プロジェクトの主宰者: 佐々木俊弥 スローフードすぎなみTOKYO代表 スローフード内藤とうがらしコミュニティ コーディネーター 放送大学非常勤講師 株式会社セイワコミュニケーションズ 代表取締役 スローフード運動は、地域の食文化・生産者を起点に、食を地域で持続的に守り、つないでいく運動だといえます。 東京の食の自給率は1%とも言われますが、杉並区という地元から食の意識を高めていくため、当時日本で9番目となるスローフードの支部を起ち上げたのが2002年8月。その後、折をみて、地方の豊かな食、作物、生産者、料理人、地元の人々に会って、想いに触れ、交流してきました。 そんな中で、私たちが日ごろ食べている野菜はF1と呼ばれる一代限りで種採りをしない作物であること、ほとんどの農家がそのF1の種を毎年、種苗会社から購入して育て収穫していることを知り、衝撃を受けました。 他方で、在来作物と呼ばれる、その地域で種を守り、育て、収穫してその土地の食文化を守っている地域もあることが分かりました。特に、山形県の庄内地方で、その循環が見事に生きていることに触れたのが2007年11月でした。 藤沢カブなど在来の野菜の畑を訪ね、老舗の漬物屋さんを訪ね、夜の食事会で実際に庄内の在来の食材を調理し、ふるまってくれたのが、奥田政行シェフでした。 (その時のレポートが、SFすぎなみのHPに載っています。 ⇒ https://bit.ly/4bj3RA2 夜の食事会の様子 ⇒ https://bit.ly/3xwphvC ) あれから17年。 奥田シェフの取組みがどんどん世間で認知され、すっかり有名になりましたが、本人の原点である「山形県の庄内地方の作物、生産者、食文化を幅広く知っていただく」という想いは少しもブレていません。 それどころか、そんな食文化をはぐくんできた庄内という土地そのものの魅力を広めていきたい、という想いがどんどん広がり、形になってきました。 今回の『奥田シェフの 勝手に庄内100景』は、奥田シェフの想いが一つの到達点にたどり着いた、そんな本になるのではないか、と思っています。 私たちも奥田シェフの想いを受け止め、何とか形に結晶させるべく、今回、皆様のご支援を受けながら一歩を踏み出していければと思っております。 どうぞ宜しくお願い致します。
奥田政行シェフ『勝手に庄内100景』出版プロジェクト (書籍の出版をメインの目標に、リターンとして記念講演会や食事会、書籍に掲載の訪問などを併せるプロジェクトを...