▼はじめにご挨拶
はじめまして、画家の三谷祐資(みたにゆうじ)です。
太陽と自然をテーマに、30年以上描いています。
この度、私の描いた中で最大の絵画となる、全長170m×高さ2.43m、総重量2.5tの巨大絵画『四季の国・日本』の展覧会を、神戸で開催いたします。
『四季の国・日本』は、30年ほど前に地球温暖化の自然への影響に危機を感じ、美しく穏やかに移り行く四季の姿を残さねばと、取材だけで10年、季節ごとに日本中を実際に廻り、膨大なスケッチを重ねた後、10年をかけて、一人で描きあげた作品です。
一人で描いた作品としては、おそらく世界最大の絵画となります。
この巨大絵画の展覧会は、以下の通り、開催が決定しております。
◆会期:2018年12月13日(木)~27日(木) ※ただし、17日(月)・25日(火)は休館。
◆会場:兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー
◆開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
多くの方に見ていただこうと、入場無料で開催いたします。
展覧会のパンフレットです。
▼なぜ今、開催するのか?
昨今の自然環境は待ったなしの状況となってしまいました。報道によると後10年が山と言われています。私たちは誰かがしてくれると、ただ見つめていれば良いという状況ではありません。食糧に暑さそして地震と不安だらけ。また現代の暮らしでは、大きく自然の中に生きている実感が少なくなりました。
先日72歳になった私ですが、私たち世代は、豊かな自然環境で育ちました。当たり前にある自然にいつしか感謝を忘れ、経済を優先した時代を生きてきて、今、乱れてゆく自然を前にして、子ども達を始め、これからを担う人達の未来に対し、このまま何もしないでいては悔いが残ると思いました。私にできる事といえば、絵で表現する事と、それを発信してゆく事です。目で見るものには、強く伝える力があると思っています。
また、この大きさも、自分の限界への挑戦でもあり、1人でやりきった仕事としても伝わるものがあるのではないかと思います。
発表も考えず、ただひたすら自然と向き合い描き続け、2005年の【自然との共生】がテーマの愛知万博にて2期に分けて展示して以来13年、アトリエで眠らせておりましたが、年々悪化する自然の乱れを前に、170mの絵画で本来の四季の姿を体感していただく事で、未来へ残す自然環境を守るきっかけになればと、170mを一堂に並べる展覧会の開催を決めました。
個人の力では、この展覧会を多くの方に知ってもらえるよう広める事ができずに、時間が経ってしまいました。そして、作品があまりにも巨大なため、広い会場に作品運送も展示も、とにかく費用がかかる展覧会で資金の準備を進めてきましたが、考えていたように進まず厳しい状況です。
多くの方に見ていただけるように開催する事を広めたい、そして皆様のご支援を賜りたく、展覧会開催が間近となりましたが、今回クラウドファンディングを始めた次第です。どうぞよろしくお願い致します。
作品は、こちらから動画でご覧ください。(何しろ170mの作品なので、時間が掛かりますが…)
▼作品について
170mは、幅2.43m×高さ2.43mの木製パネル70枚を使用しています。
重さは1枚あたり30~40kgあります。
また、絵具も市販されているものでは表現が難しく、40年ほど前から自分で作り、描いています。
制作するのに広いアトリエが必要となったので、兵庫県・丹波に縫製工場だった建物を借り、セルフリフォームし、大きな台車や踏み台も作り、制作を始めました。
端から描き上げていくわけではなく、1年目は描く前の下地作りと空や山の稜線などを描く程度で、2年目に大まかなモチーフを描く。毎年、季節ごとに場面を入れ替え、描き重ねました。
描くまで考えた事も無かったのですが、日本の自然というのは山が多く、その山は木々が集まって出来ているのです。当たり前の事なのですが、これだけ大きい作品となると、仕上げに入ってくると、山の木を1本1本描かないと表現できない場面も出てきます。まさに植林する気分です。何日もひたすら木を描いたり、木の葉や桜の花びらの1枚1枚、海の煌き、全てにおいてコツコツと描いていく作業の繰り返しで、修行のようでもありました。
▼『四季の国・日本』を描く事になったきっかけ
30年ほど前に、日本の自然を描くために各地を取材する中で、四季の移ろいがおかしいと感じ始めた事でした。「秋の紅葉の前に葉が落ちてくる。紅葉も色が冴えない」など、日本の自然が少しずつ乱れていく事を肌で感じたのです。
描き留めなければと約10年間、百貨店などで個展を開催する一方で、日本各地の山々、河川や海など、自然のありのままの姿を追って、ひたすら取材を重ねました。
▼これまでの活動
もうすぐ画家歴50年を迎える72歳ですが、まだまだパワフルに描いております。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
http://www.y-mitani.net/art/top.html
主な制作活動をご紹介いたします。
【描き続けて30年を越えたシリーズ「太陽と月と自然」】
日本と世界各国に昇る太陽とその風景を描いたシリーズです。どの国にも等しく太陽は昇りますが、風土が違えば昇る太陽の姿は変わります。太陽と月、その恩恵の自然の姿を追い求め、描いてきました。
【同じく、30年を迎えるシリーズ「富士山」】
日本を描こうと思った時、やはり富士山でした。「四季の国・日本」を描くために通い始めた富士山でしたが、魅せられ描き続ける事になり、気づけば30年を迎えていました。
「太陽と月と自然」「富士山」シリーズは、日本各地で個展をしておりますので、ご覧になられたこともあるかもしれません。
【1989年発表、全長100メートル「ユーラシア大陸大絵画」】
ユーラシア大陸の聖地を、1日の時間系列で描いた大作です。1989年に発表。これに描いた太陽が始まりで、「太陽と月と自然」シリーズを描き続ける事になりました。
この作品を描き終え、ふと、海を渡れば日本だなと、続けて日本を描く構想が浮かんだことが、「四季の国・日本」が170mとなったきっかけです。
【そして、今回の全長170m絵画「四季の国・日本」】
近年は、ありのままの地球の姿を描かなければと、資金の許す限り取材し描いております。
【2008年 グリーンランド氷山の取材】 地球温暖化の象徴とも言える氷山の取材に、世界遺産となったグリーンランド・イルリサットを訪ねました。「グリーンランド氷山」展など個展開催。
【2014年元旦 富士山上空4000mより、ヘリフライト取材】 長年、地上から様々な富士山の姿を描き続けてきましたが、ついに上空へ。幸運にも、富士山が世界遺産登録されて初めての元旦に、ヘリで上空4000mから富士山と初日の出を取材できる機会に恵まれました。高度4000mでヘリの窓を全開、マイナス20℃の寒さの中、酸素マスクもつけて、思うようには描けないですが、巨大な富士山を目の前にしてその峻厳な姿と、地上で見るよりはるかに強烈な太陽を心に焼き付け、ありのままに描こうと思いました。「富士山に臨む」展など、多数個展開催。
【2015年 知床の流氷をヘリフライト取材】 知床の流氷は、世界で最も南にある流氷と知り、厳寒の2月初めに知床岬への流氷の着岸を目指して、夜明け前にヘリで飛び立ちました。道が氷で閉ざされていて、それしか方法がありません。以前に北海道の流氷を見たのは若かりし頃、もう40年以上も前の事ですが、その時と比べて、ずいぶんと薄くなっていたのが気がかりです。「ありのままの地球を描く」展にて発表。
▼資金の使い道
この展覧会開催に必要な資金ですが、
・会場を借りる費用(800㎡の展示室を使用)
・作品運送費用(10tトラックで運送)
・会場設営・展示・運営費用
・広報活動費用
これらは開催に必須の費用で、500万円ほどかかります。
ご支援いただいた資金は、以上の開催費用とクラウドファンディング手数料、リターン制作費に使わせていただきます。
せっかくの展覧会ですので、図録も制作したく準備は進めておりますが、また費用がかさむため、もし、ご支援が多くいただけたらと実現したい考えております。
▼リターンについて
◆3,000円
「四季の国・日本」の全場面を載せた、横型A4サイズ、9ページの折りカタログ
◆4,000円
作品集「太陽を描く」:A4サイズ/28ページ/作品109点掲載
「太陽と月と自然」シリーズ30年を記念して、作品をセレクトし制作したものです。
◆4,000円
作品集「富士山」:A4サイズ/28ページ/作品約60点掲載
様々な富士山を描いた中からセレクトして、制作しました。
◆6,000円
折りカタログと作品集「太陽を描く」のセット
・「四季の国・日本」A4サイズ、横型9ページの折りカタログ
・ 作品集「太陽を描く」
◆6,000円
折りカタログと作品集「富士山」のセット
・「四季の国・日本」A4サイズ、横型9ページの折りカタログ
・ 作品集「富士山」
◆10,000円
折りカタログと作品集「太陽を描く」「富士山」のセット
・「四季の国・日本」A4サイズ、横型9ページの折りカタログ
・ 作品集「太陽を描く」
・ 作品集「富士山」
◆25,000円
「太陽と月と自然」シリーズより、複製版画(額縁付き)
日本・海外で出逢った風景を描いた作品から選び、今回のために制作いたしました。
直筆サイン入り
額縁サイズ:34.5cm×29.5cm / 30cm×25cm
18点よりお選びください。↓
http://www.y-mitani.net/art/cloud/cloud_reward.html
◆40,000円
「四季の国・日本」複製版画(額縁付き)
全体の約7分の1の場面を、飾りやすいサイズの版画にしました。
マットにサインプレート入り
額縁サイズ:34cm×64cm
7点よりお選びください。
1. 冬 ↓
2. 春 ↓
3. 春から新緑へ ↓
4. 新緑から梅雨へ ↓
5. 夏の海 ↓
6. 夏から秋へ ↓
7. 秋 ↓
▼最後に
日本は世界にも稀な自然環境の中に住んでいます。氷山から亜熱帯まで70℃の温度差がある世界の自然の縮図のような国なのです。日本の四季を見つめながら、自然への感謝の気持ちが少しでも湧けば、自然環境は良くなると確信しています。
さまざまな私の思いを述べさせていただきましたが、ご賛同、ご支援いただけると有難く思います。
また、展覧会へのご来場も心よりお待ちしております。一度に四季の自然の中を旅できる絵画空間の中で、どうぞ、ゆっくりと自然を想っていただけたらと思います。
今回は神戸での開催となりますが、ご支援を多くいただけるようでしたら、また次も考えていきたいと思っております。
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