1 はじめに
はじめまして。石井美行(いしい・みゆき)です。
私は今、着物を軸に、
・着付けレッスン
・着物整理
・コーディネート相談
・女性の気持ちをやわらかく整える「やわらか相談」
などの活動をしています。
現在は二児の母で、育休中でもあります。

突然ですが、「着物」と聞いて、みなさんはどんなイメージを持ちますか?
日本の伝統文化。
特別な日の装い。
敷居が高くて、ちょっと遠い存在。
そんな印象を持つ方も、きっと多いと思います。
でも私は、着物には、もっとやさしくて、
もっと今を生きる私たちに必要な価値があると感じています。


母から子へ思いをつなぐこと。
年齢を超えて、人生に寄り添い続けること。
仕立て直し、受け継がれ、長く使われること。
ファッションとして楽しめる自由さ。
そして何より――着物は、ココロとカラダを整えてくれる服。

私にとって着物を着るという行為は、ピアノを調律するような、
そんな意味があるのです。
そんな着物の価値を「難しい話」ではなく、
私自身の体験として、一冊の本にまとめたい。
それが、このプロジェクトのはじまりです。

2 このプロジェクトで実現したいこと
カラダを本来の位置に戻す服
着物で「整う」とは、どういうことか
「着物は苦しい」「長時間着ていると疲れる」
と思っていませんか?
でも、ほとんどは着付けの問題です。
正しく着付けると、実はからだが楽になるんです。
着物は、カラダを「あるべき位置」に戻してくれる服です。

自然と整う、カラダの中心
帯の位置が自然とおへその下、「丹田(たんでん)」に重なり、
骨盤が立ち、無理なく背筋が通ります。
頑張って胸を張らなくても、「立っていられる」感覚が戻ってきます。
逆に、焦っているときや頑張りすぎているときほど重心は上に上がり、
呼吸は浅くなり、カラダは不安定になります。
着物は、そのズレを直してくれる服です。

たとえば、産後や腰に不安があるときに使う骨盤矯正ベルト。
つけると、「楽になる」「立っていられる」と感じる方が多いと思います。
それは、骨盤が支えられて重心が下がり、丹田に戻るからです。
着物の帯は、それをもっと自然に、もっとやさしく行ってくれるんです。

締め付けるためではなく、支えるためにある。
だから、力を抜くことができる。
力を抜いたほうが、うまくいく
焦るほど、うまくいかない
着付けを教えているとき、「早くきれいに着なきゃ」と焦っている受講者の方ほど、
無意識に、紐をぎゅっと強く引いてしまう場面をよく目にします。
着物の着付けでは、腰紐や伊達締めなど、いくつかの紐を順番に結んでいきますが、
そのときに力任せに引いてしまうと、かえって着崩れの原因になります。
私はそこで、その方の呼吸や手の動きを見ながら、
「今は急がなくて大丈夫ですよ」と声をかけることがあります。
呼吸が変わると、すべてが変わる
少し呼吸を整えてから、もう一度、紐に手を添えてもらう。
すると、さっきまでうまくいかなかった帯が、
すっとカラダにおさまる瞬間があります。
力を入れたから整ったのではなく、力を抜いたから整った。
この感覚をカラダで知ったとき、表情まで、ふっとやわらぎます。
私は、着付けの時間は「服を着せる時間」ではなく、
力の抜き方を、カラダで思い出す時間だと思っています。
着物は思い出スイッチ
着物を着ると、不思議と人は自分の人生を語り始めます。
着付けをしている間に、
昔の思い出がスイッチみたいに入って、気づけば涙が出る方もいます。
そして、着物を一枚まとっただけで、目の色が変わる瞬間もあるんです。
私はその瞬間を、何度も見てきました。

肩の力が抜けて呼吸が深くなり、
「ちゃんとしなきゃ」という鎧が、少しだけ緩む。
すると、ココロの奥にしまい込んでいた思いや本音が、自然と表に出てくる。

それは、着物を通して力の抜き方をカラダが思い出しているからなのだと思います。
「頑張り続ける社会」の中で
今の社会は、とにかく「頑張ること」が求められます。
いいママでいなければ。
ちゃんとした親でいなければ。
仕事も、家庭も、どちらも手を抜いてはいけない。
そんなふうに、多くの人が、知らず知らずのうちに肩に力を入れ続けています。
でも、着物を着ると、その状態ではうまくいきません。
力んだままでは帯はきれいに収まらず、所作もぎこちなくなってしまう。
逆に、「今は急がなくていい」「少し緩めてみよう」
そうやって体が落ち着いたとき、着物はすっとカラダになじみます。

力を抜いたときにこそ、本来の力が発揮される。
着物は、そのことを体感として教えてくれる存在です。
カラダが教えてくれていたこと
そんな着物の効果に気づいたのは、ダンス経験から。
私が「整う」という感覚に惹かれるようになった原点は、
幼い頃から続けていたダンスにあると思っています。
5歳からクラシックバレエを始めた私は、カラダを使って表現する時間を通して、
「どこに力が入っているか」「どこを抜くと動きやすいか」。
そんなことを、自然と感じ取ってきました。

力を入れ続けると、カラダは固まり、動きは小さくなる。
反対に、どこを緩めるかがわかると、不思議なほど動きは大きく、しなやかになる。
後になって振り返ると、その感覚は着物を着たときにカラダに起こる変化とどこか重なっていたように思います。
そして、大人になってから振付師・香瑠鼓先生のもとで
改めてカラダと向き合う時間を持つようになり、
私はそのことを、よりはっきりと理解するようになりました。

「整う」は技術ではなく感覚
力を入れることが、必ずしも前に進むことではない。
むしろ、力を抜いたときにこそ、カラダは本来の動きを取り戻すのだということ。
着物も、まったく同じです。
着物は、頑張らせる服ではありません。
無理に姿勢を正させる服でもありません。
「今、どこに力が入りすぎている?」「少し、元の位置に戻ってみよう」
そんなふうに、カラダにそっと問いかけながら、自然と整った状態へ導いてくれる服です。
だから私は、着付けの時間は自分のカラダと静かに対話する時間だと感じています。
3 プロジェクトをやろうと思った理由
「楽に生きていい」と伝えたい
私がこの本を書こうと決めた理由は、
着物の新しい価値を伝えたいという思いからです。
先ほども言いましたが、
着物は、頑張る人をもっと頑張らせるためのものではありません。
力を抜き、自分らしく生きるためのツールです。
着物を通して、「もう少し楽に生きていいんだよ」という感覚を、そっと手渡したい。
その思いで、出版を決意しました。
でも、それだけが理由ではありません。
出版は、私にとってゴールではなく、次の人生へ進むための第一歩でもあります。
中学3年生のとき、私は長く続けてきたダンスを怪我によって続けられなくなりました。
当時の私は、ダンスを前提に進路を考えていて、芸術系の道に進むことも視野に入れていました。
それだけに、医者からの「踊り続けるのは難しい」という言葉は、
単に部活動をやめるというレベルの話ではありませんでした。
どれだけ努力しても、どうしても届かない現実がある。

そのことを、初めて突きつけられた出来事でした。
それまで、「頑張れば何とかなる」とどこかで信じていた私にとって、
その経験は、とても大きなものでした。
だから高校時代、ひとつだけ自分に約束をしました。
「30歳までに、ダンス以外で自分のやりたいことを見つける」
その答えは、すぐには見つかりませんでした。
遠回りもしましたし、立ち止まることもありました。
でも今、振り返ってみると、その約束は形を変えながらもちゃんと、
ここにつながっていたと感じています。
ここからはじまる「新ステージ」

着物を通して、頑張りすぎている人が、ふっと力を抜く瞬間に立ち会うこと。
そして、そのときの少し安心した表情を見ること。
気づけば、それが、私が30歳までに探していた「やりたいこと」だったのかもしれないと思っています。

今は結婚して子どもを授かり、忙しいけれど穏やかな日々を送っています。
一方で、産休や子育てでいっぱいいっぱいになり、「私はこのままでいいのだろうか」と、自分に問いかける時間もありました。

それでも、やっぱり私は私のやりたいことを貫きたい。
5年後、10年後、同じように悩み、立ち止まる人たちのそばで、「大丈夫だよ」と言える存在でありたい。
この本は、そんな未来へ向かうための、私自身の再スタート宣言です。
産休・育休を経た今だからこそ、もう一度エンジンをかけて自分の人生を歩いていきたい。
そのための第一歩として、この一冊を世に届けたいと思っています。
4 資金の使い道とスケジュール
皆さまからいただいた資金は、電子書籍『整うKINOMOつながるKIMONO(仮)』の出版費用として大切に使わせていただきます。(CAMPFIRE手数料を含みます。)
書籍は、~著者をとことん愛する出版社~トキツカゼ出版株式会社より自費出版にて出版します。
【実施スケジュール】
2026年4月23日〜5月31日 クラウドファンディング実施
2026年8月13日 電子書籍出版
2026年10月12日 ペーパーバック版出版
※電子書籍、ペーパーバックいずれもAmazonにて販売します
5 書籍内容

整うKINOMOつながるKIMONO(仮)
Chapter1 「整う」ということ
・「整う」とは一体、どういうことなのか?
・なぜ、「やわらかく整える」ことが必要なのか?
・体と心が繋がっている = 整えることが必要
・着物は整えるための最高の“ツール”
Chapter2 心で着る、からだが変わる
・30分で心も体も変わり、ステージが変わるのが着物
・体への意識の変化
・心が乱れていると、着物が着こなせない理由
・「バランス」の大切さ
・ダンス→着物→お能 でわかったこと
Chapter3 着物がつなぐ思いとご縁
・古いものから新しいものへと継承する着物
・人と人とつないでくれる
・着物を着ると「自信」が生まれる理由
・日本の風土や文化と着物との関わり
Chapter4 着物ならなりたい自分になれる
・着物はコスプレ⁉︎ 実は自由な着物ファッション
・どうして、着物販売員はあんなに楽に着ているのか?
・着物ファッションの楽しみ方
おわりに
・今後の夢や目標
・子供たちへの思い
6 最後に

着付けをしたり、着付けを教えたりしていると、その人のことが少しずつ見えてきます。
特別な力があるわけではありません。
ただ、カラダの動きや、呼吸の変化、帯を締めたときの反応や、
ふとした表情の揺らぎに、ほんの少し気づくだけです。
そして、着物を通して見えてくるのは「きれいに着られるかどうか」ではなく、
その人がどれだけ頑張ってきたかなのだと思っています。
特に、子育てを経験した女性たちは、
いつの間にか自分のことを後回しにし、
人と比べながら「もっとちゃんとしなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちです。
でも、比べる必要なんてありません。
自分の軸を見つけ、自分の人生に「これでいい」と静かにうなずけるような、
そんな女性が増えていくこと。
そしてそんな姿を、次の世代に背中で見せていける女性が増えていくことを、願っています。
ママが、女性が、自分らしくエネルギーを取り戻せたら、
家庭はやわらぎ、社会の空気も少しずつ明るくなる。

私は、そんな循環を着物というツールを通して作り出していきたいと思っています。
この本は、そのための小さな一歩です。
私にできることは、とても小さいかもしれません。
それでも、これまで出会ってきたお一人おひとりの変化を信じて、この一冊を世に届けたいと思っています。
そのために、ぜひ、あなたの力を貸してください。
応援よろしくお願いします!



