ご覧いただきありがとうございます!
菊田参号と申します。
はじめに申し上げます。
今回僕は、まだまだ全然知名度のない「SANGOU」というブランドを、
クラウドファウンディングを「広告」として利用し、広く「宣伝」する事で、
「ブランドの認知」を広げたいと考えています。
広告?宣伝?と聞くと一気に興味が失せると思います。
僕自身、こんな謳い文句のクラウドファウンディングは、見たくありません。
しかし、あえてこの挑戦は僕の「目的」のための「広告」と「宣伝」だと明言させてください。
その、「目的」については後ほど書くとして、まずは僕の自己紹介を。
僕は、1982年宮城県生まれの37歳です。グラフィックデザイナーと、「SANGOU」というアパレルブランドを運営しています。グラフィックデザイナーとして2010年に28歳の時に独立し、2011年から法人として現在までやってきました。代表的な仕事で言えば、宮本亜門さん演出の舞台「画区狂人北斎」、水川あさみさん初主演舞台「-激動GEKIDOU-」、鳥居みゆきさん単独公演「狂演封鎖的世界-方舟-」、亀田三兄弟さんのグッズ、亀田史郎さん「3150TEE」、テラスハウスの伊東大輝さんの「Z-IN-X」難波章浩さんのNAMBA69「フリーペーパー」等があります。
>>>菊田参号のデザインワークについて詳しくはこちら<<<
その中で2017年に、ラフに着られる着物の「SANGOU」を立ち上げました。自分の名前を冠するブランドで、着物の生地や染め、日本の職人さんの技術を普段着に落とし込むことをテーマにしたブランドです。伝統の生地を使ってTシャツや羽織を現代で着られる普段着として販売しています。
>>>ラフに着られる着物「SANGOU」について詳しくはこちら<<<
同年、伊勢丹新宿本店や西部渋谷等で催事を開催し、東京在住ながら2018年に京都にて直営店をOPENし、これまた東京在住のスタッフと入れ替わりで、一週間おきに東京と京都を行き来する生活をしています。
▲左がスタッフの田中、右が菊田参号。
初めてお会いする方にこれだけを言うと、それなりにうまくやってきているように思われることが多いです。しかし、昨年の2018年は本当に倒産の危機でした。事実、いろんな人に会社を畳むかどうかの相談もしました。京都と東京を毎週行き来していると言いましたが、現状の事実としてはその移動も高速バスを利用しています。(安い時だと片道1400円!往復で2800円なのです!安い!)
京都にSANGOUの直営店を出した際に、これまでやってきたグラフィックデザインの仕事を思い切ってほとんどを減らしました。よく聞くアレです。自分を追い込むことでポテンシャルをあげる的な。一つに集中することで、その仕事での結果が良くなる、と言われるような都市伝説ですね。結果は。ただただ売り上げが下がっただけでした。
それもそのはずで、僕は何の仕掛けやアイデアもなく「想い」と「勢い」だけで、それを実行していました。従業員にも取引先にも迷惑をかけ、後ほど書きますが僕の「目的」からも遠く離れてしましました。何もかもが本末転倒になりました。
何故、そのようなことになったのか。
それは、僕はこれまでずっと「いい商品は黙っていても売れる」と信じていたからに他なりません。
「SANGOU」とは何なのか。どういったブランドで、何がしたいのか。何の説明もないまま、ただ漫然と待つ日々。「良いものを作ったぞ!」と、そこで僕の活動は終了していたのです。あとは、見にきてさえもらえば、分かる人には買ってもらえる。その先にあるべき「広告」と「宣伝」が全くできていない「待ち」の状態でした。
そんな「買う理由」もない商品は誰も買いません。
だからこそ、今回僕はその「広告」と「宣伝」を行うべく、このクラウドファウンディングを立ち上げました。これまで、人に頭を下げることをせず、できることは全部一人で背負い込んできたように思います。恥ずかしかったのか、カッコつけていたのか、その両方か。とにかく人に頼むのが苦手でした。
つまり、今まで人に「応援」していただけるような行動をとって来なかったのだと気付きました。今回はその余計なプライドは剥ぎ取り、剥き出しの菊田参号をみなさまに見ていただき「応援」を勝ち取るべくここに長文を書いている次第です!
さて、いよいよ僕の「目的」についてお話しします。
長々と引っ張りましたが、大したことではないんです。
僕は「日本の職人にたくさん発注したい」んです。
皆さんも気持ちではなんとなーく思うはずです。
日本の着物や伝統の文化は大事であるという気持ちの話です。
伝統工芸は素晴らしいし、残していかなきゃいけない、、、
みんな何となーく心では思っているはずなんです。
なんとなーく、なくなっちゃうのはもったいないよなーって。
、、、けど、買わないですよね。
僕も買いません。それは何故か。
着物や伝統工芸は現代の僕たちの生活に必要ないからだと思います。
欲しいけど極端に高いから買えなかったり。
使う場面が想定できないから必要なかったり。
正直、余程のお金がある状態でなきゃいらないものになってしまっていると思います。
みんな大事なのは分かってるし、良いものだと知っている。
でも、生活における優先順位がめちゃくちゃ下。
だから、買わないんだと思います。
こんなことを書くと、着物を普及しようとしている業界の方に怒られそうですが、僕はそう思います。
着物は現代の普段着にはなり得ない。
もちろん、着物の文化を守るために、着付けや普段から着物を着られる方も多くいらっしゃいますし、その活動は素晴らしいことだと思っています。それ自体を否定しているわけではありませんし、僕にはそれは出来ないからそういった活動はやりません。ただ、僕は別のアプローチで「日本の文化や技術」のためにできることはないかな、と考えているだけです。
そこで僕なりに考えて立ち上げたのが、ラフに着られる着物「SANGOU」です。僕がこの「SANGOU」で何がしたいかというと。ファッションデザイナーを名乗って地位や名誉が欲しいわけではありません。お金が欲しいわけでもありません。
僕は、前述の通り、
「日本の職人にたくさん発注したい」んです。
昨今はやっている、たくさんタンスにある昔の着物のリメイクというものがあります。しかし、それは日本の職人にとってはなんの意味もないんですね。新品の織物や染物の発注がない限り、職人さんたちにはお金が発生しないからです。昔の着物もいつか尽きる時がきます。そうなった時に新品を探しても、誰も作れる人がいない、そんな状況が起こるかもしれないんです。だから僕は今!たくさん発注したいんです。
「SANGOU」を始めるにあたり、着物の生地の織元や、染め加工屋さんを何軒も尋ねました。インターネットで調べ、電話をかけ、時には手紙を書き、日本各地の職人さんの工場を訪れ、職人さんとお話しさせていただきました。昨今の着物離れによって着物に関わる職人さんは軒並み年々売り上げが減少、存続の危機にすらあるような状態でした。何十軒もあった織屋さんが軒並み潰れて最後の一軒が踏ん張っている産地もあります。
▲三重県「伊勢木綿」の臼井織布、臼井氏と。
>>>伊勢木綿のSTORYはこちら<<<
▲京都府「京都紋付」の荒川氏と。
>>>京都紋付のSTORYはこちら<<<
▲徳島県「現代の名工」の古庄染工場、古庄氏と。
>>>古庄染工場のSTORYはこちら<<<
▲福島県「会津もめん」の原山氏と。
>>>会津もめんのSTORYはこちら<<<
▲京都府「丹後ちりめん」の織元こばやし、小林氏と。
>>>丹後ちりめんのSTORYはこちら<<<
▲岡山県「児島デニム」のショーワ、平井氏と。
>>>児島デニムのSTORYはこちら<<<
▲岡山県「倉敷帆布」のタケヤリ、小野氏と。
>>>倉敷帆布のSTORYはこちら<<<
▲埼玉県「和牛レザー」のジュテルレザー、沼田氏と。
>>>和牛レザーのSTORYはこちら<<<
そういった現状を見て、職人さんのお話を聞いて、作られている工芸品や技に触れて、僕は思いました。
これはもったいない!
何百年も培ってきた技が、ここで途絶えてしまうかもしれない。それは日本のモノづくりにとってものすごい損失であると思いました。しかし、現代に生きる僕たちに不要なものであるなら、淘汰されていくのは仕方のないこと。時代に合わない「モノ」はこれまでもいくつも淘汰されてきています。確かに「着物」は現代に合わない。現代社会に生きる僕たちにとって普段着としてはハードルが高すぎる。しかしそれは「着物」という形にしてしまうからハードルが上がるのであって、その枠を取り払ってしまえば「日本の伝統技術が育んだ素晴らしい生地や技術」ということになるのではないでしょうか。
ここが「SANGOU」の原点になっています。それから僕は「普段着」として着られる「着物生地のTシャツ」の開発を始めました。着物の生地は反幅が大体40cm前後しかないので、確かにモノが作りづらい。作りづらいだけならまだしも、工程が増えるのでコストも上がる。そりゃ便利な1mや2mの生地があるこの時代に誰も使おうとしない訳だ。ただ、試作を繰り返す中で「便利な1mや2mの生地」には無い特性が見えてきました。
それは日本の風土にあった着心地と、長年着ていける耐久性です。
例えばSANGOUの冠衣-kaburi-(>>冠衣のSTORYはこちら<<)という商品があります。これは「伊勢木綿」という三重県の伝統工芸品を使用して作っているTシャツです。このTシャツ「10年着る」ことができます。もちろん大事にすればもっと長く着られます。なぜか。織物は伸縮性がありません。伸びないんですね、だから首元がだれたり、形が崩れたりということがまずありません。着心地に関しては、着れば着るほど柔らかくしっとりとした手触りになります。新品の状態より着込んでいくことで風合いが上がるということです。わかりやすく言えば「革ジャン」のような感じです。普通のTシャツは逆ですよね。新品の状態が一番良くて、だんだん古びてダメになっていく。こういった点が大きく異なる部分です。
ファストファッションが流行する昨今、使い捨ての時代です。価格が安いので、クリーニングに出すよりも、1シーズンで着古して破棄して翌シーズンに同じものを買ったほうが良いとされる時代です。テクノロジーが進化し、あらゆるものの価格が下がって、いろいろなものが安価で手に入る時代。しかし、僕は思います。時代に逆行しているかもしれないけど、ことファッションにおいては、それだけではいけないと。
本気でカッコつけましょうぜ。
僕は、バンドマンとして青春時代を過ごしました。ミュージシャンとして売れることはありませんでしたが、そのバンドカルチャーの中で学んだことがあります。男はカッコつけてモテてなんぼ。この概念だけは、どんな時代も関係なく生き物として絶対の理だと思っています。そのためにファッションがありカルチャーがある。カッコつけるために、モテるために着飾って人は生きているはずなのです。
全身を高級ブランドで着飾れ、ということではありません。高い服を着ろ、ということでもありません。「みんな着てるし、これでいっか」ではなくて、一点でも良い、本当に自分が「カッコいい」と思えるものを、持ちましょう。
僕はバンドカルチャーの中で、たくさんの先輩からファッションを学びました。高くても悪い商品があること、安くても良い商品があること、高くて本当に良い商品があること。今の時代は先輩と後輩の関係性が希薄になってきていると思います。僕の頃がコンプライアンスやパワハラなんて言葉はなかった最後の方の時代なのかもしれません。だからこそ、僕は僕の先輩から歌えられたカルチャーを、今の若い世代に引き継ぐという使命があると思っています。ファストファッションが悪いなんて言ってはいません。「みんなと一緒だしこれでいっか」の他に、自分の目で選んだ「カッコいい」を見つけて身につけてみてください。
先述の「高くて本当に良い商品」というのは本当に高いです。事実「SANGOU」も高いです。しかし、そのコストの中には、職人たちの血の滲むような努力と研究の果てにある、最高の品質があります。それがわかるカッコいい男になりましょう。手間がかかればコストは上がる。しかしただ単に高い訳じゃ無いのです。本物に触れることで「高くても悪い商品」に騙されない目は持てます。その目を持って、SANGOUを選んでいただけるように、僕も本気で努力していきます。
それが僕の目的である、
「日本の職人にたくさん発注したい」
に通ずるのです。
最後になりますが、
僕はとにかくたくさん「SANGOU」の商品を作っていきたいと思っています。それは日本の職人さんに発注するためともう一つ理由があります。今は京都に一店舗、愛知県に一店舗のお取り扱いがありますが、まだまだ小規模すぎます。もっともっと拡大していかなくてはなりません。そのためには商品数が全然足りません。拡大することで皆さんの手に取っていただける機会を増やしたいのです。このネット社会にまたまた逆行していますが、SANGOUの商品はその手で触らない限り良さはわかりません。たくさんの人に触れていただくためにも、ぜひ「ご支援」をお願いいたします。
「ご支援」が難しい場合は、各SNSにて「シェア」などをお願いします!
知人の方にLINEで知らせていただくだけでも、会った際に面白がって話していただくだけでもすごくすごくありがたいのです。
今回の挑戦は、僕の「目的」のための「広告」と「宣伝」です。
僕の「目的」は、「日本の職人にたくさん発注すること」です。
今回のクラウドファウンディングで、集まったお金は、日本の職人さんへの発注に使わせていただきます。そして、たくさんSANGOUの商品を作ります。
ぜひとも!みなさんのお力をお貸しください!
支援が集まらなくとも、この記事が多くの人の目に触れることに意味があります。
これは「広告」であり「宣伝」です。
一人でも多くの方に「シェア」「拡散」をお願いいたします!!
しつこいですが、みなさんのお力をお貸しください!
何卒、ご協力のほどよろしくお願いいたします!!
僕達を応援してください!!
▼菊田参号
1982年10月23日生まれ。宮城県仙台市出身。SANGOUデザイナー。2017に「ラフに着られる着物」をコンセプトにしたブランド「SANGOU」をスタート。日本の伝統文化を普段着に落とし込んだ製品を展開している。2018年にはSANGOU京都本店を出店した。代表作には「10年着られる育てるTシャツ」がある。現在はMADE IN JAPANならぬ「MADE IN SANGOU」を目指し、自分の手によるモノづくりに没頭中。グラフィックデザイナーとしてはこれまでに、宮本亜門演出「画狂人北斎」、水川あさみ初主演舞台「激動」、鳥居みゆき単独公演「狂宴封鎖的世界」等の宣伝美術、スマホケースブランド「ROCKS」(METALLICA・FOO FIGHTERS etc...)、アートディレクターとして、Disney・BATMAN・MARVEL・STAR WARS等の多くのプロダクトデザインを担当してきた。帽子と髭がトレードマーク。
最新の活動報告
もっと見る菊田参号モノヅクリの会始動!
2019/11/12 19:09こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
プロジェクト応援ありがとうございました!
2019/09/02 13:31プロジェクト終了いたしました!パトロンの皆様は勿論、渋谷ヒカリエでの展示に足を運んで頂いたりSNSにて拡散して頂いたり、ご支援以外の形でも応援くださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです!パトロンの皆様へのリターンの手配を進めさせていただきます。お手元に届くまで今暫くお待ちくださいませ!普段は主にInstagramから、ブランドアイテムや携わる職人さんの紹介などをさせていただいております。こちらのSNSも是非チェックしてみてください!Instagram:@sangou_officialまた、昨年みなさまに応援いただいてオープンした京都本店。9月末で1周年を迎えます。周年イベントは未定なのですが何かしらやりたいなという声は上がっております。決まりましたら活動報告などで告知させていただきますのでお楽しみに!今後ともSANGOUをよろしくお願いいたします! もっと見る
リターン追加しました!「10/21 京都MOJO Az Never Beforeチケット」
2019/08/30 16:23こんにちは!いつも応援や拡散ありがとうございます!残り3日となりましたがリターンを追加させていただきました!Az Never Before2回目のライブチケットです!SANGOUでは色々な角度から伝統織物や職人さんを知ってもらおう!ということで、菊田が京都でバンドを始めております。2回目のライブは今勢いに乗っている大分のBLiND OWLさんと演ることに!BLiND OWLスペイン系ハーフの女性ボーカルJunoが率いるエモーショナルラウドロックバンド。エモ、スクリーモ、ラウドロックなど様々な音楽的要素を織り交ぜた独特な世界観のサウンドと、爆発的な圧巻のライブパフォーマンスが特徴。2019.10.21 京都MOJO〒600-8492京都府京都市下京区四条新町月鉾町39-1※Az Never Beforeの出順は19:00以降の予定です。▼詳細はこちらからAZ NEVER BEFORE website音源の無料ダウンロードも可能ですので是非ご覧くださいませ!そして!Az Never Beforeではドラマーを募集してます!!我こそはという方!是非HPよりアクセスくださいませ!youtubeでも音源公開してます!SANGOUに関連する動画はこのチャンネルから公開してるので、よければチャンネル登録していただけたら嬉しいです!残り僅かとなりましたが是非応援宜しくお願いいたします!by 田中しおり もっと見る
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