プロジェクト本文

▼はじめに ご挨拶

 西成アート回廊プロジェクト実行委員会(実行委員長 松村嘉久 阪南大学国際観光学部教授)は、地元西成出身のHIP HOPアーティスト、SHINGO★西成を総合プロデューサーとして、『西成ウォールアートニッポン(Wall Art Nippon)※略称:西成WAN(ワン)』というプロジェクトをこれまで2回行い、2016年12月中旬から第三弾の実行および西成WAN壁面ドナー登録制度の創設を計画しています。

 本プロジェクトは変わろうとする街・西成で、グラフィティ・アーティストたちと地元の子供たちが街にアートを描いていくことにより、街のイメージアップと、来訪者を増やすことを目的に行っています。心無いラクガキではなく、合法的な本気のアートをみんなで生み出そう。そんな私たちのプロジェクトは、南海電気鉄道株式会社、今池こどもの家、新今宮地区観光まちづくり推進協議会、釜ヶ崎のまち再生フォーラム、阪南大学国際観光学部、calmaart、Red Bull Japan、西成区などの協力や支援を得て、企画・実施されています。

▼このプロジェクトで実現したいこと

・合法的なウォールアートやグラフィティでまちを彩りたい。

・ストリートアートを応援し、アーティストが活躍できる場を生みだしたい。

・他地域からわざわざ見に来たくなるような空間を創造し、まちを元気にしたい。

・地域の子供たちと協働して、自分たちの住むまちへの関心や愛着を高めたい。

 第一弾が完成した際のSHINGO★西成のコメント「キレイに掃除しても、たくさんのゴミが何度も不法投棄されて、みんなが困っていた場所にこんな絵を描きました。この街の未来である子供たちの通学路にもなるこの道に。メッセージは『ここから いまから』。何をするにもまだ遅くないよ!どこにでも行けるよ!夢を持てる街!夢が叶う街!この道を通る人たちに笑顔と元気を実感していただければと願っています!こんな場所はこの街にもまだたくさんあります。日本全国にもたくさんあることでしょう!」

 「自分たちの街は自分たちで作る…自分たちの街は自分たちで変える…ラクガキされやすい場所をラクガキされにくい場所にする。不法投棄されやすい場所を不法投棄されにくい場所にする。コレがまず第一歩!さぁみんなでこの西成ウォールアートニッポン(西成WAN)を、この街から日本へ世界へ広めていきましょう!第一弾・第二弾にご協力いただいた方々に心から感謝いたします!次はどこで?何を描く?一緒にワクワクドキドキしませんか!」

▼第三弾の壁面が決定‼

 第三弾で描く壁面がようやく決まりました。場所は南海電鉄萩ノ茶屋駅南側で、南海本線高架東側の歩道沿い、高さ約3mで全長130mにおよぶ白いボード(合計約390平米)が今回描く壁面です。横に長い壁面なので、数ヶ所から10数ヶ所くらいのブロックに分け、下で紹介する3名の参加アーティストらを中心として、海外からのアーティストも含めたコラボレーションで、一斉に作品制作にとりかかる予定です。作品制作の具体的な実施時期と参加アーティストは、西成WANのFacebookで改めて告知します。おおよそ12月中旬からの制作を予定しています。

 現在、西成アート回廊プロジェクト実行委員会には、「私のところのラクガキされたブロック塀にも、ぜひアートを描いて欲しい」という声が、地域の方々からすでに何件か寄せられています。そうした壁面の所有者には現在、壁面ドナー登録をお願いしています。

 今回のクラウドファンディングでいただいた支援で,まずは第三弾のウォールアートを完成させ,西成WANの壁面ドナー登録制度を確立して,集まった資金が続く限り,どんどんとウォールアートを描いていきたいと思います。複数のアーティストによる第三弾のコラボレーションは、壁面ドナー登録していただいた方々が「こんな感じのがいいなあ…」と自分の好みを選べるような,西成WANの野外常設見本市となるよう、色々なスタイルのウォールアートを描いていきたいと思っています。

▼これまでの活動実績

 まず第一弾として、2015年1月17日(土)に大阪市西成区萩之茶屋1丁目 南海本線西側のブロック塀(高さ2m x長さ25mのブロック塀2面分 合計約100平米)にウォールアート『ここから いまから』を描きました。第一弾には地域の子供たちも多数参加。アーティストと地域の子供たちは、ワークショップを地道に積み重ね、制作当日も地域の未来を担う子供たちと一緒に描きました。「ここから世界へ いまから未来へ ここから始める いまから始まる」そんな思いをみんなで描きました。

 続いて、第二弾は規模も拡大して、約490平米(高さ7m×長さ70m)の壁に挑戦。西成に日本最大級のウォールアート『アセラズ クサラズ アキラメズ』が完成しました。第二弾が描かれた場所は、2016年春開校の大阪市立いまみや小中一貫校の東隣り、子供たちが通う通学路の壁でした。第二弾の制作にも地域の子供たちが参加してくれましたが、みんなが通っている、あるいは通っていた通学路でした。

 描かれたのは「自分たちのまちは自分たちでつくる 今できるコトを今できるヒトが まちをキレイにこころをキレイに」、「WE ARE HERE」、「アセラズ クサラズ アキラメズ」、というSHINGO★西成の力強いメッセージ。日本最大級のグラフィティ・ライティングの作品となりました。

▼第二弾『アセラズ クサラズ アキラメズ』の運命

 ところが、つい最近、第二弾の作品『アセラズ クサラズ アキラメズ』を描いた南海電鉄の高架の下に、あいりん総合センターの一部が仮移転してくることが決まりました。『アセラズ クサラズ アキラメズ』の壁面は、残念ながら、早ければ2017年春にも、ぶち抜かれる運命にあります。地域の方々があいりん総合センターを新しく建替えるため、真剣な話し合いを重ねた結果、そう決まったそうです。作品が消えてしまうのはとても残念ですが、作品に込められた思いは変わりません。「自分たちのまちは自分たちでつくる」。私たちはそうした地域の決定を尊重したいと思います。

 私たちは、アセリマセン、クサリマセン、アキラメマセン。第二弾の作品がぶち抜かれた後、また同じところに違う形の壁ができることでしょう。新しい壁が出来たら、今度はもっと未来を見すえて、新しい作品を描きたいと思っています。

 ▼参加アーティストの紹介

・ZENONEの紹介

 Crew : NBS (Naniwa Bombing Squad)
90年代初頭からスプレー缶を握り初め、現在まで約20年間、シーンの中心で活動してきたオールドスクールライター。
国内を中心に、さまざまなアートショーに参加し、グラフィティーを日本国内に広めた先駆者の一人。
2005年: X-COLOR
2010年:GYARAXY GALLERYにて初の個展「CAN」
2010、2011年:天保山CASOにて「CRAZY CRIMERZ」
2012年:GYARAXY GALLERYにて個展「DONE OF THE GRAFF」
2012年:梅田NU茶屋町にて合同展「やさしい光のあそび方展」
2013年:CALMAARTでの企画展「EVOLUTION OF TYPE」

作品はポップな配色が特徴的で、素材や場所を問わず、様々なモノを作品にしてしまう。キャラクターやロゴデザイン、MVのアニメーション制作に至るまで、幅広いジャンルの中で活動し続ける。

・CASPERの紹介

 大阪市在住。2005年に水戸芸術館で行われた日本初のグラフィティー展「X-COLOR」に参加。ライブペイントアーティストとしては、2007年、国内最高動員数を誇る「SUMMER SONIC」、大阪・東京で行われたBIG FES「渚」に参加。2013年にはアメリカ村の会が主催する『アメリカ村街路灯アートプロジェクト Red Bull Ignition』の招待アーティストに選ばれる。2000年からは山栄ART工房を立ち上げ、デザイン業務をスタート。店舗の内装・外装、著名アーティストのステージ衣装、ロゴデザイン等、オーダーの内容は様々。ジャンルレスに各方面からのラブコールに応えるべく、ローカルからグローバルまで幅広い活動を展開している。

・VERYONEの紹介

 西成区在住。1996年、グラフィティーライターとして活動を開始。アジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界13カ国にて壁画制作を手掛け、ストリートをリアルに表現する独特のスタイルは各国で高い評価を得る。「NEWS WEEK」SPECIAL EDITIONでの特集、黒田征太郎による壁画『PEACE ON EARTH』とのコラボレーションに参加、スペースシャワーTV「BURN OUT」、アメリカ映画「BOMB IT THE MOVIE」でのインタビューは多くの反響を呼び注目を集めた。愛知万博/水戸芸術館「X-COLOR」/横浜「桜木町ON THE WALL」、アメリカや中国で行われた「graffiti jam MEETING OF STYLE」、大阪「Crazy Crimers」など、多岐に渡る活動は国内外のアーティストに多大な影響を与える。圧倒的な表現力に加え、その研ぎ澄まされた精神性はグラフィティーを通じて今も尚世界を制覇し続けている。

▼このプロジェクトをやろうと思った理由

 西成にはまだまだラクガキや不法投棄の問題が残っています。心無いラクガキの上に、ちゃんと許可を得て、本気のアートを堂々と描き、ラクガキや不法投棄の起こりにくい街をつくりたい、それが私たちの想いです。防犯カメラや明るい街灯で街を監視するよりも、他所から西成へわざわざアートを見に来る来訪者が増えれば、ラクガキや不法投棄もきっと減ることでしょう。私たちは引き続き、西成をアートで彩り、みんなが気持ちよく過ごせる街、みんながわざわざ訪れたくなるような街にすべく、どんどん合法的なアートを描いていきたいと思っています。

 グラフィティはストリートから生まれたアート、だから行政に頼ることなく、みんなで力を合わせて育てたい、私たちはそう思っています。心無いラクガキではなく合法的で本気のアートを。寂しいストリートを監視するのではなく、色鮮やかなストリートで賑わいを。今回集まった資金は、そのために使わせていただきます。

▼資金の使い道

 具体的には、西成WAN第三弾のペンキ代・スプレー代・壁面洗浄代・クレーン足場代などに使用します。アーティストやお手伝いの学生は無償で参加してもらいます。これに加えて、現在、西成WANを継続的かつフットワーク軽く実践していくため、壁面のドナー登録制度を創設して随時募集しています。今回集まった資金の続く限り、ドナー登録された壁面に、どんどんとアートを描いていきたいと思います。もっと十分な資金が集まれば、地域の子供たちを対象として、グラフィティやストリートアートを教えるワークショップも開催したいと思います。

▼リターンについて

西成WANで使用したスプレーの空き缶(アーティストのサイン入り)+ 西成WANオフィシャルポスター + 西成WANオフィシャルステッカー

 西成WANではドイツMOLOTOW製のスプレーを使用しています。アーティスト仕様のMOLOTOWスプレーは実に251色もあり、第二弾『アセラズ クサラズ アキラメズ』ではその微妙な色合いの違いが、作品に存分と活かされています。今回は西成WANでアーティストが使用した空き缶にアーティストがサインして、みなさんにお届けします。色の指定はできませんが、お手元に届いたら、ぜひ作品と見比べて、どのあたりで使用されたのか、ご想像してお楽しみください。インテリアとしてもお洒落な一品です。

西成WANオリジナルTシャツ

 西成WANのロゴが入ったTシャツを作りました。色は白のみ。サイズはSS・S・M・L・XL・XXL。このTシャツを着ている人は、みんな西成WANの仲間。西成WANの制作現場やイベントに持参いただき、もしもその場にアーティストがいれば、可能な限りサインして頂けます。なお西成WANのロゴは、今後、西成WANで描いたウォールアート作品に必ず入れたいと思います。

西成WANオリジナルTシャツ(アーティストのサイン入り)

 西成WANオリジナルTシャツの裏面には、アーティストがサインしやすいスペースを設けています。SHINGO★西成、参加アーティストのCASPER、VERY、ZENONE等、誰のサインを希望するのか、選んでください。残念ながら西成WANの制作現場までは行けない、という人にはこちらがお薦めです。

打ち上げパーティへのご招待

 西成WAN第三弾の完成は、2016年12月23日(金・祝)の予定です。この日、壁画の前にて完成披露のイベントを行い、その後、場所をかえて西成区内で打ち上げパーティを行う予定です。本リターンは、この打ち上げパーティへご招待するもので、スプレーの空き缶、オリジナルTシャツを差し上げます。当日来ているアーティストからその場でサインをもらい、みんなと一緒に打ち上げパーティに参加できます。

 西成WAN参加アーティストによるプライベートペインティング

 西成WAN参加のグラフィティ・アーティストが、みなさんご希望の壁やシャッターにアートを描きます。目安として高さ2m×幅3mの6平米で、スプレーほか材料費込みで10万円とさせていただきますが、描く壁やシャッターのサイズや状態によって、詳しい値段についてはご相談させていただきます。

 

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