64年前、第五福竜丸の被曝と放射能汚染マグロの廃棄に直面し、杉並の魚屋さんの呼びかけで始まった原水爆禁止の署名運動は全国に広がりました。その署名に参加した人々の決意と願いを丸木位里・俊は原爆の図 第10部 『署名』(1955年、1.8m×7.2m)に描いています。この作品は日本をはじめ世界各地で巡回されましたが、これまで杉並区内では展示されたことがありません。杉並から日本全国、そして世界に広がった原水爆禁止運動は、今、核兵器禁止条約制定・ノーベル平和賞受賞として実を結んでいます。原爆の図第10部『署名』の杉並での初展示とともに、当時の署名運動に立ち上がった市民に学ぶイベントを作り、多くの自治体の平和都市宣言で目指されている「核兵器のなくなる日」が一日も早く実現するよう歩み始めたいと考えています。
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