大分県中津市生まれ。 書家であった初代・辛島寅次郎、2 代・宇都宮廣の跡を継ぎ、5 歳から書の道へ。 毎日女流展(1988 年グランプリ受賞)など多くの書道展に入賞。以後、毎日女流展審査員など歴任。1992年、成田空港のロビーに高さ 7 メートルの大作「般若心経」を制作した。1993 年から 1996 年にかけて、サンスクリット文字(梵字)、モンゴル文字、エジプト文字、ヘブライ文字を、それぞれの文字が発祥した国に滞在しながら学んだ。 音楽家とのジョイントで書を揮毫するという海外公演も多く、ハワイ、ロスアンジェルス、イスラエル、モンゴル、ネパールなど世界各地で公演したほか、フランスのオペラ座にも出演。2018 年にはロシア・モスクワのラフマニノフホールでの公演「陰陽師鉄輪恋愛輪舞曲」に出演し、書を揮毫した。国内では、郵政公社、青年会議所などのイベント出演や、シンセサイザー奏者・喜多郎、笛奏者・籐舎名生らミュージシャンとのコラボレーションも多い。 また、伊勢神宮、明治神宮、靖国神社などに作品が奉納されたほか、イラク自衛隊の看板「サマーワ宿営地」を書き話題となった。1998 年、創作活動から得た書のエッセンスを伝えるために「心の癒し研究所」(群馬県高山村ロックハート城)を設立した。 2011 年、沖縄県護国神社の美智子皇后(現上皇后)陛下御歌の記念碑に揮毫。また、東日本大震災復興のプロジェクトも積極的に行い、2012 年にはニュージーランド・クライストチャーチの震災と東日本大震災の復興の橋渡しも行った。 2009 年からは熊野古道をテーマにした作品制作を開始。東京、熊野、伊勢、大阪で展覧会を開催してきた。2022 年 11 月までに、熊野古道にゆかりのある神社仏閣などの聖地 87 カ所を書巡礼し、作品群「天と地」を完成させた。 現在も、野山へ旅して大地のメッセージを受け、詩や墨絵を描いた書作品を創作し、新しい世界観を表現し続けている
2024年、和歌⼭県の熊野古道を含む「紀伊⼭地の霊場と参詣道」がユネスコ世界遺産に登録されて20周年を迎えました。10⽉5⽇から20⽇、記念⾏事の⼀環として熊野...
書家・柏木白光は、世界遺産・熊野へと通じる参詣の路を、12年間、書巡礼として歩み、神社仏閣など89カ所の聖地において、作品制作を続けてきました。その全作品を収録...