少し長くなりますが、私が保護ねこ活動に揺るぎない情熱を捧げる理由と、
いままでの活動とこれからのことについて話します。
生まれたときから家にはねこがいて、私は自覚のないまま「ねこバカ」に育っていました。
よく、「なんでそんなにねこが好きなの?」と聞かれるのですが、毎回答えに困ってしまいます。僕は皆さんが思うほど、ねこへの愛に燃えているわけではありません。
僕にとってはこれが平常運転。
ただ、周りのみんなが僕よりねこのことを好きじゃないってだけなんですよね。
だから、この問題を解決する。
そんな簡単な考え方です。
そん僕が高校生の頃に、当時一緒に暮らしていたねこを亡くしました。
物心ついた頃には祖父母は全員他界していたので、身内を失う初めての体験。
その時期に3.11も重なったので、命についていやというほど考える高校生活を過ごしました。
この時に「命の大切さ」を高校生なりに理解したのだと思います。
大学時代になにか保護ねこの活動をしたわけではありませんでしたが、SNSを通じて殺処分のことを知り、漠然とその問題が自分のなかで課題感として大きくなっていました。
それが明確なものになったのは就職活動の最中でした。カッコいい広告に魅せられ、広告業界を目指していた私は、「なんのために広告会社で働くのか?」という問いにぶつかります。「なぜ」ではなく「なんのために」という問いは、「カッコいいから」志望していた私には難しい問いでした。
そんなある日、千代田区の取り組みを取り上げた記事に出会いました。
見出しには「猫を殺さない街・千代田区 どうやって達成した?」とありました。
当時の私はその記事をFacebookでこうシェアしています。
"就活うまくいって、仕事もある程度できるようになったら、こういうことできる大人になりたいな。"
この時初めて、自分のなかで自分がいま向き合っている広告業界への就職活動と「将来の夢」が重なったように思います。
そう、「なんのために」働くのかが、明確になったのです。
それからの就活は、「なにをすればねこが助かるのか?」という自問自答の繰り返し。
いろいろ考えた結果、当時の自分が出した答えが「保護ねこの活動をデジタルで支援すれば、ねこが助かる!」というものだったので、今の会社(ネット専業の広告代理店)に勤めていますし、「chát」という(当時は)デジタルコミュニケーションに特化したプロジェクトも立ち上げました。
ちなみにchátというのは、「保護ねこ×里親」「里親×里親」「保護主×保護団体」「保護ねこ×クリエイター」の4つのプラットフォームを目指す壮大なプロジェクトです。
chátという名前の由来は、「保護ねこという今は少し重い話題を、メールやチャットで気軽に話せるような社会にしたい」という想いが込められています。
実はNECO STANDもこのプロジェクトの一部となっていて、
上で説明したプラットフォーム構想の重要な位置づけにしていくつもりです。
長くなりましたが、こんな私が、今度はNECO STANDという保護ねこを助ける屋台を作ろうとしているわけです。