因州小鍛冶 稲葉国住人 少年期。見よう見まねで道具の手入れをしだす。チャンバラ好きな少年で剣道をするも剣道より刃物を研いだり竹刀を分解し削り直したり袴を畳む方が得意だった。 ある日、納屋で見つけた古い鎌と桑切包丁に出会う。 研いでみたり錆を落としたりするものの持ち手の部分は無くなり刀身はベコベコに凹んでいたりした。 成人後、あの時の鎌や桑切包丁を修理してくれる業者さんを探してみるものの古い物だから修理できる職人さんがいないと断られ続ける。 一旦は諦めるものの、その鎌に打たれた刻印の鍛冶屋さんが昔近所にあった事を知る。 これを作った鍛冶屋さんに会ってみたいと思い飛び込みで訪ね現在の師匠と出会う。 毎月通い、傍らにおって一日中仕事を見たり昔話を聴いたりする日々がしばらく続く。 令和になるのを機にじっと仕事を見る事に終止符を打つ。 今に至る。
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