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インプロ(即興演劇)で「子どもも大人も一人の人間」としての関わり方を広めたい!

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現在の支援総額
1,003,000円
パトロン数
108人
募集終了まで残り
終了

現在125%/ 目標金額800,000円

このプロジェクトは、2018-09-13に募集を開始し、108人の支援により1,003,000円の資金を集め、2018-10-15に募集を終了しました

夢は「子どもも大人も一人の人間」として尊重される関わり方を広めること。そんな世界を実現するために、IMPRO KIDS TOKYOという活動をスタートしました。誰もがお互いを尊重できる世界へのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いします。

▼はじめにご挨拶

みなさんはじめまして、下村理愛(しもむらりな)と申します。

突然ですが、私には夢があります。それは「子どもも大人も、肩書ではなく、一人の人間として尊重される関わりを広げていくこと」です。この夢に向けて本格的に取り組むために、IMPRO KIDS TOKYO(インプロキッズトーキョー)という活動をスタートさせました。

おかげさまで、多くの人が手弁当で手伝ってくださっていることに感謝ばかりの活動ですが、もっともっと多くの人にこの活動が届いてほしい、インプロの考え方を知ってもらいたいと思い、クラウドファンディングに初めて挑戦することにしました。

 

▼どうして「インプロ」?

「インプロ」って何?と思われる方も多いと思いますが、その前にもう少しだけお付き合いください。

私はこれまでの4年間、LITALICOジュニアという発達障害のあるお子さんが多く通う塾で、インプロを応用したコミュニケーションのクラスにてのべ1700人のお子さまに参加していただきました。

その中で、親御さんたちがお子さんに抱く様々な悩みに接してきましたが、中でも多かったのは、対人コミュニケーションや自己表現にまつわる、以下のようなお悩みでした。

 ・うまく自分の考えを表現できない

 ・全然その場とは関係のないことを話してしまう

 ・相手の気持ちをなかなか理解できない

 ・相手の批判ばかりしてしまう

 ・引っ込み思案で話すことができない

 

そんな親御さんの悩みを一挙に引き受け、本質的なアプローチで解決に導いてくれた手法、それが「インプロ」でした。

そして、インプロに子どもたちと取り組んでいくうちに、発達障害のあるお子様だけでなく、大人も子どもも一人一人生きるために大切な考え方が学べるのではないかと感じるようになりました。

 

▼インプロとは?

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インプロとは「即興演劇」のことを指します。演者たちが舞台上で脚本もセリフもない状況で、お互いの発した言葉や動きを互いに受け入れながら展開していく演劇のことです。

インプロはアドリブと勘違いされやすいのですが、似て非なるものといえます。インプロは相手からの無茶ぶりにただ答えるものではなく、目の前の相手を最大限リスペクトしながら進めていく演劇として私たちはとらえています。

カナダやアメリカでは学校教育でも行われていて、子どもたちの習い事としてインプロクラスを設ける劇場も多数あります。

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実際にインプロをやってみると、「うまくやらないといけない」「失敗したらどうしよう」という恐怖の気持ちが出てきてうまくいかないことがあります。その恐怖を取り除き、どんな時も相手のことを尊重し、目の前の人のために関わり続けるためのワークが、インプロには数多く存在します。

インプロのワークに楽しんで参加しているうちに自然と「相手のために関わりながら自己表現できる」スキルを参加者は学んでいくことができると私たちは考えています。そして、これが教育におけるインプロを活用する最大の魅力だと感じています。


▼インプロ教室を始めるまで

そもそもの私と演劇教育・インプロとの出会いは、大学4 年生の時に訪問した高校の演劇の授業でした。

演劇を授業で行うことは当時はとても珍しく、好奇心から見学させてもらいました。

まず、教室にはいって驚いたのは、机なし・椅子なし。担当はなんと国語の先生と外部講師の女優さん。

関わり方も「それいいね、やってみよう」と肯定的で進め方も即興的です。

生徒たちの様子は、が驚くほどいきいきとしていて、先生に対して活発に提案している生徒たちに驚きを覚えました。

さらにもっと驚いたことは、その高校に通っている生徒の多くは中学時代に学校が嫌になった不登校の生徒だったということです。彼らは、学校が嫌だったことをにわかには信じられない程、満面の笑顔で授業に参加していました。

既存の教育の枠組みでは自己表現できなかった彼ら彼女たち。だけどこの授業の中には既存の教育にみられるような「正解」などはなく、お互いを受け入れ合いながら正解を創っていく営みがありました。

この体験は本当に衝撃的で、一度定めていた大学院での研究テーマをまた一からつくり変え、休学して内地・海外留学をさせるほどのインパクトを私にもたらしました。

 

 その後、大学院を卒業した私は、株式会社LITALICOという会社に入社し、発達障害の子ども向けの事業に携わることにしました。

 

▼どうして、発達障害の子どもたちに関わろうと思ったのか。

実は、私の中に、発達障害を持つ子どもたちへの特別な想いがあるわけではありませんでした。

よくある「こうしなければならない」というルールから逸脱して怒られてしまう。そんな彼ら彼女たちが受け入れられる道筋をインプロで掴むことができれば、それはきっと、誰もが尊重しあえる社会への突破口になる。そういった信念を持っての入社でした。

そんな想いで入社したLITALICOでしたが、当初インプロの教室は存在しませんでした。
私が、子どもたちへのインプロ教室を社内提案したときは、やはりそもそものインプロへの認知が低かったこともあり、実現までの道のりはなかなか平坦ではありませんでした。

でも絶対にインプロを取り入れたい!という想いを持って、関係者一人一人の理解を得ながら進めていった結果、LITALICOジュニアの松戸教室でクラスを受け持つことができました。そこから3年間、月8回のべ1700人へのレッスンを続けてきました。

おかげさまで、体験してくださった方の中から、「うちでもやって欲しい」というご要望をいただき、LITALICOに限らずこれまで以下のような場所でも、インプロ教室を開催しております。

 

・学校訪問ワークショップ(静岡県立下田高校、かえつ有明中・高等学校)

 

・学童での定期開催ワークショップ

・teamLab 学ぶ!未来の遊園地 (photo by Zoojo)

・Teach for Japan 「表現の安心安全な場づくりについての先生向けワークショップ」

・T-KIDSシェアスクールでの出張授業

・Teacher'sLab 「表現の安心安全な場についての教育関係者向けのワークショップ」

など、様々な場所でインプロワークショップを行ってきました。

▼インプロの活動中の子どもたちの様子


これまでワークショップは3名~40名の規模で年長~高校生までに行ってきました。

年齢やお子さんの課題に感じていることに合わせてワークも変えていきます。

ワークショップに参加者や親御様からのご感想をもとに事例をいくつかご紹介します。

 

☆間違えることを恐れてほとんどしゃべれなかった小学校4年生の女の子☆

ワークショップを通して自分の発したアイディアがしっかりと受け止められる、という経験を重ねた結果「〇〇をしたい」など自分の欲求を表現できるようになりました。また、やってみたいことだけでなく、やりたくないことも伝えてくれるようになりました。次の授業参観では学校でも挙手をして発表するほど積極性も高まったように感じたそうです。

 

☆相手の様子に気付かずに自分の話ばかりしてしまう小学4年生の男の子☆

ワークショップ中に、相手の反応に合わせて応答を変えるインプロのワークを行なったところ、相手のペースに合わせて会話を楽しめるようになりました。また、周りも彼を否定するのではなく、「いいね~」などのポジティブな声をかけるようになっていきました。

 

☆自分の子どもの授業参観での一言を「余計なこと」だと恥ずかしく感じていたお母さん☆

子どもだけでなく、親御様にも気付きがありました。インプロショーの中でお子さんがMCを担当したところ、彼の発言に対して何度も会場が盛り上がる瞬間を目の当たりにしました。その結果、普段は余計だと思っていた発言をポジティブにとらえられるようになり、微笑ましく見守れるようになったことです。

 

IMPRO KIDS TOKYOのワークショップでは、子どもたち自身が自分を受け入れてもらえることを経験してもらいます。そうすると他者を受け入れられることも学ぶことができます。その経験を積み重ねていくことで、自分も目の前の相手も大事にする人間性を育んでいくことができると私は感じています。

 

▼今後の活動と目的

私はIMPRO KIDS TOKYOを始めるにあたって、ある決心をしました。それは、東証一部上場企業でもあるLITALICOの正社員という身分を捨てて、週3回の非常勤雇用へと働き方を変化させたことです。正直、正社員の身分を捨てることは怖いですし、給与面を他の活動で補っていく必要があります。

だけど、そんな怖さを払拭し、一歩踏み出させてくれる世界が、この活動にはありました。

私は、LITALICO以外の場所でもより積極的にインプロ教室を開催し、この活動がもつ社会的な価値を伝えていきたいと考えています。

その活動の価値とは、「子どもも大人も、肩書ではなく、一人の人間として尊重されること」です。



私がそんな世界を願う背景には、自分が社会に対して感じてきた憤りがあります。

私は、もっともっと自分の気持ちに正直に生きたかったのに、いつもその時々の常識に押しつぶされてきた自分がいます。

高校時代、「〇〇高校の生徒」なのであれば、医者になってほしい。という期待に本当は反抗したかったのに、何が正しいのかも分からずに理系を選択し医者を目指す自分がいました。

就活の時期になったのに、なぜかその流れに乗れない自分を責め立て、「大学生」は就職するべき、大手企業に就職ができるのは素晴らしい、就職できないのは負け組という空気が嫌でした。

また、学校でも社会でも、「先生」「上司」など、声の大きい人の言ったことが総意になり、見えない権力で発言が封じられてしまうことが嫌でした。

 

だけど、インプロワークショップ中は社会的な身分や、そして何が正しいのか、そのような価値観はフラットになります。そして、自分が何かを表現し、それが相手に受け入れられるという体験を積み重ねながらお話を紡いでいくインプロでは、互いを大事に想う関係性の土壌が育まれていくように私は感じています。

これまで私自身が感じていた社会に対して抱いている問題意識を、大変ポジティブかつ楽しみながら解決してくれる手段、それがインプロだと信じて活動しています。

 

▼資金の使い途

今回のプロジェクトを通じてご支援いただいた資金は、大きく以下の2つの活動に活用させていただきます。

① IMPRO KIDS TOKYOのPR広報費 :40万円

インプロは、まだまだ認知が足りません。また、それを子どもたちにまで届けるには、もっともっと力が必要です。

いただいたご支援は、この活動を広めるための広報費として考えています。

・ロゴ・リーフレット制作(5万円)

・PR動画作成(6万円)

・ウェブページ作成(8万円)

・その他広報物の作成(20万円)

など

 

② インプロの指導者への講師料の支払い 40万円(半年間)

この活動は、自分一人の活動ではなく、多くの方の協力のもと成り立っています。

素晴らしい指導者に敬意を払って講師の依頼をしていますが、お恥ずかしながら、まだまだこの活動からは満足に講師料をお渡しできるだけの収益をあげられていません。

講師は誰でもできることではありません。

これからはより多くの、「自分が子どもの親だったらこの人にお願いしたい」という信頼できる講師に継続的に依頼をしていきたいと思っています。

そのために、IMPRO KIDS TOKYOがしっかりと立ち上がるまでのここから先の半年間分の講師料として、資金を活用させていただきたいです。

いい活動をしてくれるインプロの指導者たちに対して、みなさんの思いのつまったお金を回していきたいです。

 

▼最後にメッセージ

IMPRO KIDS TOKYOは「子どもも大人も、肩書ではなく、一人の人間として尊重されること」を大切にしています。

気持ちよく挑戦する大人の前だと、子どもも挑戦していいんだと思える。
失敗を恐れない大人の前だと、子どもも恐れずに失敗していいんだと思える。
常識にとらわれない大人の前だと、子どもも常識にとらわれないでいいんだって思える。
大笑いもして、しっかり悲しめる大人の前だと、子どもも自分の気持ちをないがしろにしないで味わえる。

 

そのためには、大人だって「先生だから」「親だから」「社会人だから」という前に、自分らしくいられることを許される環境が必要だと私は思います。

IMPRO KIDS TOKYOでは、自分たちが、気持ちよく挑戦して、発想して、たくさん笑ってたくさん泣いている姿を子どもたちだけでなく、その親・先生たちに見せていきたいと思っています。

 

「だれもが一人の人間として尊重される」世界をつくりあげていく大事な活動として、私はIMPRO KIDS TOKYOを進めていきます。

 

そんな世界を生み出していくための活動へのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

IMPRO KIDS TOKYO

代表 下村理愛

 

映像・写真協力:江戸川カエル

音楽:sabamiso