2017/01/10 15:53

ロシア連邦の1つの構成自治体であるヤクーチヤの音楽と言われたら、
どんなものを想像しますか?

どんな音色なのかは分からないけれども、
きっと民族楽器で奏でた民族音楽でしょう。

僕も調べてみるまではそうでした...

まずはロシア語でヤクーチヤ音楽の意味の

"якутская музыка"で検索しました。

 

そこで検索結果を見てみると驚くべきことに、上位の検索結果はあまり「民族音楽」という感じのワードをあまり含んでいませんでした。

どういうことなんだろう?と思いながらとりあえずトップに出てきた"SAKHAMUSIC.RU"を開きました(http://sakhamusic.ru)。

 

 

"SAKHAMUSIC.RU"はサハの現代音楽のポータルサイトでした。

 

サイトのナビゲーションやメニューなるもの、音楽のダウンロードボタンはロシア語でしたが、アーティスト名や曲名はロシア人である僕には全く読めませんでした(笑)

 

実際に聞いてみても、全てヤクート語でした。

 

 http://sakhamusic.ru/#!go:main:1

(全部フルで無料再生/DLできるので聞いてみてください^^)

 

そこに揃っているヤクート語音楽曲数もアーティストもとても多かった。

なんと、丸々独立したサハのポップミュージック界が存在したのです!!!

(ヤクーチヤのシンガーソングライター)

 

僕にとっては驚きを隠せないことでした。日本で例えると津軽弁のロックやラップやR&Bや、そんなものが沢山存在しているということなのです。これも色々な文化が押し殺されず共存できているロシアの魅力の一つなのだろうと改めて思いました(全150民族程度)。


(ロシア連邦の各地の民族の服装,右から2列目の真ん中はおそらくサハ人)
 

そしてそのような音楽を作業しながら1、2時間聞いてみました。自分が慣れている部類のポップミュージックでありながらも、今まで聞いてきたものとどこかが違って神秘的に感じました。どこがそう思わせたのだろう?って考えてみると、答えはやっぱり「ヤクート語」にあったのでしょう。母音とか「ンー」とかという音が多くて、とても声を伸ばし、深く響く言語でした。

(サハの女性アーティスト)

 

やはりサハはロシアの一部と言えどもロシアではない。自分から見たサハのイメージを一枚一枚めくっていくと、そこの内側には無限に独自のルーツ・言語・歴史・文化がある。調べる度に、サハは自分が知らない世界なのだという認識が強くなっていく。そしてロシア人の自分からして自分の持っていたイメージと共通しているところはあるにしても、そこに対するギャップのあるものがどんどん自分の中に膨らんでいる。そのイメージと現実の狭間がとてもとても面白く、自分をさらに奥に引き込んでいく感覚がする。

 

だからこそ今自分は真剣に、

「サハ共和国のことを知りたい」と思っています。

ここにPONSASHというアーティストのPVを乗せておくので、見てみてください〜

 

https://www.youtube.com/watch?v=0GHWIlp5oOE&index=25&list=PLnzEeYQ2kHnqFBNrmpIWgFuQnw0rARzoq

 

https://www.youtube.com/watch?v=h-xDl3OTtQo&list=PLnzEeYQ2kHnqFBNrmpIWgFuQnw0rARzoq&index=31