こんばんは!TORICOTORの「ぼを」でございます。今回は、嵌合部(関節と関節のつなぎ目)の進化ポイントについてご紹介します。旧リコーダーの課題として、嵌合部からの空気漏れがありました。ウェアラブルリコーダーは非常にデリケートな楽器ですので、ほんの少しでも嵌合がうまく行っていないと、充分な音量が出なかったり、低い音が出しづらかったりしてしまいます。これは、単純な生産効率や歩留まりにも影響しますし、長期間使用した時の品質保持にも影響していました。また、壁面が非常に薄くなっているため、強く力を加えると、嵌合部が破損してしまう、という悩みもありました。そこで、今回、↑の画像のように進化させました。左側が旧バージョン、右側が進化したウェアラブルリコーダーです。一番の変化は「2段テーパー」です。テーパーとは、かみ合わせ部分を「斜め」にする事で、直線よりもがっちりと嵌合させる事ができる方法です。また、壁面も厚くできる為、多少の力を加えても破損しづらい、というメリットもあります。3月1日に東京流通センターで行われた音楽イベント「M3」において、約4時間、絶え間なく演奏を続けましたが、この嵌合の仕組みのおかげもあり、最後まで支障なく吹き続ける事ができました。次回は、いよいよ「サイズのバリエーション」についてのご紹介です。ひきつづき、ウェアラブルリコーダーをお願いいたします。