私は、35年間看護学校の教師として看護教育に携わり、およそ3000人余りの看護師を育てて参りました。 その看護師生活の中で学んだことは「人間は医療・看護・介護を平等に受ける権利を有している」ということです。 在宅看護の実習を通して、看護や介護を受けられず困っている方や疲れてしまっているご家族に接することが多くあり、長い間、医療・看護に携わって参りました私が地域の方々に出来ることは何かなと考え、平成21年4月小規模多機能型居宅介護事業所を設立、その後今以上の看護・介護を提供できる施設、看護小規模多機能型居宅介護事業所を立ち上げ、地域の皆様にご利用頂いております。 設立後まもなく、ご家族の方から切実な要望を頂戴致しました。 それは、「ここには長く居られない。先行きを考えるととても不安になる。通所ではなく、居続けられる場を作ってもらえないだろうか⋯。」 というものでした。私自身、介護を要する家族を抱えていたこともあり、このご要望を重く受け止め、その実現に向けて歩き出しました。 平成27年12月介護の必要な方々の第2の家となることを願い、住宅型ホームホスピス「フローラファミリー」を設立しました。 ホームホスピスは病気や障害など、さまざまな理由により、ご自宅での生活が困難になった方々が24時間の見守りとケアを受けながら、安心して暮らせる第2の「我が家」です。 現在、フローラファミリーでは、ホスピスの「ともぐらし」「とも支え」の理念の下、笑顔と尊厳のある日々が営まれています。食べて、笑って、語り合う、そんな当たり前の時間が穏やかに流れる中で、ご利用者様だけでなく、ご家族もゆとりと笑顔を取り戻しておられます。 前途の不安にかられたとき、どうぞおひとりで悩まないでください。そんなときは、緑の山間の小さな家、フローラファミリーを思い出して下さい。 これからも、ご家族とご利用者様に寄り添っていきたいと思います。 NPO法人 フローラファミリー 理事長 川名延江
NPO法人フローラファミリーでは、高齢者、障害を持った方を対象に、介護事業を行っております。日々活動をしていく中で、入居者の方が願っているのは「風呂に入りたい」...
プロジェクトはSUCCESSせずに
2022-03-30に終了しました