▼ご挨拶
平成最後の年となる2019年は、シャウプ勧告がなされてから70周年。
エヌピー通信社(https://www.np-net.co.jp/)はこの節目の年に、
「税の専門新聞社」の責務として、書籍『シャウプ勧告』を刊行するべく、
記念出版刊行会・支援会を発足いたしました。
皆様の絶大なるご支援により、本書の出版を実現させてください!
▼「シャウプ勧告」とは?
1949(昭和24)年5月10日、コロンビア大学商学部教授兼政治学部大学院教授のカール・S・シャウプを団長とする「税制使節団」、いわゆる「シャウプ使節団」が、GHQの招聘によって来日しました。そのメンバーには、1996年にノーベル経済学賞を受賞するウィリアム・ヴィックリー(コロンビア大学経済学部大学院教授)をはじめ、ウィリアム・C・ウォレン(コロンビア大学法科大学院教授)、ハワード・R・ボーエン(イリノイ大学商業・経営経済学部長)、スタンレー・S・サリー(カリフォルニア大学法学部教授)、ジェローム・B・コーエン(ニューヨーク市立単科大学経済学部教授)、ローランド・F・ハットフィールド(セント・ポール収税庁、税制調査局長)が名を連ねました。
シャウプ使節団は「世界で最もすぐれた税制を日本に構築する」という理想に燃えて精力的に活動しました。日本政府や地方自治体の財政担当者からの聞き取り調査はもちろんのこと、民間の有識者や実務者とも懇談を重ねました。さらには、全国各地を視察して国民生活の実情をこと細かに調べたほか、さまざまな業界からのヒアリングを通じて産業と経済の実態把握に努めました。
そして使節団は同年8月26日に帰国の途につきました。滞在期間は4カ月に満たないものでした。この、ごくわずかな時間で使節団がまとめ上げた膨大なレポートが、同年8月27日付の『日本税制報告書』(1〜4巻)、いわゆる「第一次報告書」です。
そこでは、まず日本の税制のそれまでの問題点として「複雑な税制」「運用上の不公平」「地方自治体の財政の脆弱性」「税務行政の不備」などを指摘。「公平な税制の確立によって、日本に民主主義を根付かせる」ことを理想に掲げるシャウプ勧告はこうした問題点を是正するために進歩的な税制改正に取り組む必要性を説きました。1950(昭和25)年9月21日付の「第二次報告書」でも、負担の公平性と資本価値の保全、間接税の整理、税務行政の改善などについて、前年の第一次報告書を補強・補完するかたちで繰り返し勧告しています。
▼書籍『シャウプ勧告』の出版を目指します
2019年は「シャウプ使節団日本税制報告書」による勧告がなされてから70周年の節目の年です。「税とともに歩み続けてきた専門新聞社」であるエヌピー通信社ではこれを記念して書籍『シャウプ勧告』(70周年記念出版)の刊行事業に取り組みます。1949年8月の第一次報告書と、1950年9月の第二次報告書を収載。一冊に合本した日本語・完全版の「シャウプ使節団日本税制報告書」として、『シャウプ勧告』のタイトルで2019年8月27日付の発行をめざします。
しかし、いかに第一級の史料文献となり得るものであったとしても、商業出版事業としての収支採算を考えた場合、税制の「報告書」だけで編まれた書籍の出版が困難であることはいうまでもありません。これまで『シャウプ勧告』が上製・単行本のかたちで本格的に上梓されるケースが少なかったのは、ひとえに「販売部数が見込めない」「採算が合わない」からであり、商業出版がビジネスである以上、「不採算だが、損を覚悟して」まで、刊行されるには至らなかったわけです。
エヌピー通信社が、勧告から70周年にあたるこの時期に、あえて本書の刊行を決意したのは、税界の諸先達への敬意と畏怖、さらには次代に続く若き職業会計人への責務として、この事業のもつ意義を強く認識しているためです。
▼70周年記念出版刊行会・支援会を発足
しかし、商業出版という「ビジネス」としては、成立が期しがたい本書を刊行するにあたっては、エヌピー通信社が発行する新聞各媒体の読者である税理士の先生方を中心にした職業会計人の深いご理解と、全国の心ある納税者の皆さまによる絶大なるご協力が不可欠です。
崇高な遵法精神はもちろんのこと、職業意識の高いプロフェッショナル諸賢のご賛同と、納税者の皆さまのご支援を得ることによってでしか、本書の刊行が実現されることはあり得ません。本書はまさに「職業会計人と納税者、一人ひとりに支えられることによって」成立し、勧告70周年のこの時期から、永く後世に向かってリリースされるものとなります。
そこでエヌピー通信社では、本書の成立・刊行だけを目的とした「刊行会」を特別に設置しました。その名称は「『シャウプ勧告』70周年記念出版刊行会」とし、会を構成するメンバーは原則的に「税理士」の先生方だけに限定しています。また、そのほかに本書の出版を支援していただける納税者の皆さまによる「出版支援会」も発足しました。会の趣旨は、「本書の刊行意義に賛同し、かつ商業出版としての成立が期しがたい本書の刊行を支援し、この出版を実現させる」ことにあります。印刷・製本・用紙など必要不可欠な原価構成諸経費の一部を、会のメンバーとなることで協賛支援金として拠出していただきます。
1人当りの拠出額は刊行会(税理士限定)が2万円、支援会(納税者の皆さま)が1万円とさせていただきます。刊行会のメンバーとなっていただいた税理士の先生方は、とくに御辞退のお申し出がない限り、許諾をいただいた上で原則として全員、巻末に「お名前・税理士登録地(開業地)・事務所名」を記載。支援会にご参加いただいた納税者の皆さまにつきましても巻末に「お名前・ご住所(市区町村名まで)」を記載し、永く本書の刊行事蹟に対する貢献を顕彰し続けます。重版や増刷時も、これは継続・継承するものとし、いわば半永久的に敬意と感謝の念を表します。
▼国立国会図書館、全国の主要な公共図書館、大学図書館などへ寄贈
本書はA5判を採用し、総頁数が300頁を超える重厚なものとなります。函入・上製の豪華装丁を施した格調高い美本とし、書架に収まった際に背表紙からも「シャウプ勧告」のもつ〝精神〟が醸し出されるよう、品位・品格あるデザインとします。また、税の老舗専門新聞社であるエヌピー通信社でしか実現することのできない、制作・編集・図書設計の上でのテクニックやナレッジを随所に企図・駆使した「本づくり」にも、大いにご期待ください。
ISBNコード(国際標準図書番号)を付与した本書は、国立国会図書館をはじめ各都道府県立の中央図書館、商業・経済・法律・会計などの学部・学科を持つ大学の図書館などに寄贈され、半永久的にアーカイブされることになります。
本書の奥付に記載する発行日(奥付発行日)は1949年8月27日付の「第一次報告書」にちなみ、2019年の「8月27日」とし、実際の印刷出来発行日はそれよりも1カ月早い7月27日を予定しています。刊行会・支援会のメンバーとなり、支援金の拠出に応じていただいた税理士の先生方、納税者の皆さまには、全員に本書を1冊お送りさせていただきます。
エヌピー通信社は先年、自社の創立70周年を迎えましたが、「シャウプ勧告70周年」を記念したこの出版事業計画については、専門新聞社の果たすべき責務・使命であるとの強い認識を持ち、感謝を込めて本書を世に送り出すために、これを全社的な記念事業として位置付け、総力を挙げて取り組んでまいります。弊社が発行する新聞各紙の読者諸賢、そして善良なる納税者の皆さまによる「熱意と心意気」、そして次代への篤志によって、困難な本書の刊行をぜひとも実現させてください。
▼発行概要
書名:『シャウプ勧告』70周年記念出版
(「シャウプ使節団日本税制報告書」
1949年8月27日付 第一次報告書
1950年9月21日付 第二次報告書 収載 )
発行元:エヌピー通信社
協力:『シャウプ勧告』70周年記念出版刊行会・支援会
発行日:奥付発行日2019年8月27日(印刷出来日2019年7月27日)
体裁:A5判・函入・上製・300頁超(予定) ISBN:978-4-86678-005-4
▼支援の内容とリターン
1)刊行会(税理士の先生方に限定させていただきます)
●支援金2万円
●巻末に「お名前・税理士登録地(開業地=郡省略、市区町村名まで)・事務所名」を記載
●本書を1冊お届けいたします。
2)支援会(納税者の皆さま)
●支援金1万円
●巻末に「お名前・ご住所(郡省略、市区町村名まで)」を記載
●本書を1冊お届けいたします。
※支援時、必ず備考欄にお名前をご記入ください。 記入のない場合はCAMPFIREの
ユーザー名を掲載いたします。ご了承ください。
コメント
もっと見る