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心の安らぎの場所として、今村天主堂を守り続けたい

キャンプファイヤー ふるさと納税のバッヂ

現在の支援総額

121,000

12%

目標金額は1,000,000円

支援者数

10

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/12/07に募集を開始し、 10人の支援により 121,000円の資金を集め、 2019/03/31に募集を終了しました

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心の安らぎの場所として、今村天主堂を守り続けたい

現在の支援総額

121,000

12%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数10

このプロジェクトは、2018/12/07に募集を開始し、 10人の支援により 121,000円の資金を集め、 2019/03/31に募集を終了しました

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このプロジェクトは、ふるさと納税制度(個人)による税額控除の対象となります。寄附額のうち2,000円を超える部分の額が税額から控除されます。控除額は個人の収入等によって上限金額が決まっており、下記リンク先で目安金額が計算できます。正確な金額については、お住いの市区町村へお問い合わせください。
https://fbyg.jp/furusato-tax#simulation

本プロジェクトに寄附をすることで、実質2,000円で地域を応援しリターンを受け取ることができます。
▼CAMPFIREふるさと納税の詳細はこちら
https://camp-fire.jp/channels/furusato

※税額控除を利用するには、ワンストップ特例の申請書の提出か、確定申告をすることが必要です。
※寄附(ふるさと納税)を行うと、11月頃に寄附した自治体から寄附金受領書(確定申告用)、ワンストップ特例申請書が届きますので、大切に保管し所定の手続きを実施してください。


国内でも貴重な双塔の煉瓦造りの教会「今村天主堂」を後世まで守りたい


 「約60年前、中学生のとき実家の隣町で初めて今村天主堂を眼にしました。だだっ広い筑後平野のど真ん中にそびえ立つ、双塔ロマネスク式赤煉瓦の天主堂。今もその秀麗な建築は、250年にわたって受け継がれるキリスト教信仰の地として平野の中で偉容を誇っています。

『守教』で描かれたように、受け継がれた強靭な信仰、周辺の村々の人々の寛容さを具現する遺産として、今村天主堂をこのまま瓦解させてはいけません。百年前と同じく、今度はドイツ人ではなく、日本人の浄財での復活を節に願っています。 帚木蓬生」(帚木蓬生先生からいただいコメントがこちらhttps://camp-fire.jp/projects/107792/activities#menu)

 2018年の吉川英治文学賞に選ばれた、大刀洗町を舞台にした歴史小説「守教」の作者帚木蓬生氏からのメッセージです。

大刀洗町のシンボルとして、長年引き継がれてきた信仰のシンボルとして、圧倒的な存在感を放っている「今村天主堂」が、今存在の危機を迎えています。

経年劣化、熊本地震、信徒の減少…
今村天主堂が抱えている問題とは

国内でも珍しい煉瓦造りの教会「今村天主堂」が建築されたのは、1913年のこと。教会建築の巨匠、鉄川与助の最高傑作とも言われており、双塔の煉瓦造りの教会は日本では非常に珍しい建築物として、平成27年には国の重要文化財にも指定されました。

歴史的価値が増していく一方で、少子高齢化の影響にて信徒は減少し、今や900人ほど。従来、教会の維持や補修は信徒による寄付などによって賄ってきました。しかし、100年以上の月日による老朽化や、熊本地震による亀裂など、さまざまな問題を抱える今村天主堂。耐震診断の途中結果によると、建物のみならず、地盤への補強工事の必要性も高まっています。

迷える全ての人の心の拠り所となる開かれた教会でありたい


「国の重要文化財に指定されたこと、また、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』が世界文化遺産に登録されたことで、日本人はもちろん、外国人の観光客も多く訪れるようになりました。

今村天主堂は、我々信徒たちの心の拠り所であることはもちろんですが、大刀洗町の皆さんを始め、全ての人たちの心の拠り所となりうる存在です。苦しんでいる方や困っている方に救いの手を差し伸べることはとても大切で、今後も必要なことだと思っています。だからこそ、今村天主堂を100年先にも残していきたいんです」

と語るのは、カトリック今村教会の久次桂二さん。

信徒のため、大刀洗のため、そして人生に悩むすべての人のため、どうしたら今村天主堂を残すことができるのか。信徒だけでなく、行政とも一緒に悩み抜いた結果、たどり着いたのがクラウドファンディングの活用でした。平成29年度に行ったクラウドファンディング(https://fbyg.jp/projects/imamura-church)では、54件879,000円もの寄付を集めることができました。

クラウドファンディングを通じ今村天主堂の必要性を実感 

「昨年度のクラウドファンディングは、多くの皆様にご協力をいただきありがとうございました。このクラウドファンディングをきっかけに実際に大刀洗に足を運んでくださる方や、“昔住んでいました”“懐かしい”など、たくさんの暖かい応援をいただき、心より感謝しております。

そして、やはり今村天主堂という存在が、我々信徒だけでなく、遠くに住んでいる方の支えにもなっていることを実感し、嬉しく思いました。ちなみに、クラウドファンディングを通じていただいた寄付は、今村天主堂の修繕などに充てたいと考えております」と久次さん。

しかし、昨年たくさんの御協力をいただきましたが、後世に今村天主堂を残していくためには、まだまだ足りないのが現状です。

最後に

久留米大学文学部国際文化学科・大場はるか准教授からのメッセージをお伝えします。

「初めて今村天主堂を訪れたとき、想像以上のユニークさに驚愕しました。鉄色の瓦の屋根に赤いレンガの壁と塔・・・。周囲にある純和風の家屋や畑、耳納連山をバックに教会を眺めると、和洋折衷の建造物が、地域とヨーロッパの間にあった不思議なつながりを今日に伝えていることがよく理解できます。

キリシタンの時代から脈々と受け継がれてきた地域の人々の想いが、この建物には詰まっているのではないでしょうか。建物とともに、長年の思いや古いつながりが未来に受け継がれていくことを願っています」

訪れた人が居心地よく利用できることはもちろん、訪れた人の心に寄り添うような、100年先も愛され続ける今村天主堂を目指してのクラウドファンディングです。ご支援どうぞよろしくお願いします。


【資金利用内訳】
・今村天主堂の耐震補強等に伴う改修のための補助金として支出。
【スケジュール】
・平成31年3月に耐震診断の調査結果の詳細報告をうけ、今後の耐震補強の計画を立てていく。

最新の活動報告

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  • 帚木蓬生先生より、『守教』を書くことになったきっかけと、今村天主堂への想い、エールを寄稿していただきました。①私と『守教』 帚木蓬生 『守教』の舞台は、現在の大刀洗町今村です。私の生まれ故郷は、宝満川を隔てて隣接する現在の小郡市大保です。今では宝満川に橋が架けられ、大保から今村までは車で15分もあれば行けます。 中学生の頃、剣道をしていたので、防具を自転車の荷台に積み、あちこちの町村大会に出かけていました。そんな折、今村の天主堂を眼にしたのです。田んぼの真ん中に、どうしてこんなに立派な教会が建っているのか不思議に思いました。帰って大人たちに訊いても、知らないと首を振るばかりでした。 2008年の夏、私は急性骨髄性白血病を得て、半年間血液病棟のクリーン・ルームに入院しました。年初めから書いていた『水神』を書き終えたのは病床でした。郷里の筑後有馬領の悲しい百姓たちの物語です。5年後の2013年、今度はやはり有馬領の百姓一揆を描いた悲惨な物語『天に星 地に花』を書き上げたのです。筑後三部作の掉尾を飾るにふさわしい主題は何か、考えていたときに思い浮かんだのが、今村の天主堂でした。その痛切極まる物語『守教』を書いて、ようやく少年の頃の謎が解けたのです。60年近くが経っていました。②今村天主堂 帚木蓬生 だだっ広い筑後平野のど真ん中で、250年にわたって続けられたキリスト教信仰の地今村に、藁屋根木造の今村教会が建てられたのは、明治14年(1881)でした。最初の頃の神父は、パリ外国宣教会に属するフランス人神父が主でした。第5代の本田保神父は浦上四番崩れの犠牲者であり、横浜と東京の神学校で修練を積んだあと司祭に叙せられています。その尽力でドイツの信者から浄財が集まり、大正2年(1913)、現在の双塔ロマネスク式赤煉瓦の天主堂が完成します。建築家は、キリスト教信者が多数潜伏した五島生まれの鉄川与助でした。故郷近くの曽根教会を施工したペルー神父や、長崎外海の主任司祭のド・ロ神父に西洋式の建築を学んだのです。今村天主堂を起工する前、鉄川は既に浦上天主堂の起工式を終えていました。 百年後の今も、その秀麗な建築は、綿々と続く今村の信仰を象徴して、筑後平野の中で偉容を誇っています。 しかし、百年の歳月には天主堂も耐え難く、処々に傷みが生じています。この天主堂の歴史的な価値は、このたび世界遺産になった天草・五島・長崎の教会群に優るとも劣らないものです。『守教』で描かれたように、受け継がれた強靭な信仰、周辺の村々の人々の寛容さを具現する遺産として、このまま瓦解させてはいけません。百年前と同じく、今度はドイツ人ではなく、日本人の浄財での復活を切に願っています。 もっと見る

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