▼はじめに
ご覧いただきましてありがとうございます。
Wingfall(ウィングフォール)はオウィディウスの変身物語とユングの傲慢に対する研究に影響を受けた、プロジェクションマッピングを使用する映像作品です。俳優は宙づりになり、アクションとワイヤーワークを駆使し制作します。
このショートフィルムは日本でトップクラスのスタントチーム、Quiet Flame Productionと、同じく日本に拠点を置き、国際的に重要になりつつあるシアター カンパニーCITAのコラボレーション作品です。
Quiet Flame Productionとはアクション俳優 Chuck Johnson率いる日本のスタントチームで、特に映像作品に長けています。
CITA International Theatre for ArtsはJames Sutherlandによって設立され、東京を拠点に舞台作品を制作しています。2014年からはイギリスから帰国した安本達也をAssociate Director(現在はCo-Artistic Director)として迎え、韓国でのオリジナル公演やイラン・香港など9カ国で公演やパフォーマンスを精力的に行っているカンパニーです。
James SutherlandとChuck Johnsonが監督し、安本達也と白尾聡洋(BOS Action Unity)が出演します。
Wadi Jonesによる振付とムーブメントデザイン。マトリックスやミッション インポッシブルでワイヤーワークを担当したアメリカからのクルーによる作品です。
Quiet Flame Productionの紹介動画です↓
CITAが現在Wingfallと並行して製作している作品です↓
▼このプロジェクトについて
”今、ひとつの身体がどのように他へと変身するのかお教えしましょう”
-オウィディウス
ユングが観察したように、「自尊心とは、自身が間違っていると思わないが、より深く表層の下で小さく囁くように、なにかが違うと感じている。」
Wingfallはギリシャ神話の変身物語に着想を得ています。変身物語では愛の物語を描きながら幸せな結末を迎えるストーリーはほぼありません。
加えて、オウィディウスは愛は大きな痛みを生むとも言っています。ダイダロスの物語では(このショートフィルムでは別れとして描きますが)オウィディウスは芸術の可能性について言及します。作品を作ることでアーティストは自身を表現することができ、コミュニケーションし、痛みを和らげることができます。
この本の中でダイダロスは芸術を魔法のように表現します。
彼の創造力を発展させることで、ダイダロスは不可能を可能にしていきます。陸と海、空を彼は支配し、世界を支配します。しかしオウィディウスは、芸術は強力だが同時に危険でもあると強調します。熟練なしには自分と他者を傷つけてしまうのです。
例えばイカロスは彼の父親が作ったものが何なのか、理解できません。
結果、彼は水の中に落下して死んでしまいます。熟練者でも創造物に傷つけられてしまうこともあるのです。ダイダロス自身は助かりますが、彼は息子を失います。彼の生み出したものが彼の心を傷つける結果になるのです。
ワイヤーワーク トレーニングの様子です↓
作品は6分から10分程度の長さになります。
上映できる場所ならば屋内屋外にとらわれず、型にはまらない場所で上映したいと考えています。
また投影するものも、単純なスクリーンではなく、いろいろな表面、例えば天井などに投影し、観ていただく方に新しい経験をしていただければと考えています。
また2017年度欧州文化都市事業のアーティスティックディレクターからこの作品を他フェスティバルへ参加させることや、パフォスから来日していた2名の映像ディレクターとEU Japna Festivalでお会いでき、私たちのアイディアに賛同してくださり、その他のショートフィルムフェスティバルへの参加や他の表現の可能性も生まれてきました。
この映像作品は視覚的・また音や音楽がメインで、ストーリーを伝える上で言葉はあまり重要視していません。
ただ制作過程で言葉が表現の中で必須になれば日本語ないし英語で含めることもありますが、あくまで身体表現が主な作品です。
▼このプロジェクトのきっかけ
Quiet Flame ProductionとCITAは2017年キプロスのパフォスで行われるEU文化都市事業に招待を受けました。
https://www.eu-japanfest.org/n-culturalcapital/culturalcapital.html
これは日本の文化事業を海外で発表できる素晴らしい機会です。
この機会をきっかけに将来的には、より多くの文化交流事業の架け橋になれるよう取組んでいくつもりです。
大変ありがたいことに、花まる学習会王子小劇場さまがこの日本の文化事業をEU諸国へというアイディアにご理解くださり、サポートしてくださっています。
またこのパフォスでの発表だけでなく、その後18ヶ月間、諸外国で上映できるよう働きかけを行っていきます。
▼製作者略歴
Chuck Johnson チャック ジョンソン
(Quiet Flame Production)
東京に活動拠点を置くアクション俳優。極東アジアアクションフィルム産業で初めてのアフリカ系アメリカ人であり、アメリカ人で初めて、日本で殺陣を学んだ人物である。
英語、日本語、韓国語を話す。
【格闘技 略歴】
ミシガン州ジュニアオリンピックチャンピオン。韓国の延世大學卒業、テコンドーに秀でる。慶熙大学校でテコンドーのデモンストレーションチームに選抜。中央日報で評価を受ける。2001年には香港での大学間テコンドーチャンピオンシップに参加、自身はこのトーナメントを見学に来ただけだったが、参加を持ちかけられ、優勝。アメリカに帰国後、KTAA国内チャンピオンシップ及び国内戦で優勝。この時Quiet Flameデモンストレーションチームを結成、テコンドーをコミカルに、中・高の学生に向けて、トレーニングを応援する形で伝えることを目的とした。
カポエラ、柔道、空手、古武道でも同様にそのランクを上げていった。また功夫、八卦掌、太極拳、ボクシング、キックボクシング、ハンムドー、クラヴマガなど多岐に及ぶトレーニングを行う。東京に戻った際、これらの経歴からミュージシャンや主要政治家、俳優シルベスタスタローンなどのボディーガードとして活躍した。テコンドーの師範代になってからは東京でQuiet Flame International Taekwondo Clubを設立、今も稽古を行っている。
【俳優 略歴】
アクション俳優としてはゴジラ FINAL WARSに出演したことから始まる。アクション監督下村勇二(デビルメイクライ、メタルギアソリッドⅤなど)に出会い、スタントのトレーニングを開始する。Sean PennやShelly Mitchellにメソッドを習い、能劇のトレーニングも経験する。その後はテレビや映画、ゲームのアクション俳優としてデス・トランスやイン・ザ・ヒーロー、デトロイト1-8-7、メタルギアソリッドⅤなどに出演。舞台作品にも参加し、水野美紀のアウェーインザライフなどに出演。出演作品は50作品以上にもなる。
James Sutherland ジェームズ サザーランド
(CITA International Centre for Theatre Arts:Artistic Director)
指導者として15年以上のキャリアを有し、ヨーロッパやアジアで活躍す
る舞台芸術家。
役者としてだけにとどまらず、演出家、振付家、スタントマン、として映画やTVの映像作品、及び舞台に関わる。ロンドンのイースト15アクティングスクールでは、フィジカルシアターコースの学科長として5年間を過ごした。
イースト15アクティングスクール(East15)では、新たな方法、技術、を用い、そして情熱を持って、創造活動に新風を与えられるような人材の育成とサポートができることを目標として、そのコースを設立した。
2012年、日本に戻りI.C.C.A (International Center for Creative Arts、現在はCITAに統合)と、インターナショナルな場で活躍するパフォーマンスグループであるCITA(International for Theatre Arts)を設立した。
ニュートラルマスク、ラーバルマスク、クラウン、レ・ジュ(フランス語。意味は遊び)、ムーブメント、シェイクスピアとマスクコメディー(仮面を使った喜劇)などのワークショップを行った。
現在、日本での活動の他、マレーシアやコロンビア、ボゴタで開催されるイベロアメリコ演劇祭などでの、演出や指導を予定している。指導経験、及び演出、振り付け作品として、以下のものがある。
第14回イラン国際学生舞台芸術フェスティバル(イラン)
光州国際パフォーミングアーツフェスティバル(韓国)
シアタートレーニングファクトリー(東京)
桜美林大学(東京)
拓殖大学(東京)
国学院大学(東京)
テンプル大学(東京)
Cho-In劇団(韓国、ソウル)
シアター201(韓国)
イースト15アクティングスクール(イギリス、ロンドン)
キングスカレッジ大学(イギリス、ロンドン)
共立女子大学(東京)
成績大学(東京)
ヴィクトリア大学ドラマクラブ(ニュージーランド)
トイ・ワカーリ(ニュージーランドにあるドラマスクール)
ヴィクトリアユニバーシティーオブウェリントン、舞台映像芸術学科(ニ
ュージーランド)
ウェリントンパフォーミングアーツセンター(ニュージーランド)
ウェリントンフリンジフェスティバル(ニュージーランド)
ウェリントン教育大学(ニュージーランド)
安本 達也 やすもと たつや
(CITA International Centre for Theatre Arts:Co-Artistic Director)
2009年大阪芸術大学 舞台芸術学科卒。
2010年よりケンブリッジに留学、2011年にEast15 Physical Theatreコース入学、当時学科長であったJames Sutherlandと出会う。
2014年卒業後、帰国。日本で活動を開始していたJames Sutherlandと再会し、CITAにAssociate Directorとして参加。
2016年、同カンパニーのCo-Artistic Directorとなる。
演劇だけでなく、ダンス、人形制作・パフォーマンス、オブジェクト・マニピュレーション、マスクパフォーマンスやその制作、音響デザインやプロジェクションデザイン、映像制作など舞台芸術に関わることならなんでもこなす。
ロンドン/ニューヨークでコンタクト・インプロビゼーションを行った経験もある。
▼リターンについて
援助いただいた額によって、それぞれここでしかないリターンを準備致しました!
ぜひご支援ください!
*注意*
¥100,000と¥150,000枠のエグゼクティブプロデューサー、及びプロデューサー枠には撮影の見学参加が含まれています。
日程は既に決定済みですので、ご予定が合わなかった場合はご参加いただけません。
必ずご確認ください!
▼最後に
この度のプロジェクトはCITAとQuiet Flame Productionにとって大きなことですが、それだけでなく、ヨーロッパ文化を日本から逆輸入できる本当に大きなチャンスです。
日本の文化事業を世界に見せるため、またその後にもつなげていくためのスタートだと意気込んでいます。
皆さまのご協力を、ぜひお願いいたします!
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