音楽に寄り添って 音楽に後押しされ 恐る恐る世界を覗き込んだ 異国の言葉で歌われるロックンロール しかし音楽は言葉の違いを超えて ある夜のわだかまりを遠くへ溶かした 音楽には形というものがないから 僕らはそれに触れることもできないし 抱きしめようとする両手から溢れ出し 必要としている人の所へ すぐにでも電波にのって旅に出る 僕らはそれを引き止める術を知らない 永遠の片思い それゆえ音楽はみんなのものだ 音楽は凛としている どんな権力にもなびかない 政治とは対局にあってマイノリティの見方 あらゆる矛盾と対峙する人あらば 底知れない力の源となるだろう その魂が純粋であり続けるならば 音楽は永久の親友 ーそんな音楽に憧れながら 僕らはいつか音楽の聴こえない場所へと 最後の音楽に誘われて帰ってゆく いつか必ずやってくるその日まで 音楽の灯火は僕らの魂を揺らし続ける 音楽が囁くのはそれが別れではないということ 終わってこそ始まるものがある もう僕ら音楽を知ったのだから 自らの生を音楽に委ねてみよう 音楽を愛する人のその孤独を引き受けて 新しい音楽が産まれるそのきっかけとなろう
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