NPO・ソーシャルグッドの寄付型クラウドファンディング成功事例7選|税制優遇と手数料

NPO・ソーシャルグッドの寄付型クラウドファンディング成功事例7選|税制優遇と手数料

NPO・社会福祉法人・自治体などがCAMPFIREで実施した寄付型クラウドファンディングの成功事例7件をまとめました。寄付型を利用できる団体の条件、寄付者の税制優遇(寄付金控除)と領収書の扱い、ソーシャルグッドで手数料が0円になる仕組みまで解説します。

寄付型クラウドファンディングは、集まった支援を寄付金として受け取れる方式です。CAMPFIREでは、認定NPO法人・公益社団法人・公益財団法人・社会福祉法人・学校法人・国や自治体など、個人が寄付したときに寄付金控除の対象となる法人格を持つ団体が利用できます。ソーシャルグッドのカテゴリで実施する場合は、利用手数料と決済手数料を支援者のご協力費でまかなうため、集まった支援金は100%団体に届きます。


この記事でわかること

寄付を集めて活動を続けたい団体に向けて、CAMPFIREで実施された寄付型プロジェクト7件の調達実績と、実施前に確かめておくことをまとめました。税制優遇と手数料は団体の種別で扱いが変わります。


  • 寄付型・ソーシャルグッドの成功事例7件と、その進め方
  • 寄付型を利用できる法人格の条件と、対象外だったときの選択肢
  • 寄付者の税制優遇はどこまで書けるか。領収書を発行するのは誰か
  • ソーシャルグッドで手数料が0円になる仕組みと、支援者の負担
  • 使い道の示し方・募集方式・活動報告など、実施前に決めること*1

*1 本記事の事例はあくまで過去の活用事例であり、資金調達の成果や税務上の取扱いを保証するものではありません。プロジェクトの実施にあたっては、寄付金控除の要件や、ご自身の団体の法人格に応じた取扱いを必ずご確認ください。また、本記事における知見や各種解説、語句の定義・分類は、当社独自の調査・研究および見解に基づくものです。公的機関の基準や学術的な統一見解、一般的な標準定義とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

※ 本記事に記載しているCAMPFIREの手数料率は、いずれも集まった支援総額に対する割合で、消費税は含みません(税別)。最新の手数料はCAMPFIRE掲載時の手数料をご確認ください。


社会課題の解決に取り組む活動で、寄付を集めたい方へ

CAMPFIREでは、支援を寄付金として受け取る寄付型と、社会課題に取り組む活動を対象にしたCAMPFIRE for Social Goodというプランを用意しております。1プロジェクト1担当者制で、掲載の前から公開後まで伴走します。

・掲載は無料
・Social Goodなら手数料0%。集まった支援金を100%受け取れます
・寄付型の対象か掲載の前にご相談いただけます





寄付を集めたい団体がクラウドファンディングを使う4つの場面

寄付を集める手段は他にもあるなかで、クラウドファンディングが選ばれる場面は4つあります。使い道の決まった費用を集めたいとき、接点のなかった人に活動を知ってほしいとき、期日が決まっているとき、支援者と続けて関わりたいときです。


使い道の決まった費用を、期間を区切って集めたい

設備の入れ替え、建物の修繕、基金の原資など、金額と使い道がはっきりしている費用があります。期間を区切って集めると、何にいくら必要かを一度に伝えられます。


これまで接点のなかった人に、活動を知ってもらいたい

会員や既存の寄付者への案内だけでは、届く相手が限られます。CAMPFIREにはソーシャルグッドのカテゴリがあり、社会課題に取り組むプロジェクトが並んでいます。資金だけでなく、活動を知る人を増やす場としても使えます。


実施する日が決まっていて、それまでに準備を終えたい

催しの開催日や工事の着工時期が決まっている場合、そこから逆算して募集期間を置けます。準備の進み方を活動報告で伝えると、支援してくださった方が当日までの経過を追えます。


支援してくれた方と、その後も関わり続けたい

CAMPFIREの活動報告は、投稿すると支援者とお気に入り登録者にメールで届きます。資金を集めて終わりではなく、次の活動を一緒に見てもらう相手として残ります。


助成金や会費だけでは届かない相手に、活動そのものを知ってもらえる

非営利の活動を支える資金には、助成金、会費、寄付、事業収入があります。クラウドファンディングが違うのは、資金を集める過程がそのまま活動を伝える場になる点です。


助成金は返済が要らない代わりに募集の時期と使途が決まっており、採択は審査する側の判断になります。会費は安定しますが、増やすには会員そのものを増やす必要があります。どちらも、団体を知らなかった人に活動を届ける仕組みではありません。


クラウドファンディングでは、なぜその活動が必要かを本文で説明したうえで支援を募ります。読んだうえで支援した方には、募集の終了後もCAMPFIREの活動報告でその後の取り組みを伝えられます。


寄付を集める手段のなかで、なぜクラウドファンディングを選ぶのか

寄付を集める手段は他にもあります。団体のサイトでの寄付受付、会員からの継続寄付、助成金への応募です。それぞれ届く相手と、始めるまでの手間が違います。


手段届く相手使い道の説明始めるまでの手間
クラウドファンディング掲載面を訪れる人にも届く本文と活動報告で伝える審査とページ作成
団体サイトでの寄付受付自分で集めた相手のみサイトの構成に委ねる決済の用意
会員からの継続寄付既に関わりのある人会報や総会で伝える会員制度の運用
助成金への応募審査する側のみ申請書で伝える募集時期と使途が決まっている
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すでに寄付者名簿と決済が用意できている団体なら、自分のサイトで集めるほうが手数料はかかりません。まとまった金額を期間を区切って集めたいときほど、掲載面を訪れる人に届く価値が大きくなります。


寄付型・ソーシャルグッドの成功事例7件

CAMPFIREで募集を終えた寄付型プロジェクト7件を取り上げます。団体の種別も、集まった金額の規模もそれぞれ違います。使い道の示し方と領収書の扱いに注目してみましょう。


「生きるだけ」で終わらせない。子どもたちに「未来」を届ける。

目標金額3,000,000円に対して支援総額32,567,000円、達成率1,085%、支援者数460人で終了したプロジェクトです。

参考にできるポイント

  • インド・ブッダガヤで女の子たちが学べる場をつくる活動です。目標金額に届いたあとネクストゴールを設定し、最終日まで募集を続けました。リターンは1万円から100万円までどの金額でも内容が同じで、現地の子どもからの手紙と年次報告書、寄付金受領証明書を届けます。
  • 支援者に上乗せでかかるご協力費について、支援金額ごとの支払い総額を書き出しています。先に説明しておくと、決済画面で金額が変わったときに驚かれずに済みます。

「生きるだけ」で終わらせない。子どもたちに「未来」を届ける。のCAMPFIREプロジェクトページ。支援総額32,567,000円・達成率1,085%
プロジェクトオーナー認定NPO法人REALE WORLD
目標金額3,000,000円
支援総額32,567,000円(達成率1,085%)
支援者数460人
実施期間2026/06/01〜2026/06/30(30日間)
募集方式/リターン型All-in方式/金額共通のお礼と年次報告書、寄付金受領証明書
活動報告29件
プロジェクトURLプロジェクトページ
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消えゆく創造の源を救いたい!日本画の巨匠・堂本印象の「山のアトリエ」復活への挑戦

目標金額5,000,000円に対して支援総額7,307,000円、達成率146%、支援者数196人で終了したプロジェクトです。

参考にできるポイント

  • 京都府立堂本印象美術館が、画家が使っていたアトリエを修繕するために募集しました。目標金額の500万円で何をするのかを、屋根の防水工事・壁面の修復・床の補強という3つの工事項目に分けて書いています。照明設備の更新はネクストゴール700万円の使途として示しました。さらにサードゴール1,000万円では、隣接する建物の修繕を掲げました。
  • 領収証は美術館が発行・郵送すること、発送は募集終了の約4か月後になることも書いています。支援者が税制優遇を受けるための公益財団法人認定書の写しも、領収証と一緒にリターンへ含めています。

消えゆく創造の源を救いたい!日本画の巨匠・堂本印象の「山のアトリエ」復活への挑戦のCAMPFIREプロジェクトページ。支援総額7,307,000円・達成率146%
プロジェクトオーナー堂本印象美術館(京都府立)
目標金額5,000,000円
支援総額7,307,000円(達成率146%)
支援者数196人
実施期間2026/03/13〜2026/05/31(80日間)
募集方式/リターン型All-in方式/風呂敷・ポストカード・ブックマーカー、図録、年間パスポート、銘板へのお名前掲載、先行公開への招待、領収証と公益財団法人認定書の写し
活動報告38件
プロジェクトURLプロジェクトページ
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5周年の挑戦!物価高の壁を越え、1万人にお誕生日ケーキを届けたい #シェアケーキ

目標金額5,000,000円に対して支援総額5,840,528円、達成率116%、支援者数739人で終了したプロジェクトです。

参考にできるポイント

  • 経済的に厳しい家庭の子どもに誕生日ケーキを届ける取り組みで、5年目の実施にあたります。目標金額の500万円を「ケーキ1,250台分」と言い換え、1台分の4,000円を基準の枠にしました。最も多く選ばれたのもこの4,000円の枠で、その下に2,000円の枠も置いています。支援者数は739人と7件のなかで最も多くなっています。
  • 領収書は団体が発行・郵送すること、発送は募集終了の約半年後になること、CAMPFIREに登録された氏名と住所に送ることを明記しています。

5周年の挑戦!物価高の壁を越え、1万人にお誕生日ケーキを届けたい #シェアケーキのCAMPFIREプロジェクトページ。支援総額5,840,528円・達成率116%
プロジェクトオーナー認定NPO法人チャリティーサンタ
目標金額5,000,000円
支援総額5,840,528円(達成率116%)
支援者数739人
実施期間2026/06/19〜2026/08/07(50日間)
募集方式/リターン型All-in方式/ケーキ1台分を単位にした支援プランとお礼のグッズ
活動報告22件
プロジェクトURLプロジェクトページ
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ぜったい! 聴導犬・介助犬支えた子達の『たかちゃん(医療)基金』を継続したい

目標金額5,000,000円に対して支援総額5,134,500円、達成率102%、支援者数404人で終了したプロジェクトです。

参考にできるポイント

  • 引退した聴導犬や介助犬の医療費とケア費用にあてる基金を続けるための募集です。使い道を「シニア犬の医療とケア費用」「難病のための通院と医療費」のように区分し、対象の犬の名前と年齢まで書いています。
  • 領収証は年に一度、確定申告の時期にまとめて送っていること、すぐに必要な場合は連絡すれば個別に発行することを書いています。発行の時期まで先に示した例です。

ぜったい! 聴導犬・介助犬支えた子達の『たかちゃん(医療)基金』を継続したいのCAMPFIREプロジェクトページ。支援総額5,134,500円・達成率102%
プロジェクトオーナー社会福祉法人日本聴導犬協会
目標金額5,000,000円
支援総額5,134,500円(達成率102%)
支援者数404人
実施期間2024/12/12〜2025/02/28(79日間)
募集方式/リターン型All-in方式/お礼状と寄付領収書、聴導犬・介助犬のはがき、会員カード、クリアファイル・ストラップなどのグッズ
活動報告19件
プロジェクトURLプロジェクトページ
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病気や障がいのある子どもたちの“MLB観戦&テーマパーク”海外体験を実現したい!

目標金額3,000,000円に対して支援総額4,033,500円、達成率134%、支援者数270人で終了したプロジェクトです。

参考にできるポイント

  • 病気や障がいのある子どもと家族が、医師と看護師の同行のもとで海外へ行く企画です。目標金額300万円の内訳を、医師・看護師らの随行に1,100,000円、専用車や車いす対応の送迎に830,000円、現地のバリアフリー手配などに520,000円、事務・広報・領収書発行などに450,000円、リターン制作費に100,000円と、項目ごとの金額で示しています。
  • 活動報告は50件と7件のなかで最も多く、準備の進み方をこまめに伝えていました。

病気や障がいのある子どもたちの“MLB観戦&テーマパーク”海外体験を実現したい!のCAMPFIREプロジェクトページ。支援総額4,033,500円・達成率134%
プロジェクトオーナー認定NPO法人AYA
目標金額3,000,000円
支援総額4,033,500円(達成率134%)
支援者数270人
実施期間2026/06/22〜2026/08/07(47日間)
募集方式/リターン型All-in方式/お礼のメッセージ、活動報告、領収証
活動報告50件
プロジェクトURLプロジェクトページ
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鳥の博物館に触って・聞いて楽しめる鳥の鳴き声装置を設置したい!

目標金額2,700,000円に対して支援総額2,733,000円、達成率101%、支援者数84人で終了したプロジェクトです。

参考にできるポイント

  • 千葉県我孫子市の博物館が、開館当初から使ってきた鳥の鳴き声装置を入れ替えるために募集しました。使い道が装置の導入費用ひとつに絞られ、目標金額2,700,000円と設備が対応しています。
  • 自治体が実施していますが、募集ページには、ふるさと納税とは取り扱いが異なり、ワンストップ特例の対象にならないため控除には支援者自身の申告が必要だと書いています。

鳥の博物館に触って・聞いて楽しめる鳥の鳴き声装置を設置したい!のCAMPFIREプロジェクトページ。支援総額2,733,000円・達成率101%
プロジェクトオーナー我孫子市鳥の博物館(千葉県我孫子市)
目標金額2,700,000円
支援総額2,733,000円(達成率101%)
支援者数84人
実施期間2025/10/01〜2025/11/28(59日間)
募集方式/リターン型All-in方式/お礼のメール、ポストカード・招待券、館の催しへの招待、銘板へのお名前掲載
活動報告8件
プロジェクトURLプロジェクトページ
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誰もが「農を職と食に」できる社会 〜働きづらさを抱えた人と人手不足の農業を繋ぐ〜

目標金額1,000,000円に対して支援総額2,073,500円、達成率207%、支援者数80人で終了したプロジェクトです。

参考にできるポイント

  • 働きづらさを抱える方と人手が足りない農家をつなぐ研修プログラムの運営費を集めました。これまでに300名以上を受け入れてきた実績を先に示しています。目標金額は7件で最も小さい1,000,000円です。
  • 認定NPO法人であることに加えて、所在する県から指定を受けていることを書いています。条例で指定された寄付先は住民税の控除の対象になる場合があり、支援者が確認できる材料になります。

誰もが「農を職と食に」できる社会 〜働きづらさを抱えた人と人手不足の農業を繋ぐ〜のCAMPFIREプロジェクトページ。支援総額2,073,500円・達成率207%
プロジェクトオーナー認定NPO法人農スクール
目標金額1,000,000円
支援総額2,073,500円(達成率207%)
支援者数80人
実施期間2025/07/03〜2025/08/31(60日間)
募集方式/リターン型All-in方式/お礼のメールまたは手紙、支援者同士のオンライン交流会への招待、活動報告書、寄付金受領証明書
活動報告3件
プロジェクトURLプロジェクトページ
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事例7件の横断比較表

7件を並べると、目標金額の置き方と支援者数の集まり方が団体によって違うことがわかります。団体の種別と、活動報告をどれだけ重ねたかもあわせて見てみましょう。


プロジェクトプロジェクトオーナーの種別目標金額支援総額(達成率)支援者数活動報告
REALE WORLD(学びの場)認定NPO法人3,000,000円32,567,000円(1,085%)460人29件
堂本印象美術館(アトリエ)美術館(京都府立)5,000,000円7,307,000円(146%)196人38件
チャリティーサンタ(ケーキ)認定NPO法人5,000,000円5,840,528円(116%)739人22件
日本聴導犬協会(基金)社会福祉法人5,000,000円5,134,500円(102%)404人19件
AYA(海外体験)認定NPO法人3,000,000円4,033,500円(134%)270人50件
我孫子市鳥の博物館(装置)自治体の博物館2,700,000円2,733,000円(101%)84人8件
農スクール(農業研修)認定NPO法人1,000,000円2,073,500円(207%)80人3件
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認定NPO法人が4件、社会福祉法人・美術館・自治体の博物館が各1件です。目標金額はいずれも1,000,000円から5,000,000円に収まっていました。これは7件の実績で、推奨する金額ではありません。目標に届いたあと、ネクストゴールを掲げて最終日まで募集を続けた事例もありました。


7件に共通していた4つの進め方

分野も規模も違う7件ですが、募集ページの組み立て方には共通する型がありました。はじめて寄付型で募集を設計するときの手がかりになります。


1つ目|使い道を、金額か項目で先に示している

7件とも、集めた資金を何に使うかを書いています。工事項目に分けたもの、支援の対象ごとに区分したもの、費目ごとの金額を並べたものがありました。使い道の具体性がそのまま判断材料になります。


2つ目|領収書を出すのは団体側だと、支援を受ける前に書いている

寄付金控除に触れた事例はいずれも、領収書や受領証明書を発行するのは実施団体であり、CAMPFIREではないことを明記していました。発送の時期まで書いた事例もあります。


3つ目|活動報告を3回以上出している

投稿された活動報告は、少ない事例で3件、多い事例で50件でした。CAMPFIREの統計データでは、活動報告を3回以上投稿すると、投稿しないときに比べて集めた金額が約2倍になる傾向が示されています(集計期間2019年1月1日〜2026年6月30日)。7件はいずれもこの水準を満たしていました。


4つ目|7件ともAll-in方式で実施している

掲載した7件はすべてAll-in方式でした。活動は目標に届かなくても続くため、集まった分を充てる形が選ばれやすくなります。ただし達成の有無にかかわらず履行義務が生じます。


寄付型を使えるかどうか、確かめてから決めたい方へ

寄付型は法人格によって利用できるかが変わります。対象外でも購入型で掲載できることがあり、どちらに当たるかは掲載の前に相談して確かめられます。


「寄付型」と「for Social Good」は、選ぶ軸が違います

CAMPFIREで寄付を集めるとき、決めることは2つあります。支援を寄付金として受け取るか(寄付型)と、手数料を支援者に負担してもらうか(for Social Good)です。この2つは別の軸で、条件を満たせば重ねて使えます。


寄付型クラウドファンディング|支援を寄付金として受け取る

集まった支援を寄付金として受け取れる方式です。商品やサービスのお返しは基本的に発生せず、活動報告やお礼をリターンとして設定します。対価性のあるリターンは設定できません。


CAMPFIRE for Social Good|手数料を支援者のご協力費でまかなう

社会課題の解決に取り組む活動を対象にした掲載面です。利用手数料7%と決済手数料5%は全額を支援者がご協力費として負担するため、団体側の手数料負担は発生せず、集まった支援金は100%受け取れます(CAMPFIRE掲載時の手数料)。


比較項目CAMPFIRE(通常)CAMPFIRE for Social Good
団体が負担する利用手数料(別途消費税)12%なし(ご協力費でまかなう)
団体が負担する決済手数料(別途消費税)5%なし(同上)
支援者が負担するものシステム利用料システム利用料+ご協力費12%と消費税
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表に12%が2回出てきますが、別のものです。上の12%は団体が負担する利用手数料、下の12%は支援者が負担するご協力費です(ご協力費とは何ですか)。団体側の負担が0円になる代わりに、支援者の支払い金額は表示された支援額より大きくなります。上乗せの説明を募集ページに置くかどうかで、受け取り方が変わります。


一緒に活動する人を募れる

支援者のなかから活動に関わってくれる方を募る仲間募集の機能を使えます。ボランティアや活動現場の見学者の募集に使われており、担い手を増やす入口としても働きます。


社会課題に取り組む活動が集まる場所に掲載できる

CAMPFIREでは2011年6月から2026年6月までに約124,000件のプロジェクトが掲載され、約1,200億円の支援が集まっています。のべ支援者数は約1,500万人です(CAMPFIRE 統計データ。machi-yaなど他のサービスの数値を含みます)。ソーシャルグッドのカテゴリの平均支援総額は1,101,087円で、17カテゴリのなかで7番目です(集計期間2019年1月1日〜2026年6月30日)。


寄付型と for Social Good、それぞれの利用条件

2つは対象になる団体も、募集の内容に対する条件も違います。どちらも「どんな団体か」と「どんな活動・募集か」を分けて見ると、取り違えずに済みます。


寄付型|寄付金控除の対象となる法人格が要ります

寄付型クラウドファンディングは、どの団体でも使えるわけではありません。個人が寄付したときに寄付金控除の対象となる法人格を持つことが前提です。


対象となる法人認定NPO法人、公益財団法人、公益社団法人、社会福祉法人、独立行政法人、国立大学法人、学校法人、国・自治体など
対象外個人、任意団体、営利法人。非営利法人でも、認定を受けていないNPO法人や一般社団法人は対象外
そのほかの条件利用規約への同意、所定の書類の提出、寄付者への領収書の発行
申し込みから公開まで申し込み後3営業日以内を目安に連絡。最短で1週間以内の公開
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詳しい条件は寄付型クラウドファンディングのページに掲載しています。対象にならなかった場合でも、購入型で掲載できることがあります。


CAMPFIRE for Social Good|対象は寄付型より広く、募集の内容に条件があります

寄付型が法人格で決まるのに対して、for Social Good は法人格を持たない団体も対象になります。そのかわり、募集の内容の側に条件が付きます。


対象となる団体非営利で活動する団体。国内に法人格を持たない国際NGOの日本支部や、それに準ずる活動実績のある非営利の任意団体・個人も対象
対象外の団体株式会社や合同会社など。条件を満たすソーシャルスタートアップが個別に対象となる場合があります
募集の内容に対する条件リターンの内容は設定価格の3割以内。物販を目的とした募集は対象外
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第三者へ寄付や寄贈をする場合は、別の手続きが要ります

集めた支援金を別の団体へ渡す形は原則として認めておらず、一定の条件を満たす場合に合意書と誓約書を提出したうえで認められることがあります。物品の寄贈も、寄贈先との合意と内容の明記が必要です(CAMPFIREにおけるプロジェクトの審査基準)。


ソーシャルグッドでの実施を検討している方へ

対象になる活動かどうか、目標金額をいくらに置くか。資料と個別の相談でご案内します。


寄付者の税制優遇は、寄付先によって変わります

寄付型で支援した方が寄付金控除を受けられるかどうかは、寄付先の法人格と、支援者ご自身の申告の内容で変わります。すべての寄付型プロジェクトが一律に控除の対象になるわけではありません。


控除の可否、金額、必要な書類は、制度と個別の事情で決まります。国税庁の暮らしの税情報「寄附金を支出したとき」や所轄の税務署、税理士へご確認ください。募集ページで税制優遇に触れる場合も、支援者に同じ案内を添えておくと行き違いが起きません。


領収書を出すのは、CAMPFIREではなく団体側です

CAMPFIREでは支援金額分の領収書を基本的に発行していません(領収書を発行してほしい)。寄付型の利用条件に領収書の発行が含まれているのは、このためです。掲載事例でも、寄付金控除に触れたものはいずれも、発行するのが実施団体であることを書いていました。


購入型での支援は、寄付金控除の対象になりません

購入型クラウドファンディングでのご支援は、寄付金控除の対象にはなりません。寄付型では、税制上の優遇措置を受けられる法人に該当する場合に限り、寄付金控除を受けられることがあります(支援金は寄付金控除の対象になりますか?)。


ふるさと納税とは別の制度です

寄付型クラウドファンディングとふるさと納税は、寄付先も控除の仕組みも違います。自治体が実施している場合でも同じ扱いにはならないため、募集ページでは区別して説明しましょう。自治体の実施方法は【自治体向け】クラウドファンディング活用術にまとめています。


実施する前に決めておく7つのこと

寄付型では、支援を受け取ってから領収書を届けるまでに時間があります。その間に必要になることを、募集を始める前に決めておきましょう。


誰の名義で寄付を受け、いつ領収書を出すか

領収書を発行するのは実施団体です。名義、発行の時期、送付の方法を決めておきます。確定申告の時期にまとめて送る運用も、終了後すぐに送る運用もあります。


集めた資金の使い道を、金額か項目で示す

対価性のあるリターンを置けないぶん、使い道の説明が支援の判断材料になります。工事の項目ごと、支援の対象ごと、費目ごとのいずれかに分けて示し、目標金額を超えた場合に何に充てるかも書いておきます。


リターンを、対価性のない内容にする

市場価値のあるリターンは設定できません。お礼状、活動報告書、報告会への招待、ウェブサイトへのお名前の掲載などが選ばれています。CAMPFIRE for Social Goodでは、リターンの内容を設定価格の3割以内としており、物販を目的とした募集は対象外です。物品を置く場合も、この上限のなかで組み立てます。


募集方式を、活動の性質から選ぶ

All-or-Nothing方式は目標金額を達成した場合のみ成立し、届かなければ支援金は全額返金され、リターンを届ける義務も発生しません。All-in方式は1件でも支援があれば成立し、達成の有無にかかわらず履行義務が生じます。目標に届かなくても活動を続ける場合はAll-in方式が選ばれやすくなります。


活動報告をいつ、何回出すかを決める

募集期間中の進み方、実施の様子、領収書の発送予定など、伝える機会を割り振っておきます。掲載した7件はいずれも3件以上を投稿していました。


入金の時期を、支払いの期日から逆算する

支援金は募集終了日に自動で振込申請が行われ、当月末締めで翌月末日に振り込まれます(支援金が振り込まれるのはいつになりますか)。支払期日が先にある場合は、そのずれを見込んで資金繰りを組み立てます。


支援者の情報を、いつ受け取れるかを確認する

支援者リストはリターンの履行が確定したときに受け取れます。ダウンロードできる期間はリターン履行予定日から1年です(支援者情報はいつもらえますか)。領収書の送付先はここから取るため、登録された氏名と住所を確認していただく案内も入れておきます。受け取った支援者情報は氏名と住所を含むため、領収書の発行など事前に示した目的の範囲で扱い、団体内での保管と廃棄の手順を決めておきます。CAMPFIREは個人情報の取り扱いで生じたトラブルの責任を負いません。


なお、タイトル・目標金額・募集期間・募集方式・カテゴリ・リターンの内容は公開後に変更できません(公開後にプロジェクト内容は変更できますか)。


よくある質問

Q. 寄付型・ソーシャルグッドのクラウドファンディング成功事例と、CAMPFIREで実施する際に確認すべきポイントを教えてください。

本記事では認定NPO法人4件と、社会福祉法人・美術館・自治体の博物館の各1件、計7件の成功事例を取り上げました。確認していただきたいのは、寄付型を利用できる法人格に当てはまるか、領収書を団体側で発行できるか、資金の使い道を金額か項目で示せるかの3点です。


Q. 寄付型クラウドファンディングはどの団体が利用できますか?

個人が寄付したときに寄付金控除の対象となる法人格を持つ団体が対象です。認定NPO法人、公益社団法人、公益財団法人、社会福祉法人、独立行政法人、国立大学法人、学校法人、国や自治体などです。個人、任意団体、営利法人と、認定を受けていないNPO法人や一般社団法人は対象外です。


Q. 寄付型で支援した方は寄付金控除を受けられますか?

受けられる場合があります。国税庁が定める「特定寄附金」に当たる寄付であれば、寄付先が発行する領収書などをそろえて確定申告を行うことで控除の対象になります。可否は寄付先の法人格や資金の使い道で変わり、一律に対象になるわけではありません。


Q. 寄付者に渡す領収書はCAMPFIREが発行しますか?

いいえ。CAMPFIREでは支援金額分の領収書は基本的に発行していません。寄付型では、寄付者への領収書の発行が団体側の利用条件のひとつになっています。


Q. ソーシャルグッドで手数料が0円になるのはどういう仕組みですか?

CAMPFIRE for Social Goodでは、利用手数料7%と決済手数料5%を全額、支援者がご協力費として負担します。団体側の手数料負担は発生せず、集まった支援金は100%受け取れます。


Q. 寄付型ではどのようなリターンを用意すればよいですか?

市場価値のあるリターンは設定できません。対価性のあるものを渡すと寄付ではなくなるためです。お礼状、活動報告書、報告会への招待、ウェブサイトへのお名前の掲載などが選ばれています。


Q. 目標金額に届かなかった場合はどうなりますか?

募集方式によって変わります。All-or-Nothing方式では支援金が全額返金され、履行義務も発生しません。All-in方式では1件でも支援があれば成立し、達成の有無にかかわらず履行義務が生じます。


Q. ふるさと納税とは何が違いますか?

寄付先と控除の仕組みが違います。ふるさと納税は自治体への寄付が対象で、条件を満たせばワンストップ特例により確定申告なしで住民税から控除されます。寄付型は自治体以外の法人も対象になる代わりに、確定申告が必要です。


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