▼はじめに
平成28年熊本地震支援団体「SAKURAKI + people」会長の葛西江美です。
わたしたちは、熊本での震災直後から、地震により子供たちの遊ぶ場所がなくなってしまった「益城町」を中心に、キッズスペース設置運営の非営利活動を続けています。
今回わたしたちのやりたいことは、地震直後、本当に大変な時期にお誕生日を迎えた子どもたちを無料招待した誕生パーティーです。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
非営利団体「SAKURAKI + people」が、キッズスペースの設置事業を実施する中で聞いた仮設住宅在住の子供達の声
「ぼく誕生日が4月20日で、車の中でロールケーキ食べた!」
などなど・・・
「SAKURAKI + people」の母体である「株式会社Sakuraki」は、一つの事業としてお子さまのバースデーパーティーのプロデュースを手掛けています。
子供の誕生パーティー
大人の誕生パーティー
今回の震災直後、たくさんの子供たちはお誕生日の日に喜びや楽しさより、恐怖や、不安、疲労などが心を支配していたと思います。
そして、一番に、子どもたちのご家族、ママ、パパは、
お誕生日をちゃんと祝ってあげられなかった・・・・
という後悔の気持ちがあると思います。
震災なんかに、大切な誕生日を奪われたくない!
これが私たちの気持ちです。
大切なお誕生日をちゃんと祝ってあげたい。
恐怖や不安を払拭して、2016年のお誕生日をいい思い出に変えてあげたい。
▼こんな子たちが参加予定です
今回お祝いする子供たちがどのように震災後のバースデーを過ごしていたのか、実際に参加を予定している親御さん方にお聞きしました。
○お母さんのお腹の中で震災に遭い、 5 月 8 日 に生まれた女の子 の場合
臨月で地震に見舞われました。赤ちゃんが1番安全なお腹の中に少しでも長く居てくれるようにと祈るような気持ちで1日1日を過ごす日々。周りの生まれたばかりの赤ちゃんやその子を抱えたお母さんの気持ちを考えると居ても立ってもいられず、わずかばかりの赤ちゃんグッズを避難所へ物資を届けに行きました。
無事に赤ちゃんは地震を乗り越えてくれしたが、そのことだけでホッとしてしまい、いまだに家族写真も撮れていません。
○本震翌日の4 月 17日に9歳の誕生日を迎えた男の子 の場合
パパがお仕事で一緒にいられませんでした。17日(誕生日)に避難所から母、本人、妹と3人で自宅に戻って家にあった材料をつかってカセットコンロで簡単なミルクレープを作ってお祝いしました。
○ 4 月 15 日 に2歳の誕生日を迎えた男の子 の場合
前震(4月14日)により水道が出なくなり予定していた誕生会は残念ながらできなくなりました。
かろうじてケーキだけは注文していたため、紙皿にラップを敷いて分け合いささやかな誕生会をしました。
ごちそうも飾りもなにもない誕生会でした。
そしてその夜、まさかの本震に襲われ自宅はガラスが割れ電気も消えてしまい避難所に通いました。
お誕生会のやり直しなどできるはずもなく生活するのがやっとでした。
命があるだけでもありがたいことですが、もっと盛大に2歳のお誕生日をお祝いしてあげたかったです。
○ 4 月 17日 に1歳の誕生日を迎えた男の子 の場合
本震の翌日が誕生日だったので、近所の中学校に車で避難し、車中泊をしていました。
せっかくの1歳の誕生日になんでこんなことになっているんだろうと落ち込みましたが、家族全員無事だっただけでもありがたいと考えるようにし、余震に怯えながらも、子どもたちを守らないといけない、と思っていました。
▼資金の使い道
平成28年熊本地震の影響でお誕生日をお祝いできなかった子どもたちに、バースデーパーティーをプレゼントします。
2016年のお誕生日を嫌な思い出のまま残さず、ちょうど半年の10/16に良い思い出を改めて残してあげたいです。
幸いにして、公益法人協会様よりそのための資金を提供して頂いたのですが、あと少しだけ資金が不足しています。
その不足分を今回のクラウドファンディングで募集します。
お金はパーティーで下記の用途に使わせていただきます。
・プレゼント
・ご飲食
・パーティーの飾り付け
▼リターンについて
今回ご用意させていただいたリターンは下記の3種類です。
1 参加した子供と主催者からのお礼のお手紙
2 SAKURAKI + people メンバーで副会長でアーティストの「吉海将宏」の絵を元に作成したスマホケース
3 そのスマホケースの原画にもなっている「吉海将宏」の動物絵
※動物絵は、下記の5種類の中から一つを、吉海が注文を受けてから一つ一つ書きます!
一点物ですので、画像とは少しだけ細部が異なるかもしれません。
▼最後に
震災から半年が経ちました。
益城町をはじめ、被災地はまだ瓦礫の山です。
私のおばあちゃんのお家もまだ瓦礫の撤去が行われておらず、おばあちゃんが大事にしていたおじいちゃんの位牌もまだ瓦礫の下にあります。
一方で仮設住宅への移動が始まり、回復への道のりが始まり出しました。
この地震を乗り越えて子供達には強く、たくましく育ってほしい。
そのためにも、”震災を楽しく乗り越えた”という思い出をプレゼントしたいと思っています。
あの日の思い出は消えません。でも、少しでも楽しい思い出が子供達の心の中で勝ることを期待して。。。
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