アパレルのデザイナーとして長らく仕事を続けてきました。大手のアパレル企業に籍を置いていたこともあります。その後独立してからは、フリーランスの企画デザイナーとして、様々な商品企画と海外生産に参画しました。売り場構成やマーケティングなどに関する分析・提案等も行い、ビジネススクールで講師を務めたり、専門誌に継続して記事の執筆を続けています。 そうしたビジネスにおいては、機械化された工業製品を扱う最先端の工場を見ながら過ごして来ました。先端の機械を使って作り出す製品は見た目も美しく、価格も抑えられ、消費者の方々には扱いも便利なのですが、手作りのものとは対極にあります。 私は工業製品も技術を追求した人間の努力の賜物であり、決して否定したくはありませんし、生活には不可欠なものだと思います。 ただ、その片隅に工業化されていない家内工業の製品や、生活に苦しい女性の自立を助ける団体が作る素朴な商品もひっそりと存在していて、それらはある人々のこころを少し、和ませる事ができるのかもしれません。 上にも書きましたが、コロナ騒動で変わる世の中、あえて騒動と呼ばせていただきますが、甚大な社会への弊害を考えると自粛を要請と言い変えて半ば強行的に行い、様々な経済活動を止めたことは社会に重大な傷跡を残したと思います。 今後は消費マインドが変化し、様々な業界が縮小し、そこから去る人々が沢山出ることになるでしょう。 誰もいきなり世の中が変わるのをのぞんではいません。徐々に変わって行かなくてはなかなか対処も難しいでしょう。 そんな優しくない社会に生きる私たちはこれからは横のつながりをつくって、離れるのではなく寄り添って、思いやり溢れる従来の日本人のマインドを持って嵐の中を平気な顔で歩いて行かなくてはならないと思っています。 これからも(めげずに)後ろを振り向かず、フェアトレード(現地生産者を支援する公正貿易)や、サスティナブルな生産を意識した製品作りを続けていきたいと考えています。
救いたいのは「子どもたち」あなたの名前が、子どもたちをお腹いっぱいにできるかもしれない。あなたの支援が子どもたちの未来をつなぐ。そんな夢物語を現実に…