石川県加賀市には名湯山中温泉があります。
その温泉街を抜けた静かな山里、菅谷(すがたに)町に工藝の館はあります。
もともと木地師の多い地域であった菅谷町では、町おこしの一環として
地域住民が地場産業である山中漆器を紹介するための施設として
2009年の7月に工藝の館をオープンしました。
こちらは辻新太郎さんが生まれ育った家屋を改装した建物で、
なんと築140年ほどにもなります。
工藝の館にはろくろが2台あり、一般のひとが自由に木地師の
ろくろ挽き作業風景を見学できるようになっています。
見学するだけでも面白いですが、工藝の館の一番の特色は、
なんといってもろくろ木地挽き体験をできるところです。
体験では、若手木地師がつきっきりになって、おわんの外側を
削る工程を手を取って指導してくれます。
内側や細かい部分はプロの木地師が行いますので、安心です。
木地挽きが完成したおわんは漆を塗った後、後日自宅まで送ってくれます。
汁椀、サラダボール、丼などさまざまな大きさのものを作成可能で、
3,000〜5,000円でできます。
この写真は私が木地挽き体験をしたときのものです。
実際にはしっかりと職人さんが補助してくれますし、
体験で木地挽きするのは外側のみになります。
左が木地挽き前のもの、右が木地挽きできたおわんです。
山中温泉に旅行に来たときはぜひ、ろくろ木地挽き体験をしてみてください!
工藝の館でのろくろ木地挽き体験の詳細はこちらから
http://tabimati.net/midokoro/detail_kanko.php?p=1882