本クラウドファンディングのページをご訪問いただき感謝申し上げます。
公益社団大日本弓馬会は、鎌倉時代から続く流鏑馬をはじめとする日本弓馬術の教えを維持継承することを目的として、昭和14年1月に鎌倉において設立されました。
更には金子堅太郎伯爵(初代会長)以下11名の連名により社団法人設立を申請し、同年4月に認可されています。

今回、流鏑馬の稽古を行うための、新・馬場の整備を行うためクラウドファンディングに挑戦することを決意しました。
稽古環境整備は最大の課題であり、次世代育成のため、より良好な環境、特に流鏑馬の聖地ともいえる武家の古都鎌倉に稽古場を整備することが欠かせないと考えています。
ご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
流鏑馬について
流鏑馬の起源は、約1500年前にまで遡ります。
当時、世が乱れたのを憂いた欽明天皇が、的を3つ立て、馬上から射らせた「矢馳馬」(やばせめ)が流鏑馬の起源といわれています。
流鏑馬は、全長218mの馬場に3つの的を立て、全速力で走る馬の上から次々と的を射抜きます。
しかし、流鏑馬は単なる武芸ではなく、「天下泰平・五穀豊穣・万民息災」、すなわち「世の中の平和と人々の幸せ」を祈って、馬上から的を射る神事です。
本来、神事でなければ「流鏑馬」とはいいません。単に馬上から矢を射ることを騎射(きしゃ)といい、流鏑馬とは区別されています。

大日本弓馬会の活動について
大日本弓馬会は、平成24年に公益社団法人化した後は、我が国に伝わる弓馬術を広く維持保存するため、鎌倉時代由来の日本弓馬術を普及発展し、古式馬術の実践指導により我が国伝統文化の発展に努めるとともに、馬術文化を通じ、国際親善に寄与することを目的として活動しています。
その一環として、国内の神社(明治神宮、上賀茂神社、寒川神社、三嶋大社、富士御室浅間神社など)で神事として流鏑馬や笠懸を奉納するとともに、各国政府等からの海外公演の要請に応じています。

最近では、2018 年 5 月にトルコ共和国イスタンブル市で行われた「Ethnosport Culture Festival」における流鏑馬が大盛況でした。
また、大日本弓馬会では官公庁や神社などの大事業に当たってその安全と成功を祈願する流鏑馬を行うこともしばしばあります。
直近では、ラグビーワールドカップに合わせて2019年10月に神奈川県庁主催で行われた「日本大通り流鏑馬」、伊勢山皇大神宮(横浜市)の創建150年を記念して臨港パークで行われた流鏑馬が挙げられます。
2021年7月に東京オリンピック・パラリンピックを契機に行われた「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 安全祈願奉納流鏑馬」も執り行いました。


流鏑馬の稽古場の整備が急務に
今回新しく流鏑馬の稽古場を整備する理由についてお伝えさせてください。
(1)維持継承に当たっての課題
長きにわたって連綿と継承されてきた流鏑馬ですが、安全、動物愛護、稽古場の確保などの面から、現代においてその継承には課題が山積しています。
特に、大日本弓馬会は、令和6年9月まで鎌倉市内に稽古場を設けていましたが、現在は静岡県御殿場市で稽古を行っており、アクセスの課題から新規入門者の大幅な減少などにより、その継承が困難性を増しています。

次世代育成のため、より良好な環境、特に流鏑馬の聖地ともいえる武家の古都鎌倉に稽古場を整備することが欠かせないと考えています。

(2)流鏑馬の稽古場(新鎌倉教場)について
「流鏑馬の稽古」と一口にいっても、その程度は様々です。
この点、日本の伝統文化は数多くありますが、全速力で走る馬上で両手を放して弓矢を扱う流鏑馬、特に大日本弓馬会の流鏑馬は他の団体よりも気性が荒く走るのが速い馬を用いることから、最も危険性が高い命懸けの伝統文化であるといえるでしょう。

このように特に高難度である大日本弓馬会の流鏑馬を安全に行うためには、正しい指導と厳しい修練に基づく高い技術が必要不可欠であり、その習得には修練を積むための「稽古場」が欠かせません。
もっとも、流鏑馬は、長い直線の馬場を全速力で馬を走らせながら次々と的を射抜くことから、流鏑馬の稽古場としての敷地は一定程度の広さ、特に長さが必要となります。

平坦である必要もあり、車両での馬や物品の搬入が可能であることも必要であることを考え合わせると、その適地は限られます。
そのような折、鎌倉市関谷に適地が見つかり、このたび神奈川県と鎌倉市の多大なご尽力により、大日本弓馬会が使用することができるようになりました。
しかし、建設予定地はジャングルのように草木が茂っているほか、古い構造物が残ってしまっていることから、ここを流鏑馬の稽古場として適切な場所するためには大きな工事が必要です。



この地に観覧スペースを確保できるような流鏑馬の稽古場を整備することにより、鎌倉の伝統文化の普及啓発を図るとともに、次世代を育成して維持継承するための本拠地として活用することが可能となります。
そのためにも、このたびの新しい稽古場の整備は必要不可欠なのです。多くの皆様のお力添えを賜りますよう、よろしくお願いいたします。
世界中の人々のため、日本国民のため
流鏑馬は、鎌倉時代初期から約800年間も継承されてきた伝統文化であることから、日本国民にとって大切な財産であるといえます。
鎌倉武士の質実剛健さと儀式の荘厳さを併せ持つこの伝統文化は、現代でも天下泰平・五穀豊穣・万民息災を祈る神事として継承されています。
古式の技を磨き上げることで現代の大型で俊足な馬を乗りこなし、全速力で走る馬上から矢を放つその姿は、一目でその魅力が伝わる強い訴求力を持っています。
日本国民のみならず世界の人々にとって、一見の価値があるだけでなく、深く理解するに値する素晴らしい伝統文化といえるでしょう。
鎌倉市民にとって身近な流鏑馬へ
このたびの稽古場の整備事業は、流鏑馬の聖地ともいわれ、大日本弓馬会の誕生の地でもある鎌倉にとっては、鎌倉から全世界に発信することができる「流鏑馬」というコンテンツを護持継承することができるという点において、大変に意義深いと考えています。
そういう点では、本事業は、全世界に人々のためであり、中でも日本国民にとってはより価値ある事業であり、更には鎌倉市民にとっては極めて価値のある事業であるといえるのではないでしょうか。

具体的な整備内容について
今回のクラウドファンディングを通じて行う事業の内容について詳細をお伝えします。
(1)稽古場の設備(初期)
流鏑馬の稽古には、長い直線の馬場が必要不可欠です。そのため、敷地を上手く活用して、125m程度の直線馬場を設置します。
また、馬術の基礎稽古を行うための方形の馬場も欠かせませんので、35m×24m程度の方形の角馬場を設置します。
加えて、弓術の稽古場所、馬装や馬の手入れを行うための馬を繋ぐ施設、必要な道具類を保管するための倉庫、稽古を積む者たちのための更衣室、トイレなどの付帯設備も設置します。
(2)稽古場の設備(将来)
さらに、稽古場の様子を一般公開する機会を設けることにより、その維持継承について普及啓発し、多くの支援を得ることも欠かせないことから、近い将来には一般公開用の観覧スペースも設置したいと考えています。
事業のスケジュール(予定)
令和8年
1月 工事開始
4月 工事完了、馬場開き
5月 記念流鏑馬
※2026年5月31日(日)を予定していますが、変更の可能性あり。その際にはご支援者の皆さまにメールなどでご連絡します。
資金の使途
・鉄砲馬場(直線馬場)
約125mの直線の馬場です。杭で囲い、砂を敷きます。
馬上で弓を扱う騎射の修練に用います。
・角馬場(方形馬場)
35m×24mの方形の馬場です。杭で囲い、砂を敷きます。
馬の調教や馬術の基礎修練に用います。
・付帯設備
弓術練習場、馬繋場、物品庫、更衣室、トイレなど。
総額 約6,000万円(予定)
これらのうち、大日本弓馬会が直接4,500万円の資金を集める目標を立てていますが、残りの1,500万円について、このたびのクラウドファンディングでのご支援をお願いいたします。
支援をご検討の皆さまへのメッセージ
大日本弓馬会では、一部の行事において、流鏑馬や笠懸の終了後に出場していた射手との交流会を開催しています。ついさっきまで出場していた射手と触れ合うことで、流鏑馬や笠懸そのものだけでなく、射手の人となりまで知ることができると大変評判です。
流鏑馬の射手は古式の技を身につけた特殊な技術者です。かつては上級武士のみで構成されていましたが、現代においては、普段は一般のサラリーマンや学生として生活しています。

流鏑馬を身近に感じていただくためには、このような等身大の射手たちをより身近に感じていただくことが近道であると考えています。相撲部屋の朝稽古の場では、地域の方や後援会の方が稽古を見学しながら関取と親しくなり、相撲ファンを増やしていると聞きます。
そこで、大日本弓馬会でも、新しい稽古場において、鎌倉市民をはじめとして鎌倉市を訪れる皆様が流鏑馬の稽古を見ていただく機会を設けることで、流鏑馬ファンを増やしていきたいと願っています。
特に、子どもたちにたくさん見学に来ていただきたいと思っています。
子どもたちに、鎌倉から生まれた鎌倉武士の質実剛健さを色濃く残した伝統文化である流鏑馬を目の前で見て、体感してもらうことが何よりも大切であると考えています。そのため、子どもたちと射手や馬とが触れ合える場も作りたいというアイデアも持っています。

今回お借りする土地は、神奈川県と鎌倉市のお力添えなくして使用できないという事情がありますが、この先、約9年間にわたって使用可能となる見込みです。
大日本弓馬会による流鏑馬をはじめとした日本弓馬術の護持継承のため、ご支援をいただければ幸いです。
伝統文化は多くの方々に「後世に残すに値する」と思っていただき、ご支援をいただかなくては、護持継承することはできません。
そのため、このたびのクラウドファンディングを通して多くの方々に大日本弓馬会の流鏑馬などの魅力をお伝えできれば、更なる護持継承の機運が高まると信じております。
これからも日本弓馬術の普及啓発と技量向上に加えて、「武家の古都・鎌倉」のますますの発展に向けて日々精進してまいります。ご賛同いただきましたら、どうかご支援をよろしくお願いいたします。

領収書について
本プロジェクトへのご寄付は公益財団法人大日本弓馬会への寄付となり、弊団体が寄付金の受付及び領収証発行を行います。このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。
「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、公益財団法人大日本弓馬会が発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。領収書は2026年6月に発行の上、郵送の予定です。
※領収証はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。
最新の活動報告
もっと見る
鉄砲馬場(直線)の稽古の流れ
2026/03/18 11:35毎週、日曜日に行われている稽古の様子をお伝えします。写真は以前使用していた馬場のものです。鉄砲馬場(直線)の稽古スタート前に、馬場本(スタート地点の広い場所 )に全員が集合します。鉄砲馬場での本日の稽古にあたり、師範より門人達に種々注意事項などを伝える「訓示」を行います。師範の訓示の後、門人達は自分たちの担当となっている馬場本、一の的、二の的、三の的、そして、馬場末(終着地)のいずれかに向かいます。下の写真は二の的の担当者が打合せをしているところです。鉄砲馬場の稽古準備完了の合図があると、射手が馬を鉄砲馬場にならすため馬場本から馬場末へと移動させます。その後、鉄砲馬場でのフルスピードでの騎射・稽古が始まります。新しくなる馬場でも同様の訓練ができますよう、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。【5月15日まで!目標金額1500万円】神事・流鏑馬を護持継承する大日本弓馬会の稽古場「新鎌倉教場」を古都・鎌倉に整備https://camp-fire.jp/projects/868621/view もっと見る
4秒の鍛錬
2026/03/17 18:21稽古の様子をお知らせします。写真は腰から矢を抜き、弓に番えているところです。流鏑馬では次の的まで60m~65mで、速い馬だとわずか4秒で到達します。的に当てるよりも矢を番える方が難しいと云われることもある程です。矢を放っては腰から抜いて番える、矢を放っては腰から抜いて番える、この迫力ある連続技を目の当たりにできる新馬場の完成にご期待ください。【5月15日まで!目標金額1500万円】神事・流鏑馬を護持継承する大日本弓馬会の稽古場「新鎌倉教場」を古都・鎌倉に整備https://camp-fire.jp/projects/868621/view もっと見る
安全に流鏑馬をやるための稽古
2026/03/16 12:16流鏑馬とは、神様に「騎射」を奉納することをいいます。大日本弓馬会の稽古場「流鏑馬鎌倉教場」では、毎週日曜日に「騎射」の稽古をしています。騎射は、全速力で走る馬の上で両手を手綱から放して矢を射る行為のことです。馬にもよりますが、時速60キロメートルに達する馬もいるので、「安全な行為」とは口が裂けても言えません。とはいえ、いきなり最速の馬に乗って騎射をすれば、危険極まりないですが、各人の技量に応じ、「何を」「どこまで」行うかを厳格に線引きすることにより、安全性を確保しております。ようは、騎射は、技量が高ければ決して危険な行為ではなく、技量が満たない者が不相応な行為をしようとすることで、危険が生じるのです。まず、稽古に参加してから数か月間は、弓術の稽古は行うことができますが、馬に乗ることはできません。馬や道具の手入れ、馬装(馬に馬具を装着すること)の補助など稽古全般の手伝いをしながら、馬や馬具に慣れる必要があります。3か月間、原則として休まず稽古に参加し、一人で馬装ができるようになって初めて馬に乗ることができるようになります。馬装ができなければ、いつまでたっても馬に乗ることはできません。この段階でも、弓術の稽古と馬術の稽古は別々に行われます。馬術の稽古は、角馬場といわれる方形の馬場で、基本操作や和式馬術の基礎、立ち透かしと呼ばれる技術の習得に努めます。そして、昇級審査を経て、壱級に合格すると、鉄砲馬場といわれる直線の馬場で稽古を行うことができます。段々と流鏑馬らしくなってきますが、ここまで早くても2年くらい、通常は3~4年かかります。鉄砲馬場での稽古では、最初はゆっくり走る馬に乗ります。ゆっくりといっても大日本弓馬会が稽古で使う馬は、それなりの速さなので、「比較的ゆっくり」という表現が正しいかもしれません。また、しばらくは馬の手綱を持って走ります。200メートルの直線馬場で馬が襲歩(全速力)で走るのに慣れなければいけません。最初は圧倒的な速さに面食らうことも多いようですが、これを乗り越えなければ次へ進むことはできないのです。200メートルの襲歩に慣れてきたら、馬上で弓を持つことが許されます。いよいよ流鏑馬らしくなってきます。しかし、ここから馬上でキチンとした射形で矢を射れるようになるまで、更に長い年月が必要となります。単に的に当てるだけではなく、美しい「射形」が何よりも大切です。後々になって、この「射形」が固まっていると、更なる上達が見込めるようになります。そして、安全に襲歩で走る馬を乗りこなせるようになり、ある程度の「射形」とある程度の「的中」が見込めるようになったところで、射手として「初陣」することが認められ、ついに流鏑馬に出場することができるようになります。ここまで早くても3~4年、通常は5~6年かかります。しかしながら、射手の認可を得てからの修業の方が大変です。射手になったからといって、そこがゴールと思ってはいけません。射手の認可は、あくまで人前で騎射を披露することができる最低限の技量が認められたにすぎません。そこから技量を上げていくための修練が欠かせず、ここから伸び悩む者も多くいます。速い馬に挑戦するのもここからです。むしろ、馬術の技量が上がらず、速い馬に乗ることを認められないまま何年も経過することもしばしばありますし、安全性を考慮して、引退するまで速い馬に乗せてもらえないこともあります。一人前の射手になるには、初陣してから5年かかるとも10年かかるともいわれます。射手になってからも修業を続け、5年、10年たって、ようやく少しずつ上達することも多いのです。そのために、稽古環境が何よりも大切です。流鏑馬という日本の伝統文化を後世に維持継承するためには、射手になるまでの数年だけでなく、射手になってからも数十年も稽古を続けるわけですから、技量向上に資するだけの稽古環境を整えることも、大日本弓馬会の大切な活動です。お力添えをいただけると幸いです。【5月15日まで!目標金額1500万円】神事・流鏑馬を護持継承する大日本弓馬会の稽古場「新鎌倉教場」を古都・鎌倉に整備https://camp-fire.jp/projects/868621/view もっと見る




コメント
もっと見る