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「食べる」というコミュニケーション。 山梨の築120年古民家を食堂として再生!

山梨県北杜市の津金地区にある築120年の古民家。長く人が住んでいなかったこの場所に「つがね食堂」を移転、「食べるというコミュニケーション」の場として再生したいと思います。

現在の支援総額

1,696,000

113%

目標金額は1,500,000円

支援者数

124

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/10/27に募集を開始し、 124人の支援により 1,696,000円の資金を集め、 2017/01/12に募集を終了しました

「食べる」というコミュニケーション。 山梨の築120年古民家を食堂として再生!

現在の支援総額

1,696,000

113%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数124

このプロジェクトは、2016/10/27に募集を開始し、 124人の支援により 1,696,000円の資金を集め、 2017/01/12に募集を終了しました

山梨県北杜市の津金地区にある築120年の古民家。長く人が住んでいなかったこの場所に「つがね食堂」を移転、「食べるというコミュニケーション」の場として再生したいと思います。

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こんにちは。つがね食堂店主の藤田美香と申します。この度は、数あるプロジェクトの中から、このページに目を留めていただき、ありがとうございました。これから私たちの事、私たちのプロジェクトについての事をお伝えしていきたいと思います。


「つがね食堂」
つがね食堂は、2015年7月に山梨県北杜市の津金地区に開店した食堂です。

 

「津金ファーム」という名の農場を運営する夫が農薬・化学肥料を使わずに栽培した野菜を始め、できる限り地元の食材を使い、常時2種類の定食を提供しています。
例えば、トルコ人の先生から教えてもらったコロッケやサラダ。
例えば、津金ファーム旬の茄子を使ったなす味噌丼。など。
少しマニアックだけれど、身近な食材と調理方法で家に帰ってから手軽に作ってみる事ができる。
そんな、ちょっとだけ非日常な食事を提供しています。

 

つがね食堂店主の私と津金ファーム園主の夫は、今を遡ること20年前、青年海外協力隊員として派遣されたアフリカのマラウイ共和国で、栄養士(私)とシステムエンジニア(夫)として共に2年間活動。帰国後に結婚し、お互い東京で働く日々を過ごしていました。
そして6年前、夫が農業を始める為に東京を離れ、単身山梨県に移り住む事になりました。
私は当初、山梨に移住するつもりはありませんでした。しかし週末、夫の農業を手伝いに津金という場所に通うようになり、次第に津金という場所が、津金で出会う地元の人たちが好きになりました。そして、夫の作った野菜で食堂をしたいという気持ちがだんだんと強くなる中、いろいろなご縁をいただき、2015年、津金の地で念願の「つがね食堂」を開店することができました。


「津金という場所」
津金のある山梨県北杜市は県北部、長野県との県境に位置する人口4万5千人の町。市の北部には観光地として有名な清里もあり、東京から近く八ヶ岳のふもとで風光明媚という事もあって、移住を考えている人には人気のエリアです。
そんな北杜市の中で、津金は他のエリアとちょっと雰囲気が違うように思います。
つがね食堂のお客さまの言葉を借りると
「子供の頃の自分がそこを歩いているようなデジャブ」
津金はどことなく懐かしい、そして風格のある場所です。

津金おすすめスポットとして、奈良時代の養老元年(717)に行基菩薩(ぎょうきぼさつ)が庵(いおり)をかまえたのが起源だと伝えられている海岸寺があります。
圧巻の石仏が並ぶその先にある瞑想台のベンチに佇むと、次第に自分自身が浄化されて行くような気さえしてきます。
また、鏝(こて)で描いた珍しい鏝絵(こてえ)のある家屋が並んだ町並みなど、一般的な観光地とはちょっと趣きの異なる落ち着いた雰囲気が自慢です。

つがね食堂に訪れるお客様は、
「私も同じ北杜市に住んでいるけれどここは雰囲気が違う。落ち着いていい所ですね」
「こんな場所があったんだ!」
と、皆さん津金という場所を気に入って下さいます。そして、再び訪れて下さいます。
その時には新しく友人や家族を連れておいで下さる事もあり、少しずつ津金の輪が広がって
いくようで、それは移住者の私にとっても、なんとも言えない喜びです。

そして、津金は標高が高く(約800m)朝夕の寒暖差が大きい為か、野菜や果物がとても美味しい事も自慢のひとつです。「津金のりんご」はその美味しさで希少価値もあり、11月に催される「りんご祭り」には多くの人が足を運んでくれます。また、つがね食堂のご近所さんには、それはそれは美味しいブルーベリーを育てているブルーベリー作りの名人もいます。また、津金には江戸時代後期の古民家を修復して、農山村体験や田舎暮らし体験ができる施設(=なかや)など古民家3軒が立ち並び、明治6年開校以来続いた地域の学校が歴史の幕を閉じた後に、その校舎を活かして作られたカフェ(=カフェ明治学校)など、興味深いスポットがいろいろあります。
美味しい野菜と果物、歴史ある落ち着いた町並み。津金という土地は、ありそうでなかなか出会えない魅力ある場所だと思います。

 

 

「食べるというコミュニケーション」
津金に移り住み「つがね食堂」を始めてから、「食べる」という事からはじまるコミュニケーションについて、日々思うようになりました。

☆食べ物を交換(=交感)しあうこと☆
ある日の事。
畑で野良仕事をしていると、隣の畑のお母さんが「沢山あるから持っていけし」と言ってトウモロコシをくれます。うちはトウモロコシは作っていないのですごくありがたいです。でもトマトは沢山作っているので、お礼にとトマトを差し上げます。そこにまた知り合いのおじちゃんが軽トラでやってきたので、お母さんはトマトを、私はトウモロコシをおじちゃんにおすそ分けします。するとおじちゃんはそのお礼にと2人に茄子をくれます。

また、ある日の事。
食堂で働いていると、コンコンと近所のおばあちゃんが食堂のドアをノックし、きゅうりを貰ってくれといいます。ありがたくその沢山のきゅうりをいただき、お礼にとつがね食堂のパウンドケーキを差し上げます。

…と、そんな風に食べ物が行ったり来たりしながらお膳の上に並べられる、豊かな食卓が津金にはあります。

☆食べる情報を交換(=交感)しあうこと☆
つがね食堂では、お客さまから料理についての質問をかなりの頻度で受けます。それは男女を問わず、年齢を問わず。何が入っているのか、料理の手順はどうなのか、この食品はどこで買えるのか、等々。質問にお答えすると、たいていのお客さまは、「はぁ~」と納得された後、幸せそうな豊かな表情をされます。
つがね食堂で、バターナッツというかぼちゃを使ったケーキを販売していた時のこと。チーズケーキ作り名人のご常連紳士が作り方に興味を示されたのでお教えしました。そしてたまたま手元にあった津金ファームのバターナッツを差し上げた所、翌年、そのバターナッツから種を取り、自分で栽培されたかぼちゃで作ったお手製のケーキを届けて下さいました。

時には、初対面のお客さま同士が料理の話をきっかけによもやま話に花を咲かせ、「またお会いしましょうね」と帰り際にお互い挨拶をされている、そんな場面にも出会います。
つがね食堂は、食べる情報を交換(=交感)する場にもなって来ています。


☆同じ食卓を囲むこと☆
明治生まれの私のおじいちゃんは、生業(なりわい)は農夫でしたが、家事のひとでもありました。ぜんざいを作って近所の人を呼んだり、家族のために風呂を焚いたり、かまどでごはんを炊いたり。そんなおじいちゃんは、人を招いてお茶をしたり、ごはんを食べたりするのが好きな人でした。
「毎日立ち話するよりも、一度一緒にご飯を食べるのが一番いい。一緒にご飯を食べたりお茶を飲んだりすると、人との距離が近くなる。人との距離が近くなるという事は困った時に助け合えるということ。それは、生きていく力がつくということでもある」

そんなふうに言っていました。そのおじいちゃんの言葉を実感できる場面が、ここ津金には多々あります。「無尽(むじん)」という互助精神の飲み会は山梨県独特の文化として知られていますが、ここ津金でも近所の人が集まり飲み会をしたり、届け物をしたその先で、ちょっとうちに上がってお茶を、なんてことが普通の日常にあります。


「『今だからこそ大事なこと』が津金には普通にある」
津金も、他の地方と同じく過疎化・高齢化の道を辿っています。しかし、津金の高齢者のなんと元気なことか。病気療養で退院した翌日から、野良仕事に出ている光景は圧巻です。
なぜ皆さんお元気なのか。
お日様とともに働き、お月様とともに休む暮らし方。
生命力のある草木や生き物と対峙しなければならない暮らし方。
自分の事は自分でやる暮らし方。そして、できない事を補い合う暮らし方。
今だからこそ大切な事、生きる大事なヒントが、ここ津金には普通の暮らし方の中にあると思います。

 

「つがね食堂、古民家を再生して再出発」
そんな津金に開店したつがね食堂ですが、2016年末に移転することとなりました。
開店から2年、少しずつお客様も増え、リピートして下さるお客様が増えて来る中、移転先をどうするか。色々考えた結果、同じく津金にある築120年の古民家につがね食堂を移転し、再出発する事にしました。この古民家は、人が住まなくなってから10年以上になりますが、大家さんが定期的に訪れ管理されていたのでとても状態が良く、また以前はここで寺子屋が開かれていたという、津金の歴史にとっても意義のある場所です。このような場所をお借りする事ができたのも、何か深い縁(えにし)というものを感じます。

新しいつがね食堂は、これまでのように食事を楽しむ場、食べる情報を交換しあう場でありつづけると同時に、よそから来られた方が「津金にまた来たい」と思ってもらえるような場所になれたらと思います。例えば、夫(=津金ファーム)と連携して、普段なかなか土に触れることのない都会の方に種蒔きや収穫などの農体験をしてもらったり、その農体験で収穫した野菜を使ってつがね食堂で特別メニューをご提供したり、などなど。楽しみのあるこれらをひとつひとつを実現しながら、同時に地元の方々にも集っていただけるような、津金という地域によりいっそう根ざした活動もしていければと考えています。

今回のプロジェクトで皆さまにお願いしたいことは、この古民家の改修に必要となる諸経費のサポートです。現在、改修その他にかかる費用として総額300万円を想定していますが、うち150万円を自己資金で、残り150万円をCampfireで支援を募らせていただければと思っています。具体的には、ご提供いただいた資金は以下の内容で使用させていただく予定です。
▼ 下水配管工事
▼ トイレ改装工事
▼ 床張替え工事
▼ 厨房周り工事
▼ 設備、テーブル等の購入 etc.

どうぞ、よろしくお願いいたします。

<現在の古民家>

 

 <改修工事平面図(緑色が改修箇所)>

津金を知らなかったひとたちが、津金を知り、好きになってくれたら嬉しい。
そして津金での体験がヒントになり、そのひとたちが心豊かに暮らしていける手助けになれたらもっと嬉しい。
そういうひとたちが増え、津金に繰り返し足を運んで頂くことで、津金に暮らすひとたちと津金を訪れるひとたちの間に心地よい対流がおきたらもっともっと嬉しい。
始まりから2年、移転後の新しいつがね食堂はそんなコミュニケーションの場を目指したいと思います。皆さまの応援どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

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  • ご支援下さった皆様へ つがね食堂、開店の準備がようやく整いました。ご支援下さった皆様に、改めまして心より感謝申し上げます。開店までの日程は以下の様になります。 ★5月19日(金曜日)見学会※10:00~16:00まで店内を開放いたします。お茶のご用意していますので、ぜひ見学にいらして下さい。★5月20日(土曜日)21日(日曜日)プレオープン※11:30~15:00営業します★5月28日(日曜日)グランドオープン※11:30~15:00営業します 5月28日以降のつがね食堂の営業形態については以下の様になります。 [営業時間]:11時30分~15時[定休日]:月・火※今後、営業時間の変更など考えて行きます。グループでの宴会などは、営業時間外でも承りますのでご相談下さい。 今後の様子につきましては、フェイスブック等で配信して行きますのでよろしかったらご覧下さい。新しいつがね食堂、皆様の応援に応えるべく頑張って参ります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 &nbsp; もっと見る
  • お詫び

    2017/02/23 08:47
    ご支援下さった皆さまへ この度は、つがね食堂移転プロジェクトへのご支援、誠にありがとうございました。おかげさまで、1月より無事移転のための改修工事を着工できる事となりました。ひとえに皆さまの応援のおかげと感謝しています。ただ今つがね食堂、春の再出発にむけ着々と工事が進んでおります。そんな中、ご支援下さった皆さまにお詫びしなければならない事があります。この度の改修工事、古民家に住みながらの改修工事のため、予想以上に生活上の困難が出てきており、ご支援下さった皆さまへの2月からのリターンの準備がままならない状態となりました。本当に申し訳ありません。我々の改修工事への認識が甘かった点を非常に反省しています。ご迷惑をおかけしますが、準備が整い次第、順次発送させていただきます。今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします。 2017年2月23日つがね食堂 店主 藤田美香 もっと見る
  • 本日1月16日より、 大工さん来て下さり、いよいよ改修工事始まりました。 いやいや、大変な作業になりそうです! これからの様子は、ブログ「ようこそ、つがね食堂へ!」にて (※できればフェイスブックも始めようと思います) 随時報告させていただきます。 よかったらご覧下さいね! &nbsp; つがね食堂   藤田美香 &nbsp; &nbsp; もっと見る

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