昨日一昨日と、ベロ(Verónica Virseda Sánchez)と一緒に練習することが出来ています。
彼女は現在世界ランキング30位の選手で、今私がお世話になっているMaxiのアカデミーのスタッフでもあります。
彼女と練習するのは今回で4回目になりますが、やる度に彼女の「強さ」をより感じます。
見方を少し変えるとしたら、彼女の強さに私が気付けるようになってきたということも言えます。
始めて練習したときはもちろん球の速さや、ディフェンスの技術の高さに驚きました(もちろん今も球は速いしディフェンスも上手い笑)が、パデルはテニスほどには技術のみで「全然違う」と感じることはそこまで多くない。
スペインではもちろん、日本でもそれなりのフォームでプレーしている人は多くいる。
ベロとやっていて一番感じるのは、私のやろうしていること、私が考えていることがばれているんじゃないかと思うことです。
分かりやすく言うと「蛇に睨まれた蛙」状態。
当たり前ですが彼女と私はパデルの経験値がまったく違いますし、彼女は写真のような世界ランキングトップ10の選手とも対戦したり練習しています。(こういった選手とプレーしている彼女と練習すること自体がとても価値のあるもの。なぜなら彼女がトップの選手とプレーして「必要」と思っていることが、必ず私と練習しているコート上でも出ているはずだからです)
いわゆる「傾向と対策」の質も量も全然違う。
私のそれが国語ドリルぐらいの厚さだとしたら、彼女のそれは六法全書くらいに感じますw
彼女が凡ミスをすることはほぼなく、また彼女からエースを取れることもほぼなく、こちらが意図的にミスを引き出すように仕向けないと点が取れません。
半面クロスならまだしも、半面ストレートのみのラリーとなるとどう終わらせるのか分からなくなるぐらいラリーが続きます。
それでも比較的私がしつこいタイプの部類に入るのか、結構長いラリーでポイントが終わって私が肩で息をしていると、半笑いのベロが「How old are you?」と聞いてきますw
腹立つような嬉しいような。。
そしてこれはテニスでも当然ですが、レベルが上がれば上がるほど不用意な一球を強い選手は見逃しません。その不用意な一球でラリーがまたニュートラルに戻ってしまったり、時にはそこから一気にポイントを奪われてしまったりします。
このレベルの選手と練習することで得られるこの経験は、必ず今後私の財産になります。
この無形の財産、日本に持って帰りたいと思います。