松本に行っていました。
いつものモーニングは「栞日」。菊地さんいつも佇まいがかっこいい。好き。
さて、そんな菊地さんと、移転前の栞日で、いまは岐阜「さかだちブックス」にいる杉田さんと雑談していて生まれたコンセプト。
「内なる旅も売る旅行代理店」
コスモツーリスト×ツルハシブックスで信州大学の前にある旅行代理店「コスモツーリスト松本支店」内に小さな本屋「本屋・宇宙旅行」を作りました。
僕の屋号は「ぽてんしゃる。」にしました。金曜日に松本の某古本屋さんで糸井重里さんの「ぽてんしゃる。」に出会ってしまったところからです。内なる旅って感じがします。
9人の店主が9つの縦横25㎝の小さな箱を担当して古本を販売します。会計は箱が置いてあるので、付箋を取って、代金と一緒に入れてください。
と、いうことで1月26日(土)10:00オープンしました。ちょっとした取材を受けて、新潟へ移動。大雪が心配されましたが、順調に移動して、ウチノ食堂藤蔵でのゆよん堂「カレー祭り」と「本屋ライブvol.1」へ。
やっぱり山田さんと話すと元気になるなあ。大切なものがそこにあるように感じられます。
ライブではこの3冊をご紹介しました。
「続・ゆっくり、いそげ」(影山知明 クルミド出版)
「本を贈る」(三輪舎)
「Life」(くすのきしげのり・松本春野 瑞雲舎)
(ウチノ食堂藤蔵内「かえるライブラリー」にて販売中)
昨日の本屋ライブのハイライトは、
「ツイッター空間の中にも場は作れるのではないか。」
「芸術の「芸」と「術」の両方を鍛錬しないといけない。」
「予測不可能性が場に与える影響」
の3つでした。
特に山田さんが言っていた、
「ゆよん堂はサーカスだから、そこでインパクトを出して、芸に目覚める人が出てくる」
みたいな話はカッコよかったな、と。
本屋をやるっていうことは、芸人になるっていうことなのかもしれない、と。
「芸」とは、楽しませる、参加できる、承認されるっていうこと
「術」っていうのは、スキル、役に立つ、評価できるっていうこと
なるほどね。
世の中はあまりにも「術」にシフトしちゃったんだ。
それを「芸」と「術」とのいい関係をつくろう
というのが山田さんの本屋なのだなあと思いました。
僕自身は、本屋を表現活動としてみんながやったらいいと思っていて。(それがバンドを組むように)「かえるライブラリー」を立ち上げようとしているのだけど。
それはツイッターみたいに、「ひとりひとりが思ったことを話す」っていう「場」から始まるのかもしれないなと思いました。
ツイッター上に「場」が構築されるのは、
キーワードっていうか、脳内の、完全には言語化されていないものを
共有していて、そこから生まれる予期しないコミュニケーションから
「ひらめき」とかが出る、とそういうことなんじゃないかなと。
もちろんそれは、リアルタイムのチャット(2人か複数かに関わらず)
でも起こることなのだろうけど。
おそらくは、先日茨城大学でやった「キーワード・カフェ」っていうのは、ツイッター空間に構築される「場」をリアルな場でも再現できるっていうことなのかもしれません。
ツイッターとは、つぶやき単体ではなくて、
つぶやき外(のニュアンス)の非言語メッセージ
を含めた「場」なのではないかと思ってきました。
そういう「場」をつくることや仕組化することが、
僕自身の「芸」であり、「術」なのではないかと
思ってきました。
言葉にするなら
「フラットな関係性をつくるコミュニケーション・デザイン」だし、
「ひとりにフォーカスした場のデザインとチューニングファシリテーション」だし、
そのキーワードは「エンタテイメントとしての予測不可能性」です。
エンターテイメントの本質は予測不可能性であり、それを本屋という「場」に作っていくこと。
しかもそれを、僕がひとりでプロデュースするのではなく、誰かと一緒につくっていくこと。
そんなツイッター空間のような本屋空間が、僕が「かえるライブラリー」で作りたいものなのかもしれません。