★速報:10万円達成!ネクストゴール25万円に挑戦します!
みなさんのご協力のおかげで、公開3日目に当初の目標金額10万円を達成することができました!
普段日本社会で難民の方々にスポットライトが当たることは多くないですが、これほど多くの方々が関心を持ち、支援してくださったことを大変ありがたく、そして頼もしく感じています。私たちの仲間として支援してくださったみなさんの想いを難民の方々に届けられるよう、全力を尽くします!
とはいえ、10万円はあくまでも最初の目標であり、シェルター等でのより良い支援を行うためには決して十分とは言いきれません。そこで、次の目標金額を【25万円】とし、募集を続けさせていただくことにしました。
いただいた資金は、変わらず難民の方々へのより良い支援のために使わせていただきます。彼女ら/彼らが直面している困難や私たちの活動については、以下の紹介文をご一読ください。
▼はじめにご挨拶
みなさん、こんにちは。私たちは、認定NPO法人難民支援協会(JAR)のインターン有志6名です。JARは、紛争や人権侵害などで故郷を追われて庇護を求め日本にたどり着いた難民の方々が、人として当たり前の日常を回復し、一人一人が社会に受け入れられるように日々サポートしている団体です。
みなさんの力をお借りして、日本で厳しい生活を強いられている難民の方々により良い支援を届けたいと思っています。いただいた資金は全額、難民の方々が一時的に暮らすシェルター等、JARの活動のために使わせていただきます。
▼私たちが取り組む問題
まず、私たちが取り組む日本の難民問題について簡単に紹介させてください。日本の難民認定率は、他の先進国と比べて極めて低い水準です。2017年には19,639人が申請しましたが、同年に難民認定を得た方は20人にとどまりました(法務省、2017)。
(難民支援協会提供)
また、日本の難民認定制度は、日本に庇護を求めてきた人たちを非常に厳しい状況に置いています。難民申請を行ってから結果が出るまで平均約2年6ヶ月、就労許可が出るまで平均約8ヶ月、公的支援につながるまで平均約40日(石橋通宏参議院議員質問主意書、2017)というデータも出ています。しかし、これだけの長い期間待ち続けても就労許可や公的支援を受けられない人も当然存在します。母国では大学あるいは大学院を卒業し、安定した仕事に就いていた人でさえ、日本に入国してすぐに資金が底をつき、40度近くの真夏日や零下の真冬日に路上生活を強いられることがあります。
さらに、2018年1月の更なる運用の見直しによって難民申請者が就労許可を得られるまでの期間が長期化(従来:6か月→現在:8~9か月)し、その期間は住民登録も国民健康保険への加入もできなくなりました。政府による支援が限られており就労も困難な状況では、衣食住に必要な費用、医療費、さらには難民申請のために入国管理局に行くための交通費でさえ、自ら賄うことが非常に困難です。
非正規滞在となった方々が入る収容所の劣悪な環境も問題です。例えばイギリスの収容所ではインターネットへのアクセスが可能で、放免後も使える言語講座やPC講座等が提供されています。一方、日本では収容期間が決まっていない中で自由に外にも行けず、5、6人で1つの部屋に収容され、医療へのアクセスも悪く、インターネットや携帯すら使えない環境です。長期間にわたって仮放免申請が許可されないケースも多いですが、その理由はしばしば明確にされず、先が見えない収容に精神が参ってしまう方も数少なくありません。2018年4月に牛久の収容所で自殺者が出た際は、大きな問題になりました。
▼私たちの活動
こうした難民の問題がまだまだ知られておらず政府による保護も手薄な日本において、JARは、来日直後の緊急的な生活・法的支援からその後の就労・コミュニティ支援、さらには政策提言・広報活動まで多岐に渡る活動を行っています。
(難民支援協会提供)
私たち6名が普段活動している「支援事業部」は、その中でも生活支援・法的支援を専門としています。来日直後で日本での生活や難民申請について困難を抱えている方々に対して、電話や対面での個別相談、緊急性の高い方々へのシェルター提供、医療支援、難民申請手続に関するアドバイス・サポートなど、それぞれのニーズに寄り添った支援を行なっています。昨年度は3,000件以上の相談に応じ、それぞれの状況の中で、一人一人の力を引き出せるよう適切な支援を目指してきました。
専門スタッフによる相談(難民支援協会提供)
▼プロジェクトをやろうと思ったきっかけ
私たちもインターンとして難民の方々を直接支援する中で、彼女ら/彼らが日々直面する様々な困難を知り、問題が山積みであることを日々実感しています。そうした場面の1つが、シェルターでの支援でした。
JARは、緊急性の高い方々(ホームレスとなってしまった難民の方のうち単身女性や病気を抱えた方々等)が一時的に滞在する場所としてシェルターを提供しています。多くの難民の方々にとって母国と日本の物価差は大きいため、来日直後からホームレス生活を強いられることも珍しくありません。JARのシェルターは、彼女ら/彼らが「当たり前」の日常に向けて最初の一歩を踏み出すため、安心して過ごせる空間です。このシェルターを、昨年度は50名以上の方に提供することができました。
シェルター入居への同行(難民支援協会提供)
しかし、そのシェルターの環境にも、まだまだ改善の余地があります。例えば、部屋の畳や壁は古く、心地よく過ごせる環境にするには交換が必要です。また、日本での生活を安定させるための日本語学習や新たな住居探し等に必要なデスクや照明も用意できていません。このように、難民の方々の自立の基盤となるシェルターについても、その目的に資する設備とするためにできることがまだまだ残っているのです。
シェルターの掃除(難民支援協会提供)
そして、こうした課題はみなさん一人一人のご支援で大きく変えることができます。
▼資金の使い道
今回いただいた資金は全額、JARの活動のために使わせていただきます。その中には、上記のシェルターの修繕等、私たち支援事業部での活動も含まれます。なお、本プロジェクトは10万円を最低額としたAll-or-Nothing方式で実施します。
※ 難民支援協会は「認定NPO法人」ですが、今回のクラウドファンディングは購入型クラウドファンディングのため、ご支援は税控除(寄付金控除)の対象にはなりません。ご了承ください。
▼最後に
最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。
ニュースで流れる「難民」の話は遠い中東や欧米の出来事ばかりですが、庇護を求めて日本で生きる難民の方々は、すでに、ここ日本にたくさんいらっしゃいます。ある難民の方は、「民主主義で経済的に豊かな日本なら困難を抱えた自分を受け入れてくれると考え、日本を選んだ」とおっしゃっていました。果たして現在の日本社会は、彼が託した一縷の望みに応えられる場所になっているでしょうか。
私たち一人一人の小さな善意の積み重ねで、この社会を着実に変えていきましょう。
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