2月ベルリン国際映画祭のLGBTQ+部門賞
②KASHISH Mumbai International Queer Film Festival
インド・ムンバイ5月〜6月南アジア最大。社会変革や多様性に重きを置く。
他 適宜
→業界歴や映画制作の実績が沢山あるわけでは無いのですが想いは充分!行動あるのみ!!と思ってチャレンジします!
2025年4月、私はドイツ・ベルリンで開催された世界障がい者サミットに参加しました。
そこで出会ったのは、国や言語、文化を越えて手を取り合おうとする人々の姿でした。
社会課題の解決や多様性の受容は、一つの国だけで完結するものではありません。
「世界とつながること」は、誰かが声を上げられる場を一つでも多くつくることだと、強く感じました。

今回の短編映画はフィクションですが、実際に聞いてきた声や体験をモチーフにしています。
「名前のない違和感」や「言葉にならない生きづらさ」
そうした声が、静かに埋もれていく現実も目の当たりにしてきました。
だからこそ、この作品は日本だけで終わらせたくない。
国境を越えて、「こんな想いを抱えていたのは自分だけじゃなかった」と、
そう感じてくれる人が、世界のどこかに必ずいると信じています。
映画は言葉を超えて、心を届けられる表現です。
この小さな10分間の物語を、世界中の“途中にいる誰か”に向けて届けたい。
それが、私がこのクラウドファンディングに挑戦する理由の一つです。

頭に★マークがついているリターンは、
完成版の短編映画2本のオンライン視聴券がついています。


4月 本プロジェクト始動
5月中 脚本・ロケハン・キャスティングなど手配開始
5月中旬 クラウドファンディング開始
7月上旬 クラウドファンディング終了
6月中~下旬 撮影開始
8月頃~ リターン発送開始
11月頃 映像作品完成予定
【制作作品①「わたしの途中(仮)」】
---(プロフィール)---
主演:郷家小太郎
生年月日:2003 年 09 月 22 日 (21 歳)
出身地:千葉県船橋市 サムライプロモーション所属
芸歴: 舞台: 2024 年12月 「Gift〜星空の向こうから」
演出:二階堂智 2024年 8 月 「みんなのうた」.演出:丹治大吾 2024 年 1 月 「十二夜」
演出:丹治大吾 2023 年 8 月 「霞色のライラック」.演出:米倉リエナ 2023 年 7 月 「かもめ」
演出 :レオニードアニシモフ 2022 年 7 月 「桜の園」
演出:レオニードアニシモフ 2023 年 11 月 「安住の地」 監督:木村緩菜 エキストラ参加
---(今作主演への想い)---
実家に帰った時、姉がつけているイヤリングを付けたいとねだった。
青く光るゆらゆらしたそれを付けた僕は、鏡に映る自分が本当に素敵に感じ、姉や母に見せた。
「なんか似合ってるんですけど〜!ちょっとLGBTさんの人見たい?!」
母は決して皮肉や嫌味で言っていない。
ただノリで見えたままの僕を表した。春に帰った時の話です。
僕は体も心も男性で自分に不一致はありません。
でも、幼い頃から母のスカートや姉の服を勝手に着て出かける子供でした。
深刻には言わないまでも「おかしいでしょ〜」と良く母には言われてきました。
僕は実家が割と好きです。
しかし、テレビでLGBTの活動の報道を見たり、母の一言を聞いてドキッとする自分もいるんです。
性のあり方、社会の許容は、2010年後半頃から飛躍的に広がったと実感しています。
僕は千葉のベッドタウン出身で、東京住まいですので特に顕著に感じたのかもしれませんが、
周りでカミングアウトを受けて抵抗を持つ人はほとんどいません。
社会が進んだんだなって思うのです。
SNSでのカミングアウトや日々の服の自由を楽しむ人が増えた一方、
家族や職場、友人には隠している人が多いのも事実。
近い存在故に言えなかったりしますよね。
ある種の諦めを持って生きることも大切であったり、時に伝えることが大切だったり。
僕もまた、些細なキッカケごとに思い悩みます。
今回オファー頂いたアキという役は、(決めず決まらず。焦がれ諦め。)
そんな現代の等身大をあるがままに生きている人だなと感じています。
ご観劇いただく皆様にも、自分、そしてみんなの中に揺れ動く何かへの小さなきづきがあればと思います。
そよ風が体を伝うように。
ぜひご協力、ご観劇よろしくお願いします。
---(あらすじ)---
「性別×わたし×名づけられない日常」
スカートにもズボンにも、自分の答えが見つからない朝。
誰かの視線に傷つき、誰の声でもない言葉で自分を責める。そんな毎日を、アキは生きている。
「男らしさ」「女らしさ」という見えない鎖に、ゆっくり、でも確かに息を奪われながら。
でも、選ばなかったそのネイルの色も、立ち止まったトイレの前も、閉じていくコンビニのドアも――全部、“わたし”であろうとした証だった。
声にならない問いを、誰にも届かなくても、胸の奥で抱きしめて、生きること。
決してドラマチックじゃない。
でも、こんなにも切実な「変わらない日常」の中で、“たしかに一歩を踏み出したわたし”の物語
【制作作品②「静かな波紋」】

---(プロフィール)---
主演:伊集院丈
表現者。
対話やリトリートの場づくりを通して、
“言葉にならない感覚”に耳を澄ますことを大切にしている。
2025年、舞台『ヘンリー六世』で初舞台を経験。
演劇を通じて、自分という存在の“境界”に静かに触れ始めた。
現在は、潜在意識のコーチングを学び、人の深層にある感情や無意識の声への探究を続けている。
また、日本の文化や教育にも関心を持ち、集団性の強い社会の中で、
どうすれば一人ひとりの個性や感性が育まれるのかという問いに取り組んでいる。
LGBTQ当事者ではないが、
「男性であること」や「恋愛」に対する違和感を長く抱えてきた。
今回演じる雅人には、自分の中にある男性性と女性性、
そして見ないふりをしてきた“沈黙のざわめき”を重ねている。
これは誰かを否定する物語ではない。
ただ、自分を名乗り直すための静かな旅だと信じている。
I create spaces for quiet dialogue and deep listening—where words begin to touch what usually goes unsaid. In 2025, I stepped onto the stage for the first time in Henry VI, opening a new door to self-expression. I'm currently studying subconscious coaching, drawn to the hidden layers of the human heart. I also explore how individuality can bloom within Japan’s deeply collective culture. Though I’m not part of the LGBTQ community, I’ve carried silent questions about masculinity and love. In Masato, the character I play, I meet my own inner balance—between softness and strength, silence and self. This film is not about rejection. It’s a quiet reclaiming of who I am.
---(あらすじ)---
「役割 × 身体 × 静かな波紋」
婦人科医として、父として、「男らしく」生きてきた雅人。
けれど胸の奥には、誰にも言葉にできない“ざわめき”が、長いあいだ静かに揺れていた。
ある日、雅人はひとり森へと向かい、“女性としての姿”でセルフヌードの撮影を始める。
誰のためでもない、ただ「わたし」としてそこに立つために。
木々に包まれたその場所で、雅人は過去を否定することなく、役割を脱ぎ捨てることもなく、
ただ静かに「今ここにいる自分」と出会っていく。
これは、沈黙と光の中で、自分を名乗り直す小さな旅路。
【本企画立案・監督・映像撮影・編集 幸野朱里】
愛知県名古屋市出身2012年より写真家として活動スタート。
乳がんを患った方や、
DV被害者からの記念ヌード撮影やトランスジェンダーの方からの撮影依頼を通じ
アンコンシャスバイヤスや、ジェンダーギャップなどに興味を持ち
「男らしく・女らしくではなく、私は私らしく・貴方は貴方らしく」を大切に、
個性を解放・表現できる場所として東京恵比寿にて撮影スタジオを2024年にオープン。
また、【インクルーシブな社会の実現に貢献する】を理念とした、
インクルル株式会社を2023年に創業。
1人1人が自分の個性を輝かせる事の出来る社会実現に向けて、
写真や映像事業、スクール事業など展開しています。
インクルル株式会社 代表取締役フォトグラファー
一般社団法人peace inclusion piace 執行理事
【脚本:幸野朱里.郷家小太郎】
※映画タイトルは仮の為、変更の可能性があります。
一般社団法人シャルフレームさま
集まった支援金は以下に使用する予定です。
・パンフレットやチラシ制作費・・・約15万円
・国内外の映画祭エントリー費用・・・約25万円
・上映会場の賃借料・・・約10万円
・映画の撮影・編集(キャスティング、スタッフ、ロケ地代など含)・・・約30万円
・クラファン手数料その他リターン対応費用・・・約20万円
100万円
※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。
この映画は、「決められた何か」になれなくても、そのままの“わたし”で生きてていいんだよ、
って伝えたくて作っています。
これはわたし自身ともリンクしていると感じています。
男(らしく)・女(らしく)ではなく、
ちゃんと“わたし”としてここにいる。
揺れながら、
私自身が曖昧なままで、生きてきました。
揺れるって、ただ迷ってるんじゃなくて、
きっと、まだ出会ってない“自分”に向かってる途中なんだと思うんです。
この映画が、そんな途中にいる誰かの足元を、ほんの少しでも照らすような光になれたらうれしいです。
曖昧でもいい。名前がなくてもいい。そのままの心で、一緒に未来を見に行きたい。
応援いただけたら嬉しいです。
最新の活動報告
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作品、完成目前。上映会イベントのご案内【11/8(土)10:00-12:00】
2025/10/21 19:51作品、完成目前。上映会イベントのご案内みなさまのご支援のおかげで、短編映画プロジェクト『The Gender Interval Project』の制作がいよいよ最終段階を迎えています。現在、ナレーション収録と仕上げの段階に入り、映像に再び命が吹き込まれていく瞬間を感じています。そして、この作品をいち早くお届けする場として──【上映会+対話セッション】を開催いたします!◇日時2025年11月8日(土)10:00〜12:00◇ 会場新宿区箪笥区民ホール(東京都新宿区箪笥町15番地)◎ スペシャルゲスト登壇SOGI・LGBTQの理解促進に取り組む 一般社団法人CialFrame よりゲストをお迎えし、企業や教育現場でのインクルージョンについての対話も予定しています。ここでしか聞けない「制作秘話」や「現場の声」を通して、作品に込めた想いを皆さんと共有する特別な時間になります。☆クラファンでは申込していないけれど、参加したい!と思っていただけた方はこちらからお申込みいただけますhttps://seibetsunoaida.peatix.com/※クラファンにて上映会の参加のお申込みをいただきました皆様は、追加のお申し込みは不要です。当日会場にお越しください。----☆ 海外への広がり10月末には、別府で開催される国際会議にてブース出展。さらに11月中旬には、インドでの Zero Project Conference にも参加予定。作品を通じ、新たな展開も進んでいます。皆さまにご報告が出来るように、益々邁進してまいります。皆さまの応援、心より感謝申し上げます。 もっと見る
【今後の出展予定のご報告】 2025年10月30日〜31日開催の インクルージョン国際会議2025
2025/07/19 20:26【今後の出展予定のご報告】このたび、2025年10月30日〜31日開催の インクルージョン国際会議2025 にて、弊社がブース出展を行うことが正式に決定いたしました。また、ブース出展同会場にて、映像作品『The Gender Interval Project』の上映も行う運びとなりました。― 世代を越え、性別を越え、国を越えて、私たちは共に生きるための、小さな対話を始めていく ―この映画は、多くの方々からのご支援をいただきながら、多様なまなざしを映し出すことで、社会の境界をやわらげていく。感性や個性の違いを尊重しあい、アートを通じ、心が触れ合う社会を目指して制作しているインクルーシブな未来を感じ合う映像プロジェクト作品です。支えてくださった皆さまのおかげで、国際的な場にて本作を届ける貴重な機会をいただけたこと、心より感謝申し上げます。インクルージョン国際会議2025では、世界各国から多様なバックグラウンドを持つ来場者が集い、共生をめぐる対話が行われる予定です。その中で、本作品が一人ひとりの感性にそっと触れ、対話のきっかけとなることを願っています。今後も、国内外での上映機会や対話の場を広げながら、アートや映像を通して、“感じることを肯定し合える社会”を育んでいきたいと考えています。引き続き、どうぞ温かく見守っていただけますと幸いです。いつも応援ありがとうございます! もっと見る
公式サイトを公開しました
2025/07/10 11:30公式サイトを公開しました(日本語・英語)https://queermovie.net映画制作は、絶賛進行中です!7月、バスを借りての撮影も控えています。見た方のこころに触れる映画をお届け出来る様に、進んでいきます。沢山の応援、ご支援本当にありがとうございます。引き続き、ご報告させていただきます!!【The Gender Interval Project】性別のあいだ映画プロジェクト制作委員会 もっと見る















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