こんにちは、しゃぶバルKobeの店主、渡邊です。 2005年に看護師免許を取得し、主に病棟で勤務してきました。 病棟での看護の仕事はとてもやりがいがあり、患者さんと向き合う中で多くのことを学びましたが、同時に、サービスが行き届かずに不甲斐なさを感じる瞬間も多くありました。 また、病気があると外出したい場所に行けなかったり、過ごしたい人と過ごせないというジレンマを抱えている患者さんを数多く見てきました。 「看護師がもっと早くから関わることで、生活の質を高める手助けができたのでは?」 そんな思いがずっと心に残り、私は新たな道に進みました。 その後、自費の看護サービスを立ち上げ、患者さんが最期の時を迎えるまでの大切な時間を支える仕事をしてきました。 「最後の旅行」や「結婚式の参列」、「家族との時間」など、大切な瞬間を一緒に過ごし、その中で感じた喜びと感謝の気持ちは、私の心に深く残っています。 しかし、その中で「もっと健康なうちから、予防的な支援ができたら」という思いが強くなり、予防医療や未病の分野に足を踏み入れました。 パーソナルトレーナーとして活動したり、企業での健康管理、さらに日本で働く海外の方々の健康管理や日本語教育にも携わる中で、「人々のQOL(生活の質)を向上させるための手段」を日々考え続けてきました。 そして、ある日「食事」という毎日の大切な行為を通して、人々と関わることができれば、さらに多くの人をサポートできるのではないかと思うようになり、飲食業界にチャレンジすることを決意しました。 私が目指しているのは、「忙しくて自分のことを後回しにしてしまう人」「ひとりで外食するのに少し勇気がいる女性」「飲める人も飲めない人も」、そして、「日本の食文化を体験したい海外からのお客様」に、健康を崩す前に心と体を整える“やさしい外食の場”を提供することです。 神戸には地元の方にもまだ知られていない素晴らしい食材と文化がたくさんあります。 それを、安心して楽しめる「体験」として、多くの方にお届けできるよう、「外食をやさしく。」というテーマで日々営業しています。 飲食店を通して、看護師としての想いの延長線上で、人々の心と体をサポートする場所を作りたいと考えています。
創業33年。阪神淡路大震災、コロナ禍での休業等、幾度と危機を乗り越えてきた神戸クアハウス。施設の老朽化にともない2024年3月末をもって長期休館し、解体・建て替...