【農家新参者がこれから作るものを先行販売する、新しいビジネスモデルを作りたい】

 

いちご農園「くらうんふぁーむ」代表のたいぴーです。23歳になります。

宮崎県日南市北郷町のいちご農園での1年間の修行を経て、今年の3月に独立して新規就農しました。

 

そんな私は、いままでの人生で大きな決断を3つしました。

①大学を中退する決断をしました。

②東京育ちから縁もゆかりも無かった宮崎に移住する決断をしました。

③ゼロから新規で農業経営者になる決断をしました。

 

これまで3つの大きな決断をした私は、新たな決断をします。

 

私は新規就農の覚悟を決めた超若者(20代前半)の先陣を切って、「農家初年度の先行販売というビジネスモデル」を確立します。

 

  

くらうんふぁーむには収穫シーズンが始まる前に、いちごの品質を保つための予冷庫と電照設備が必要です。

その資金を捻出するためにもこのプロジェクトを立ち上げました。

出資額に応じて収穫したてのいちごを発送いたします。ぜひご賞味ください。

 

 

 

▲参考 南師匠のいちご

 

▼私が農業に身を置こうと決めたのは、数々の出会いと貴重な体験があったからです。

その中でも特に大きく、自分の進路に影響を与えたのが、

お米を栽培している千葉県の農家さんのある田んぼを見たことです。

3年前でしたが、この時に生まれて初めて田んぼに入りました。

 

2枚並んだ田んぼのうち1枚は、訪問した農家さんの田んぼで、もう一方は近所の農家さんの田んぼ。

栽培方法が違うだけでこんなにも稲の様子が違うことに驚きました。

 

 

▲左が訪問した農家さん 右が近所の農家さんの田んぼ

 

 

▲拡大図

 

※左側は有機栽培と言って、化学肥料不使用のため、苗の生育が遅い 右側は一般的な栽培のため苗の生育がいい

 

その農家さんは、「農業は畑での経験を通して自分自身を作れるのが魅力だよ」と話していました。

それを叶える一つの手段が有機栽培。マニュアルが存在しない世界で、自分の経験を元に試行錯誤し、栽培することになります。

その考えを表現する場が田んぼであり、畑なのです。

 

その時に感じたことがあります。

農薬や化学肥料を使用することが良いとか悪いとかではなく

自分の目指す農業によって畑の「色」を作ることができます。

農家は「自分の哲学を絵を描くように、畑に表現するアーティスト」ということでした。

当時の私はこのことに感銘を受けました。

それからは、どの畑に行くときもその畑の「色」やそこに対する「農家さんの考え」を知りたくなりました。

 


また大学2年生の時には、数々の農場を見て周り、農業のイメージが壊れました。

それまでは農家は「寡黙・閉鎖的・強制的な後継」だったのですが、「やり方次第で、社交的で開けた環境の中、新規でもできる可能性のある産業」だと気づいたのです。

 

そこから、私も農家になりたい、農家になって自分の目指す農業のカタチを表現したい。

そう強く感じました。

 

▼翌年、今住んでいる日南市を初めて訪れました。

 

 

▲自転車で九州一周中に南浩二氏(みなみいちご農園主)と出会う

 

そこから幾度となく通い、北郷町の景観と人の魅力に惹かれて移住しました。

この地域の人の魅力は、「おかげおかげの文化」が浸透していることです。

例えば、ビニールハウスのビニール張りのような人手が必要な作業があります。

そんなときも仕事があるにもかかわらず嫌な顔一つせず駆けつけてくれます。

 

「あの人のおかげ、みんなのおかげで今の自分があるんだよ」

 

こんなすてきな文化を持つこの町の仲間になりたい、この文化を継承したいと思いました。

 

▲北郷町の憧れの先輩方

 

それから2015年2月に移住し、1年間の修行を経て2016年の3月から農家としての人生をスタートしました。


そんな私は今、2つの課題を強く感じ、解決していきたいと動いています。

 


▼課題①既存の農業のビジネスモデルの限界

何も持っていない状態からで農業を始めたわけですが、初期投資が大幅にかかってしまいます。

その上に収穫まで9ヶ月程かかってしまいます。今の農業のビジネスモデルでは、私たちが作った生産物が市場・問屋あるいは消費者に届いた時点でお金を受け取っています。収穫までは無収入が続くことになるので金銭的な負担は大きく、新規で農業を始める大きな障壁となっています。

 

また、生産物は「その年・その日」で単価は変わります。収穫時期にいくら売り上げられるかどうか不透明ななかで、生計を立てる必要があり安定した暮らしは約束されていません。

 

どうにかして、農業を実践する人が余裕を持って設備投資することができ、収入を安定化することができないかと考えました。

 
▼課題②自営業の減少が地域コミュニティの衰退を招く

都会で地域コミュニティの衰退が叫ばれていますが、それは都会だけでなく地方でも衰退が進んでいると痛感しています。地域コミュニティの衰退は街の防災機能の低下や人口流出を招き、特に田舎では死活問題です。

 

その原因は若者が地域コミュニティへ参加することに消極的であるからだと思います。多くの若者は決められた勤務時間内で働かなければいけなく、自由な時間は休日に制限されており、コミュニティに参加する時間を割くのが物理的にも精神的にも難しくなっているのではないでしょうか。加えて、地域付き合い「おかげおかげの文化」が収入を増やすわけでもないので、メリットを感じにくいという理由もあります。

地域コミュニティを活性化するためには、地域の人と人の結びつけを強くする必要があります。その結びつけを担うのが自営業の存在です。私は地方に自営業が増えることが地方の活性する最適の手段であると考えています。

 

私は、趣味の延長で風船のパフォーマンスの仕事を個人で受けています。主に地区の小学校や祭事で披露しています。

その際に、地元の小学生とは顔なじみになり、地区の方々にも「ふうせんの若い兄ちゃん」として認知されるようになりました。しかし、嬉しいのは知り合いが増えるだけではありません。例えば、漬物メーカーの企業の宴会でパフォーマンスのお仕事をさせて頂きました。私はそれでお金をいただくわけですが、同時に「地域のつながり」がうまれます。ですから、そのつながりを頼って、漬物はその企業から購入しています。まったく知らないメーカーの漬物を購入するよりもあたたかみを感じますし、おすすめを教えてもらったりもするので食べるのが楽しみになります。また宴会の時には呼んでもらえるかもしれません。

こうして、自分のナリワイを活かして地域の人とのつながりを生み出すことで地域を元気にする一端を担えると考えています。

しかし、事業を起こし自営業として生計をたてることはとても大変なことです。

 
▼解決策 先行販売型のビジネスモデル

 

そこで解決策として考えたのが、先行販売型のビジネスモデルを農業に持ってくることです。先行販売という形で収穫前に栽培途中のいちごを購入していただき、その額に応じて収穫シーズンにいちごをお送りするモデルです。

 

▲ビジネスモデルの図解

→先にお金を頂き、シーズンに商品(いちご)のお届けするモデル 

これが実現すれば、新参者の農家にとっては単価が安定しやすく、収入に見通しが立ちやすくなります。また、収入が栽培前に手に入るので設備に投資しやすくなります。

それにより、自営業として生活が成り立ち日南に自営業増加の一役をかえると考えます。

また、消費者の方には産地直送による新鮮で「顔の見える農作物」を口にすることができます。

作りはじめた人とその課程が見えるが故に、いちご一粒のストーリーを農家の成長と共に味わえます。

▼私の農業人生は、果てしないゴミ拾いから始まりました。

借りた農地は 10 年近く放置されていたため、無数のビニール片とゴミの山でした。

 

▲2016年 3月と8月のハウス外観比較

 

▲2016年3月と8月の苗床比較

 

そして今は、12月からの収穫を控えていちごと毎日戯れています。

 

栽培品種はさがほのかです。

・さがほのか →佐賀県で育成された品種です。果皮は艶のある紅色で、半分に割ると果肉はきれいな白色です。酸味は穏や かで、甘みが前面に出るいちごです。

 

 ▲8月頃の苗

 

 

▲10月現在の様子

▼目指す農業のカタチ

「山の上でコワーキング兼シェアハウスを作る」

 

この挑戦はまだ私の農業人生の第一歩です。

私が今後成し遂げたいこと。

それは、「山の上にコワーキング兼シェアハウス」を作ることです。

※コワーキング(Coworking)とは、事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルを指す。引用 Wikipedia 

先ほど述べたように自営業が増えれば、地域とのかかわりを必要とする人が増えて地域コミュニティー活性が見込めると考えます。

しかし、自営業のハードルは高い。資金・空間・リソース・・・ 

さらに私のように地域外の人が参画する場合は住居問題にも直面します。

これらを解決するために私は 起業意欲のある人が集まりお互いが助け合える村(コワーキングスペース兼シェアハウス)を作っていきたいと考えています。

 

 

▲北郷町の山からの景色

 

いわゆるコワーキングスペースって、Mac を使いこなしているエンジニアや Web デザイナーのものって印象が強いと 感じています。

でも、私は山でやるならIT だけではなくて、個人で面白そうなことをやっているいろんな個人事業主に来てもらい たいと思っています。

陶芸家、染め師、家具職人のように。

都心のコワーキングスペースでは土地の都合で大きな道具を持ち込むことなんてできないわけですから、  

使用できる人は事実上、「PC だけで使って仕事のできる」個人ワーカーに限られているのだと思います。

しかし、山の上だからこそスペースの制約に縛られずに事業を起こせます。

拠点が集中していることで農園の繁忙期には加勢してもらい、別の事業主の繁忙期は加勢する。

互いの得意分野を持ち寄って新たなナリワイを創出する。

といったような、共創関係が築ける新しいコワーキングスペースを作れると考えます。

日本で唯一の農家を中心としたコワーキング兼シェアハウスを作り、 そこに集まってくる最高に面白い人たちと宮崎・北郷を面白くしていくのが僕のビジョンです。

 

▲就農時に駆けつけてくれた学生時代の友人

 

 

 最後になりますが、

このプロジェクトを成功させて

 

「新規就農者による先行販売のビジネスモデル」

 

を確立させたいと思っています。よろしくお願いします。

※壊滅的な病害虫の被害、又は自然災害等によりいちごに甚大な被害が出た場合につきましては来シーズンの発送になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

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