首都圏の約1万2000人の男女を対象にしたハラスメント実態調査の調査報告書が完成し、昨日、厚生労働省で記者会見を行いました。
実態調査は、評論家の荻上チキさんをはじめ、永田夏来さん(兵庫教育大学大学院学校教育研究科講師)、妹尾麻美さん(立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 専門研究員)、高史明さん(神奈川大学非常勤講師)にもご協力いただき実現しました。
焦点を当てたのは、以下の4つ。
・電車やバス、道路などの街頭で起きる「ストリートハラスメント」
・インターネット上の「オンラインハラスメント」
・セクシュアル・コンセント(性的同意)
・ハラスメント幻想(被害者の服装など、セクハラにまつわる誤解)
調査結果からは、女性の7割が、路上や電車でハラスメントにあっていることや、痴漢に遭ったとき約半数が「我慢した」経験があること、制服のスカートの丈を長くしても痴漢は防げないことなど、ハラスメントの現状が数字と共に明らかになりました。
WeToo Japanサポーターのひとりである小島慶子さんは、「ハラスメントについて議論する上で、自分が設けている基準、世間の常識だと思っているものが、もしかしたら思い込みかもしれないということを考える貴重な資料。誰も怖い目に合わずに済む、誰も加害者にならなくて済むために、どう行動を変えればいいのかな?ということを考える材料にしていきたい」と話しました。
メディアサポーターのBuzzFeed Japanでも記事にしていただきました。ぜひお読みください。
調査報告書は、今回のクラウドファンディングのリワードにも入れております。
調査は実施いたしましたが、まだ目標額を達成しておらず持ち出して実施している状態です。今後もこのような活動を実施していくために、ぜひ皆様のご協力をよろしくお願いいたします。