☆学生服のリユース活動「学生服バンク」の学生服保存場所改修工事と被災地支援に取り組む背景
私たちフリースクールクレイン・ハーバーは、主に不登校児童生徒の居場所として活動を始め15年になります。15年間のフリースクール活動を通して様々な子どもたちに出会うと同時に様々な子どもを取巻く社会問題についても考えさせられ、自分たちのできることに取り組んできました。そのひとつが「子どもの貧困・貧困の連鎖問題」に対する生活困窮・ひとり親家庭支援である「学生服バンク」です。
(学生服バンクHPより)
「学生服バンク」とは、卒業等で着用しなくなった学生服を寄付して頂き、必要とされているご家庭(生活困窮家庭やひとり親家庭など)に無償で提供する活動です。
平成28年1月に「学生服バンク」活動を始め、2年半の間で500着以上の学生服を寄付して頂き、51家庭にお渡しすることが出来ました。学生服を寄付してくださる方々は皆様、温かいお気持ちとともに思い出の詰まった学生服を渡して下さいます。
学生服を手渡すときそんな思いも一緒に伝えることで、受け取った子どもたちは社会の温もりやつながりも感じ取ってくれています。
(学生服バンクへ学生服を寄付してくださった方々、学生服を受け取られた方々からのメッセージの一部)
予想を上回る学生服を寄付して頂きましたが、それでも必要とする学生服のサイズが合わなかったり、欲しい学校の制服がなかったりと、お渡しできていないご家庭も10件以上あります。もっと多くの学生服が必要とされていますが、学生服の保管場所に限界がきていました。
(保管に限界がきている現状の学生服保存部屋)
そんな時、西日本豪雨災害が起こりました。これまでも、2012年と2017年の九州北部豪雨災害や2016年の熊本地震の時などに、ボランティアに出かけてきた当団体としては、今年の西日本豪雨災害でも何か自分たちにできることがあるのではないかと考えました。
実は、長崎でも36年前の7月23日に大水害が起こり299人の死者・行方不明者がありました。当時、高校1年生だった私は溢れる水に浸かりながら必死で帰宅しました。家の前を流れる川が氾濫し、家が崩れる不安で眠れぬ夜を過ごしました。当時を思い出し、今できる支援を考えたとき「学生服バンク」での被災地支援を思いつきました。
このクラウドファンディングの準備をしている間に今度は、山形県で水害、大阪府で地震と台風被害、北海道でも地震と、今年の日本は自然災害が続いています。いつ、どこで自然災害に襲われるのかわからないのが今の日本です。突然の自然災害に遭った地域の子どもたちに学生服やランドセル、高価な学習用品等を寄付することで学びの支援と社会の温もりを伝える活動を広げていきたいと思います。
☆「学生服バンク」の保存場所改修工事と被災地支援で実現したいこと
保管場所に限界が来ていて新たな学生服の寄付の受け入れに支障がきている状態を解消し、より多くの必要とされているご家庭に提供し続けることと、西日本豪雨や北海道地震等の被災地の子どもたちの通学のお手伝いとなれること、また今後も水害や地震などの自然災害が起こった場合に学生服等の寄付で支援ができることを実現するため、
・空き家を改修して「学生服バンク」事務所兼保管場所を確保する
・新たに男子標準学生服とランドセルの寄付を呼びかけ、西日本豪雨災害被災地および北海道地震被災地の必要
とされている子どもたち(来年度新入学する子どもなど)に寄付する
ことを実現します。
高校と中学校女子の学生服は学校指定の制服がほとんどなので、他県で被災地の学生服を集めることができるのは男子標準学生服(学ラン)しかないのが心苦しいですが、ランドセルは全国どこでも学校指定ではないので、他県で寄付していただいたものを被災地にお渡しすることはできます。今回の改修工事ではランドセルも保管できる広さを確保します。
☆クラウドファンディングで集まった資金の使途1
現在の保管場所は狭くて風通しも悪く制服を押し込めるようにして保管しているので、これ以上の寄付を受け入れきれない状況ですが、空き家を改修してフリースクールごと移転し、事務所兼保管場所を確保する改修移転費用等に使います。移転先には保管場所として現在の3倍ほどのスペースがあり、多くの学生服の保管が可能となります。
また事務所や試着部屋も確保できます。さらに屋根裏を活用してランドセルを保管できるスペースを確保します。
①改装移転費用:350万円
(改修前の空き家スペース)
☆クラウドファンディングで集まった資金の使途2
また、西日本豪雨災害被災地に学生服とランドセルを寄付するための交通費にも使用します。
岡山、広島、愛媛の3県を訪問し、学生服とランドセルを渡す予定。
②交通費等合計:187,060円(岡山・広島2泊+愛媛1泊)=166,060円≒17万円
・長崎~岡山高速料金(12,300円)+燃料代(580km÷10km/ℓ×150円)=21,000円
・岡山~広島高速料金(3,790円)+燃料代(150km÷10km/ℓ×150円)= 6,040円
・広島~長崎高速料金(9,550円)+燃料代(430km÷10km/ℓ×150円)=16,000円
・宿泊費:岡山、広島各1泊:8,000×2泊=16,000円
・レンタカー(バン)1台3泊:12,000×3泊=36,000円
・長崎~別府高速料金往復(5,410円)+燃料代(240km÷10km/ℓ×150円)=18,020円
・別府~八幡浜(愛媛)フェリー料金往復(車1台運転手1名)21,000円
・宿泊費:愛媛1泊:8,000×1泊=8,000円
・レンタカー(バン)1台2泊:12,000×2泊=24,000円
☆クラウドファンディングで集まった資金の使途3
さらに、北海道への学生服とランドセルを寄付するための交通費にも使用します。
③郵送料金+交通費合計:下記郵送料金+交通費×往復+宿泊費+レンタカー代=12万
50,000円+45,800円+7,560円+8,000円+12,000円≒123,360円
・長崎~北海道間学生服・ランドセル送料=50,000円
・長崎~北海道航空券往復=45,800円
・北海道内高速料金(3,810円)+燃料代(250km÷10km/ℓ×150円)= 7,560円
・宿泊費:8,000円(1人1泊)
・レンタカー(バン):12,000円(1台1泊)
☆クラウドファンディングで集まった資金の使途
④クラウドファンディングにかかる手数料(14%)≒610,000円
●合計金額:440万円(上記①、②、③、④の合計)
< 賛同してくださる方々との対談 >
★「学生服バンク」を始めるきっかけを作ってくれた井上さんのお話し
(中村)学生服のリユース活動「学生服バンク」を思い至った井上さんにお話しを伺います。フリースクールのス
タッフをされている井上さんは、フリースクールに通っている子どもたちとの会話やご自身の子育ての中
で、学生服のリユースの必要性を痛感され仕組化に向けて取り組まれました。 「学生服バンク」を始める
きっかけとなった、学生服をもらったときの思いをお聞かせください。
(井上)率直に有難い・助かるという思いでした。洗い替えを購入するのは金銭的な負担も大きいので躊躇していま
したがほとんど使用していない新品同様の制服が無料で頂けたことは本当に有難かったです。
(中村)「学生服バンク」を仕組化し実現するに至った経緯や思いは?
(井上)娘は中学校の時から吹奏楽部に所属し土日も制服で部活に参加していました。制服をクリーニングに出した
くても出せず、どうしてもの時には季節外の制服を着用させて対応し中学3年間は過ごしました。
高校に入学した時も制服の購入は1セットです。洗い替えを買いたくても制服の値段が高く母子家庭の我が
家には無理でした。中学時代もそれでやってきたので何とかしのいでいました。
そんな時、偶然にもフリースクールに通ってきている子どもの中に娘と同じ高校の子がいて「もう制服は着
ないからあげるよ」と言われ一式譲ってもらいました。たまたまサイズも一致し、彼女が不登校でほとんど
制服を着ていなかったため新品同様のものが娘の手元に届き大喜びでした。譲ってくれた子も必要がないと
はいえ制服を捨てることには抵抗があったようですが、だからといってクローゼットにいつまでも保管して
おくのも邪魔になるわけで、喜んでもらってくれる人がいて良かったと言ってくれました。いわゆる
『winwin』ってやつですね。私は偶然こうした経緯で制服を譲ってもらいましたが、私以外にも洗い替え
の制服があったらと思っている方がいるのではないか?逆に卒業して着用しなくなった制服を捨てられずに
タンスの肥やしにされている方もいるのではないか? そして、これは「子どもの貧困・貧困の連鎖問題」
に少しでも貢献できるのではないかと思いついたのが「学生服バンク」誕生のきっかけです。
私自身も娘が2歳の時に離婚し母子2人で生活をしていた時は、洋服を買うどころか毎日の食事さえ節約節
約でした。今はしっかり朝昼晩と食べていますが、この当たり前のような生活ができない子どもたちが今も
多く存在しています。「子どもの貧困問題」は私にとって決して他人事ではなく、何か自分にもできること
がないだろうかとアンテナを張っていたことも「学生服バンク」を実現するに至った理由です。
(中村)そのようにして始めた「学生服バンク」の意義をどのようにお考えですか?
(井上)今年始めに東京都の公立小学校で制服を高級ブランド物に切り替えるということが物議を醸しだしました。
学生服誕生の背景には経済的負担の軽減(私服を沢山買わなくて済む)ということも含まれており、制服を
買うことに経済的負担を強いている現代社会は相反する状況となっています。「学生服バンク」は制服を購
入することに経済的負担を感じるご家庭に利用して頂くことはもちろんですが、成長段階での買い替えにも
ご利用いただいています。人と人との繋がりが希薄化する世の中で、見知らぬ人の善意に子どもたちや困っ
ているご家庭が触れる機会にもなっているのではないかと感じています。
(中村)学生服バンクの可能性や広がりについてお聞かせください。
(井上)平成28年1月にスタートした「学生服バンク」ですが、長崎県内の離島や県外からもお問い合わせ頂いて
います。たった2年間に51件のご家庭に制服を提供し、それを上回る数の寄付が寄せられています。正直
こんなに反響があるとは予想していませんでした。長崎県内でも「学生服バンク」を知り独自に取り組んで
いる方もいらっしゃいます。とても嬉しいことです。また当団体は長崎県内の子ども食堂さんと連携し、制
服を必要としている方へ提供しやすくなる体制も作りました。 平成30年4月時点で全国に2,286件
開設されている子ども食堂にも「学生服バンク」が広がっていけば貧困支援の強化にも繋がると手ごたえも
感じています。ぜひ他の地域でも実施して頂きたいです。
(中村)多くの人に喜びと地域社会のつながりやぬくもりを感じてもらえる「学生服バンク」ですが、
今後の課題は何でしょうか?
(井上)先程もお伝えしたように短期間で相当な数の制服が寄付で集まりました。 これまで寄付して頂いた制服は
フリースクールの1室(6畳)を収納スペースとして利用しています。ところが予想を遙かに上回る制服が
集まり収納スペースがなくなり寄付をお断りしている状況が続いていました。必要とされている方へ確実に
提供するためにできるだけ沢山の学生服を保管しておくことが求められています。 そのためには広い収納
スペースも必要不可欠となってきます。これが「学生服バンク」最大の課題です!
どうしたものかと悩んだ挙句、せっかくのご好意をお断りすることの心苦しさとこの取り組みを継続してい
きたい想いから思い切って引っ越しすることを決めました。 空き家を改装しこれまでの広さの3倍以上の
収納スペースを確保することにしました。
(中村)最後にお伝えしたいことはありますか?
(井上)”制服の譲り合い”というなんてことのない活動が長崎市から県外まで広がり、多くの方から心温まるお手紙
も届いています。制服を実際に譲ってもらった子どもたちも人の温かみに触れ、同時に物の大切さに気付い
ているようにも感じます。制服を通じて希薄化している人と繋がることの必要性や温かさ、さらに物を大切
に使うという原点に立ち返るきっかけを「学生服バンク」から発信していくことが目指す在り方です。
そして「子どもの貧困」という言葉がこの社会から消え、すべての子どもたちが笑顔で希望のある生活を
送っていけることを望みます。
(中村)ありがとうございました。
★長崎大学小西祐馬准教授のお話し
(中村)「子どもの貧困・貧困の連鎖」について研究され取り組まれている長崎大学の小西祐馬先生に
お話しをお伺いします。先生の「子どもの貧困・貧困の連鎖」に関する研究や取組みと、その中で感じる
課題をお聞かせ下さい。
(小西)貧困によって子どもがどのような不利を負ってしまうのか、家族の労働と生活の状況はいかなるものなの
か、なぜ貧困が広がっているのか、社会はどのような支援を行うべきか等について研究を行っています。
その中で、貧困=経済的な困窮にある子どもたちが、家庭、学校、地域においてさまざまな不利を負い、
それが複合的に連鎖している実態がわかってきました。貧困は「孤立」を生み、子どもたちの「心」にまで
影響し、「自己肯定感」「希望」などが失われるもとにもなっています。貧困は「恥ずかしい」という思い
を当事者に抱かせ、個人の尊厳を傷つけるようなものだと思います。
(中村)「子どもの貧困・貧困の連鎖」解消の取り組みとして「子ども食堂」が抱える課題とは
どのようなことでしょう?
(小西)まずはスタッフ、資金、食材、場所でしょうか。「手弁当」の活動ですので、いずれも簡単に準備すること
は難しいのが現状です。そもそもボランティアですので、実施する人・団体がすべての地域に生まれるか
どうか、という問題もあります。それから、やるからには多くの人たちに来てほしいので、そのための宣伝
方法も課題です。他にも、アレルギー、食中毒、安全面、スタッフの力量(援助者としての)などがあると
思います。
(中村)「学生服バンク」活動を知られてどのように思われました?
(小西)高価な学生服を無償で提供しあえる、とても有意義な取り組みだと思いました。
服というのは思春期の子どもにとって非常に重要なものだと思います。それを準備できるかどうか、
大きな問題です。「学生服バンク」によって救われる家族・子どもは多いのではないでしょうか。
(中村)「子ども食堂」と「学生服バンク」の活動における親和性や連携についてのお考えをお聞かせ下さい。
(小西)人間の生活の基本である「衣食住」を支えるという点で、もっとも重要な視点を共有していると思います。
子どもの衣食住が脅かされている社会はおかしいです。いずれの活動も多くの人々の共感が得られると思い
ます。もし両者が連携して活動できれば、より大きな広がりをもつ可能性があります。また、子どものため
に何かがしたい!という思いをもった市民の活動というところに大きな意義があります。
これまで貧困問題に対する市民の取り組みはほとんどなかったかと思います。子どもについても、不登校や
いじめなどへの活動から一歩進んでさらなる広がりを持ちつつあります。
(中村)「学生服バンク」の取り組みについて、将来展望としてどのようなことを望まれますか?
(小西)まずは「学生服バンク」を継続していただくことを期待します。そのために、学生服の保管場所は何より
大切でしょう。加えて、他にもシェア可能な高価な学用品(柔道着とか?)があればアリかもしれません。
行政や市民に向けた提言も期待したいところです。公費負担による制服購入費用の補助制度の創設など、
求めている家庭は多いのではないでしょうか。
(中村)さらなるニーズに応えられるように様々な場面で広めていきたいと思います。ありがとうございました。
★「おおむら子ども食堂」の運営と「ながさき子ども食堂ネットワーク」事務局をされている牧山大和さんのお話し
(中村)大村市で「子ども食堂」を運営し、長崎県の子ども食堂ネットワークで事務局を担われている牧山大和さん
にお話しをお伺いします。「子ども食堂」を運営して、そこに集う子どもたちやおとなたちの様子など、
牧山さんのご感想をお聞かせください。
(牧山)「おおむら子ども食堂」は2016年6月に始まり現在3年目に入るのですが、毎回そこに100名程参加
して頂いています。今では多くの人達が顔見知りになっていまして、子ども達も校区の壁を越えた友人が
できたり、子育て世帯の家庭や地域の方々が笑顔で参加して下さっているのをみると、1つの交流の場
(コミュニティ)になっているのかなと感じます。こうして深まっていく繋がりの中で、助け合いの気持ち
や温もりというものが生まれ、地域に広がっていくのだろうと思います。
(中村)あちらこちらで活動が広がる「子ども食堂」ですが、そのネットワークの事務局として
どのようなことが課題と思われますか?
(牧山)ながさき子ども食堂ネットワークのテーマは『つなぐ』、『学ぶ』、『発信する』です。
これに沿って県内の子ども食堂同士をつなげたり、様々な支援をつなげたりしています。
また、情報を共有したり講師を招いて勉強会を開催しています。同時に、長崎県の現状や子ども食堂の活動
などを発信しています。課題としてはスタッフは皆、忙しい中ボランティアでの運営ですので、活動時間や
資金の確保が大きな課題です。
(中村)「学生服バンク」活動の大村市での窓口を担われてどのように思われました?
(牧山)利用者の数が少ないところみると、まだまだ周知が足りないのかなと思います。
(中村)「子ども食堂」と「学生服バンク」の活動における親和性や連携についてのお考えをお聞かせ下さい。
(牧山)親和性はとても高いと思います。「おおむら子ども食堂」では、物品や洋服のお下がり等のシェアも
していますので、学生服も喜ばれると思います。
(中村)「子ども食堂」のネットワークと「学生服バンク」の連携について将来どのようなことを望まれますか?
(牧山)ネットワークのもつ『つなぐ』と『発信する』の役割と、『学生服バンク』との連携になると思いますが、
学校によって制服が異なりますので、学校やPTAとの連携も視野に入れていきたいですね!
(中村)今後も連携しながらがんばりましょう! ありがとうございました。
★学校区で独自に「学生服バンク」の取り組みをされている平野剛さんのお話し
(中村)学生服リユース活動「学生服バンク」を中学校区内で取組まれている保護者会の平野剛さんにお話しを伺い
ます。平野さんの日常の活動とその中で感じる子ども支援に関する課題をお聞かせください。
(平野)自分の子どもが成長していく中で、親として子どもを取巻く様々な環境や問題に関心が高まりました。
その中で、我が子とは直接関係がないように思えても我が子の周りの子どもたちに関わる問題ならば、
他人事ではないという思いに至りました。「子どもの貧困問題」もそのひとつでした。
保護者会として主に学校行事に関わる活動をしている中で感じる課題は、地域の人々の子ども支援に対する
関心や支援をいかに広げて行くかということを感じております。
(中村)「学生服バンク」活動を知られてどのように思われましたか?
(平野)すぐに「これはいい!」と思いました。同じ校区内の子ども同士・家庭同士が無理なく支え合うことが
できる取り組みだと思いました。卒業する子ども・ご家庭が、在校生や新入生を応援するこの取り組みを
自分の校区内でしたいと思いました。以前は知り合い同士で学生服を譲り合っていましたが、現在は地域の
家庭間が疎遠になっていることもあり、このように仕組みとして取組めば、家庭の孤立化抑止にもつながる
と思います。
(中村)長崎市立山里中学校保護者会で取り組むに至った背景や思いをお聞かせください。
(平野)山里中学校の保護者会は、校区内の小学校の山里小学校と高尾小学校の保護者会とのつながりをもともと
持っていたのが取組みやすさを感じる背景にありました。この取り組みは、中学校校区内で取組むのが一番
無駄もなく効率的だと思ったのと、自分が住む地域の子どもに貢献ができるとの思いが実現への後押しと
なりました。
(中村)学区内で「学生服バンク」に取り組まれてよかったことはどのようなことですか?
(平野)まず、喜ばれます。それが嬉しかったです。やってみて良かったと本当に思います。
(中村)同様に学区内で取り組む際の今後の課題はどのようなことでしょうか?
(平野)保護者会が取り組む場合、主に活動する人の子どもが卒業したらその方は保護者会の所属ではなくなる
ので、活動の引継ぎが今後の課題です。
(中村)「学生服バンク」の取り組みについて、将来展望としてどのようなことを望まれますか?
(平野)あちこちの学校区内で同様の取り組みが広がれば、多くの子ども達やご家庭が助かるし喜ばれると
思います。しかし、中学校から高校へと進学する際には、校区内での寄付だけでは成り立たないと思われる
ので、広範囲を網羅するような民間団体の取り組みとの連携は欠かせないと思います。この取り組みが
きっかけで保護者会や民間支援団体との連携も強まり地域で子どもを育む意識が広がることを期待します。
★支援のお願いとリターン
(1)3,000円に対するリターン
◎お礼のハガキ
(2)5,000円に対するリターン
◎お礼のハガキ、「子育て情報紙たがため」1号~3号
※子育て情報紙たがため:当団体が発行している子育て情報のフリーペーパーです。
「たがため」1号の表紙 「たがため」2号の表紙
「たがため」3号の表紙
(3)10,000円に対するリターン
◎お礼のハガキ、「子育て情報紙たがため」1号~3号、
長崎風景オリジナルポストカード2枚(6種類から選択)
※ポストカードは当団体がお世話になっているイラストレーターのオリジナル作品です。
ポストカード(縦):平和記念像 大浦天主堂 長崎物産品
ポストカード(横):軍艦島 龍踊り(おくんち) 長崎夜景
(4)50,000円に対するリターン
◎お礼のハガキ、「たがため」1号~5号、ポストカード6枚と下記①、②のいずれか。
①ご希望により「たがため」にお礼掲載(中)
②ご希望により学バンHPにお礼掲載(小)
「学生服バンクHP」 https://gakuban.info/
(5)100,000円のリターン
◎お礼のハガキ、「たがため」1号~5号、ポストカード6枚と下記①~⑤のいずれか。
①希望により「たがため」にお礼掲載(大)
②希望により学バンHPにお礼掲載(中)
③不登校ひきこもり相談/訪問(5回)
④フリースクール1ヶ月無料体験
⑤不登校・ひきこもり・子育て関連出張講演会
(クレイン・ハーバー代表の中村が「チャイルドラインながさき設立10周年」で講演している様子)
(6)500,000円のリターン
◎お礼のハガキ、「たがため」1号~5号、ポストカード6枚と下記①~③のいずれか。
①希望により「たがため」にお礼掲載(大)、
看板(小:横70㎝×縦35㎝)掲載3年、又は看板(大:横140㎝×縦70㎝)掲載1年
②学バンHPにお礼掲載(中)
看板(小:横70㎝×縦35㎝)掲載3年、又は看板(大:横140×縦70㎝)掲載1年
③企業のCSR活動相談(4回)
(看板は、この鉄柱の間に設置します。眼下のバス通りにはバスが頻繁に通ります。)
(看板(大)はバス通りからこのサイズ(赤・黄・青各々のサイズ)で見えます。)
(7)1,000,000円のリターン
◎お礼のハガキ、「たがため」1号~5号、ポストカード6枚と下記①~③のいずれか。
①ご希望により「たがため」にお礼掲載(大)、看板(大:横140㎝×縦70㎝)掲載3年
②ご希望により学バンHPにお礼掲載(中)、看板(大:横140㎝×縦70㎝)掲載3年
③企業のCSR活動相談(4回)、看板(大:横140㎝×縦70㎝)掲載1年
★最後に
フリースクール活動の子どもたちとの会話の中から生まれた「学生服バンク」。寄付する方も受け取る方も、双方があたたかい温もりでつつまれるような活動です。
子どもたちの声から生まれ、社会のぬくもりを紡ぐ活動を今後も持続し、広げて行きたいと思います。また、活動の延長線上に被災地支援の一環として活用することに辿り着きました。被災地では、月日が経ち報道されなくなっても、多くの様々な形の支援が必要とされています。被災地支援を忘れないためにも自分たちができることに取り組みたいと思います。
是非、「学生服バンク」の活動の充実のためにご協力よろしくお願いします。
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