前回のプロジェクトは、初めてのクラウドファンディングで不安いっぱいのスタートでしたが、最初から皆様のあたたかく力強い応援に後押しされ、最後まで頑張ることができました。毎日が夢中で、あっという間に過ぎた55日間。終わってみればとても幸せな時間でした。
多くの方にパトロンになっていただいたことはもちろん、つる姫ファン、土田よしこファンの方ともう一度出会えたことはかけがえのない収穫となりました。
今回のプロジェクトは、原画展を開催するための資金をご支援いただくことが一番の目的です。そして、プロジェクトを進めることで、『つる姫じゃ〜っ!』が再び動き出していることと土田よしこという類い稀な漫画家の作品が、世代を超えて再び広く認知していただけることを確信しています。
前回は目標額にとどかなくてもご支援金を使用させていただけるAll in方式でしたが、今回は目標を達成できなければ白紙になるAll or Nothing方式で実施いたします。
この目標額でAll or Nothing方式は、ハードルが高く、勇気がいりますが、原画展の規模やクオリティーを熟慮したうえでこのように設定いたしました。どうぞご理解ください。
プロジェクトをご説明する前に、漫画家のグレゴリ青山先生からいただいた応援メッセージをご紹介いたします。
応援メッセージありがとうございます!!
グレゴリ先生バージョンのつる姫、可愛い〜! 元気をいただきました! ありがとうございます。頑張りますっ!
土田よしこの原画について
それでは、土田よしこ作品の原画はどんなもので、どんな状態で保存されているかなどからお話ししましょう。
・土田よしこのキャリアと原画…
土田よしこが漫画家としてデビューしたのは、1969年「小説ジュニア増刊号」(集英社)に掲載した『ハレンチくん』です。一世を風靡した『つる姫じゃ〜っ!』は、1973年から1979年に「週刊マーガレット」(集英社)に連載され、連載終了後に単行本が出版されました。
『つる姫じゃ〜っ!』連載中も新作を次々に発表し、土田よしこの執筆活動は1990年代後半まで続きます。
発表された多くの作品中、原画が残っているのは主に週刊誌などに連載された後に書籍として再版されたもので、初期の作品や1回限りの掲載作品の原画はありません。ただし、「ビックコミック・フォアレディ」(1981〜1990年 隔月刊/小学舘)に連載された『大奥激伝』の原画はすべてあります。
ところで、土田よしこがギャグ漫画を描くことになったのは、アシスタントをしていた赤塚不二夫氏の影響を受けたことと、編集者にギャグ漫画を描くことを望まれたからということです。それ以前に描いていたのは可愛らしい少女漫画で、どうやら当時は「可愛い少女漫画を描きたい!」が本音だったようです。たしかに、その本音を裏付ける〝可愛い少女漫画〟風の、用途や掲載誌不詳の原画が多数あります。
・原画の状態は…
漫画の原画は、印刷所に入稿した原稿(版下)です。1ページずつB4またはA3サイズほどの大きさの台紙に、直接描かれているか、別の紙に描かれた原画が貼られています。
色は、本文はほとんどが1色(スミ=黒)ですが、トビラや2色ページ用として4色(カラー)やスミとマゼンタ(赤)の2色で描かれたものもあります。
また、再版する際に表紙やカバー、本文のトビラ用に描き下ろされたカラーの原画や、漫画以外の雑誌に描いたもの、広告宣伝のポスターなどのために企業から依頼されて描いた原画もあります。
原画は、印刷所や出版社から返却されたときのまま、長いものは40年以上も梱包をとかずにおかれました。封を開けたのは今から数年前、漫画を描き続けた拠点(吉祥寺の実家)から引っ越したときのことです。
封印状態だったのがよかったのか、原画は経年のわりには紙の黄ばみや角の破損などが少なく、ほぼ完全な形のものも多数あります。これを実際に目にしたとき、「原画展ができる…」と思ったのです。
・展示する際の問題…
問題は〝吹き出し〟です。紙に描かれる当時の漫画の吹き出しは、一般的に作者が鉛筆で手書きした台詞(セリフ/ネーム)を写植で打って印画紙出力し、糊(ペーパーセメント)で吹き出しの枠の中に貼りつけます。
原画の中には、この糊が劣化して台詞が剥がれ落ちてしまっているものもあります。もっとも経年からみたら、そうなっていないものがあることのほうが驚きなのですが…。
吹き出しの枠線だけがあって台詞がない、鉛筆で書かれた台詞の下書きがうっすら見える…。そんな状態のまま見てもらうのもいいかもしれません。その場合、展示のしかたはこんな感じでしょうか。
本(印刷物)がなく、原画だけがあるという例もあります。『大奥激伝』がそうです。『大奥激伝』は、隔月刊の雑誌に80回掲載しています。第1回目の掲載の原画は劣化が激しく、最終回は劣化がほとんど見られません。この第1回目と80回目の原画を並べて見るのも、なかなか興味深いと思います。
こうした多くの事情をふまえ、今回は吹き出しの台詞が剥がれ落ちていないものと、台詞がなくなっていてもぜひ見ていただきたいものを展示することにします。
展示予定作品名と展示予定点数
本文1ページを1点とし、本文以外のカバーやトビラ用に描かれたものは1枚を1点とします。
・展示予定総数 120〜150点
『つる姫じゃ〜っ!』10話分(70点)
『わたしはしじみ!』1話分(15点)
『きみどりみどろあおみどろ』1話分(10点)
『ねばねばネバ子』1話分(15点)
『大奥劇伝』2話分(8点)
カバー・トビラ用ほかカラー原画(約20点)
原画展の概要
・開催場所・吉祥寺
土田よしこが生まれ育ち、多くの名作を生み出した街です。
・開催期間・5〜6日間
・開催時期・2019年春以降
ご支援金が振り込まれた時点でギャラリーを予約、準備作業を開始しますので、開催は来年の春以降になると思われます。もちろん適切なギャラリーが確保でき、準備も早くできればもっと早い時期に開催できるかもしれません。
・土田よしこサイン会
開催期間中、いずれかの日に時間限定でサイン会を予定しています。
当日会場で販売するプロジェクト特製「冊子プレミアム『つる姫じゃ〜っ!』」(リターンと同一です)をお買い求めください。その冊子に土田よしこがサインをいたします。
サイン会が実施されなかったり、時間内にサインが終了しない場合は冊子をお預かりしてサインした後、宅配便等でご返送します。
サイン会実施の詳細については、パトロン様には決まり次第メールでお知らせし、SNS(Twitter、Facebookなど)でアナウンスいたします。
・展示物
原画のほか、原画の印刷物などの展示、オリジナルグッズの展示・販売もいたします。
・入場無料
ご支援金の使用内訳概算
1. 会場使用料 120,000円
2. ポスター・DM等制作/会場持ち込み什器・備品 20,000円
3. 人件費(常駐スタッフ1人/交通費含む) 80,000円
4. 原画修復展示用体裁作業料(材料費等含む) 100,000円
5. 準備〜搬入・撤収交通費他 80,000円
6. リターン製作費 530,000円
①複製原画連作BOX額装(単行本3冊のカバー用原画「つる姫とハゲタカ」「つると父上」「つる姫と寺子屋小学校の友達」を1つに額装)限定10部 ②複製原画BOX額装 「つる姫とハゲタカ」限定20部 ③複製原画BOX額装「つると父上」限定20部 ④複製原画BOX額装「つる姫と寺子屋小学校の友達」 限定20部 ⑤複製原画「つる姫百面相」 限定20部 ⑥つる姫手ぬぐい(綿100%/90×35cm/つる姫マークの帯付/白地と藍地の同柄2枚セット) ⑦つる姫Tシャツ(白地にハナホジつる姫のプリント/フリーサイズ) ⑧冊子プレミアム『つる姫じゃ〜っ!』(A5判/本文52ページ+表紙)
7. リターン送料 70,000円
小計 1,000,000円
合計(手数料等諸雑費含む) 1,200,000円
リターンについて
土田よしこの感性あふれる、プレミアムなつる姫グッズをリターンとしてご用意しました。
リターン①〜⑤の複製原画15,000円以上のご支援いただいた方は、リターン⑧の冊子プレミアム『つる姫じゃ〜っ!』に「Special Thanks」クレジットを記載させていただきます。ご支援のお申し込みの際、備考欄にご希望の記載名をご記入ください。とくにご希望がない場合は、CAMPFIREの会員アカウント名をご記載いたします
リターンは、実際に製作する際にデザインをブラッシュアップしますので、サイズや色、仕様が異なる場合があります。ご了承ください。
リターン① 複製原画連作BOX額装 限定10部
単行本のカバー原画3作品(「つる姫とハゲタカ」「つると父上」「つる姫と寺子屋小学校の友達」)の複製をBOX額装
サイズ:約W600×H240×D40㎜(額の外寸)/複製原画証明書(直筆サイン入り)付き
ご支援額70,000円
リターン② 複製原画BOX額装「つる姫とハゲタカ」 限定20部
サイズ:約W240×H240×D40㎜(額の外寸)/複製原画証明書(直筆サイン入り)付き
ご支援額30,000円
リターン③ 複製原画BOX額装「つると父上」 限定20部
サイズ:約W240×H240×D40㎜(額の外寸)/複製原画証明書(直筆サイン入り)付き
ご支援額30,000円
リターン④ 複製原画BOX額装「つる姫と寺子屋小学校の友達」 限定20部
サイズ:約W240×H240×D40㎜(額の外寸)/複製原画証明書(直筆サイン入り)付き
ご支援額30,000円
リターン⑤ 複製原画「つる姫百面相」 限定20部
『つる姫じゃ〜っ!』の連載開始当初に描かれた作品
サイズ:約W200×H263㎜(原画サイズ)/マット付き/直筆サイン入り
ご支援額15,000円
リターン⑥ つる姫手ぬぐい
つる姫の表情・動作、シーンを集めて、白地にスミ(1色)と藍地にスミ(2色)で染め上げた色違いの手ぬぐい2枚セット
綿100%/90×35cm(標準の手ぬぐいサイズ)/つる姫マークの帯付き/品質表示付き
ご支援額8,000円
リターン⑦ つる姫Tシャツ
白地のプレーンな半袖Tシャツにハナホジつる姫をプリント
サイズ:フリー(レディスL、メンズMくらいの大きさ)
ご支援額4,500円
リターン⑧ 冊子プレミアム『つる姫じゃ〜っ!』
A5判/本文52ページ+表紙
ご支援額3,000円
表紙と巻末の「Spcial Thanks」ページ(仮デザイン)です。
収録予定:歓迎マリー・アンコロネット姫/読書の秋/寺子屋ソロリティ/雨!雨!雨!大洪水!!/急性アルコール中毒/ペンフレンドがやってきた!!②/さよなら雪ん子 ほか。
この冊子は原画展会場でも販売(価格未定)し、サイン会ではこの冊子限定でサインをいたします。パトロンになっていただき、原画展のサイン会にご参加いただく際にこの冊子をお持ちください。パトロンになっていただき原画展にお越しいただいても、サイン会にご参加いただけない場合は冊子を会場でお預けください。サインをして後日ご返送いたします。なお、リターンとしてお送りする際には直筆サインはありません。あらかじめご了承ください。
プロジェクト後も末永くご声援を!
昭和の希少な名作ギャグ漫画を今の時代に復活させたいという思いで始めた活動は、webギャグ『つる姫じゃ〜っ!』を無料配信し、LINEスタンプを作り、FacebookページとTwitterでアナウンスをすることからスタートしました。当初は反応がまったくない日々が続き、どうしたらいいのか途方に暮れたものです。そんな中で、応援してくださる方にめぐり会い、勇気づけられ、前回のプロジェクトで多くの方のご声援に背中を押され、活動を続ける元気をいただきました。
じつはこの活動の最終目標は、『つる姫じゃ〜っ!』(もちろん全話)がスマホやタブレットでいつでもどこでも読めるようにすることです。今回のプロジェクトが成功し、原画展開催資金とリターン製作費を上回るご支援をいただけましたら、この〝妄想〟のような最終目標の準備に使わせていただきます。また、その実動に入る際にはプロジェクトを実施いたします。
今回のプロジェクトの成功と原画展開催、そしてその先にある〝妄想〟の実現に向けて、皆様のあたたかいご声援と力強いご支援をお願い申し上げます。
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2018/09/19 01:15現状のお支払い方法は、・クレジットカード ●コンビニ前払い ・Paidy(コンビニ後払い) ●銀行振込(ペイジー) ・auかんたん決済 ・ソフトバンク/ワイモバイルまとめて支払い の6種ですが、9月20日(木)18時以降は仕様上、●コンビニ前払い ●銀行振込(ペイジー) でのお支払いが出来なくなりますのでご注意ください。 もっと見る
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