2014/08/17 19:32
この岩壁画は遊牧民の生活の一部始終が描かれており、非常に物語性の強い作品です。この岩壁画を見る人は、それぞれの場面がどんな場面なのかを理解したくなります。予備知識なしで理解できる部分もありますが、限定的です。そこで、主な見どころをまとめたガイドを作りました。A3の裏表でラミネートしたシートを20部ほど準備し、会場で手渡します。
これを見ながら模写を見ていただき、次に実写で同じシーンを探し出していただきます。
http://hanafusa.info/docs/Iheren/HighlightGuide.pdf

当初のレイアウト案では、実写を見て模写を見る順路を考えていました。「解説を読んでから(模写を見てから)、推理に挑む(実写を見る)」なんて、と推理小説のように考えていたのです。しかし、先日改修した宇治の平等院を見学して、目から鱗の落ちる思いをしました。宝物を展示した鳳翔館では、CGやレプリカを見たあとに実物を見るようになっています。CGで往時の姿を目に焼き付けた後に実物の雲中菩薩像を見ると、より注意深く見るようになり、感動も大きいことを実感しました。