▶自己紹介
初めまして!高浜拓也と申します。
京都大学で経済学を学び、2年前にくすのき学派という任意団体を立ち上げ、
「22世紀の未来を描くシンポジウム」第一回を開催しました。
それは、先行きの見えない現代に、全国の若者が集まって、
私たちが本当に望む社会について描き抜きたい、
という想いからでした。
全国から、あらゆる分野の若者40人が京都に集い、3日間をかけて、
今の社会の根本的な問題について本気で議論し、
僕らが目指したい未来を、明るい希望を持って描き抜きました。
先輩方のゲストや講師はあえて呼びませんでした。
みずみずしい感性を持った若者だけが集ったからこそ、
自由に未来を模索でき、今も様々な一歩が始まっています。
確かな手応えを感じた第一回、さらにバージョンアップして、
全国の意思ある若者が集う第二回を開きたい!!
▶私たちが本当に望む社会を描く、合宿型シンポジウム
地方の衰退、経済の停滞。人々の孤独。
今、社会はどこに向かっているのでしょうか?
それは、本当に私たちが望む方向でしょうか?
簡単に答えきれないほどに、
今の社会は、先行きの見えない、不安な時代だと思います。
そんな中、明るい未来を創りたいと思う若者は、たくさんいます。
でも、みんな悩んでいます。
社会は複雑で、変化も早くて、
自分一人じゃ、いったい何をすればいいのか、わからないんです。
そんな、未来を創る意思あれど微力な若者のために、このシンポジウムがあります。
全国の若者40名が、あらゆる分野の知恵を持ち寄って、京都の奥地に集い、
若い感性と情熱で、この社会の課題と未来を議論し、
私たちが本当に望む社会を、描き抜きます。
昨年のシンポジウム
▼第一回を振り返って
昨年のこの時期に第一回のシンポジウムを開催し、
支援者の皆様のおかげで、全国の参加者が交通費の負担を軽減して集い、
4万字に上る小論文など、様々な未来へのヒントが生まれました。
※ご参考までに、去年のシンポジウムの様子を掲載します。
■報告小論文
経済編
http://urx3.nu/QiSX
自然編
http://urx3.nu/QiSR
感性編
http://urx3.nu/QiT0
■ダイジェストムービー
■去年のクラウドファンディングのページ
https://camp-fire.jp/projects/view/63403
若者はまだまだ未熟だけれど、私たちが精一杯考え抜いて得た、
未来への意思やヒント、ここから始まった一つ一つの小さな一歩は、
確実に、これからの社会への希望になる。そう確信しました。
そんな中、第二回のシンポジウムでは、「基調テーマ」を定めることになりました。
それは、社会を問うという、大きくて曖昧になりがちな挑戦に対して、
毎年ごとに、より具体的で、独自の切り口からアプローチするためです。
初めての基調テーマは、「弱さと、ともに在る」です。
▶僕はずっと、「強く」あろうとしてきた人間だった。
小さいときから放任主義の家庭で、ビビリだった僕が、
自分の居場所を得るためにすがった生存戦略。
それは、「優等生になること」でした。
人よりも優れている自分、何でもできる自分になるというのが、
周囲から認めてもらうための作戦でした。
高校までは、それでうまく行きました。
猛勉強のおかげで、クラスでは優等生になり、色んなことで頼ってもらえました。
でも、大学に入って。
与えられた目標から初めて解放され、自由に生きていいことを知りました。
ずっとストイックに体をコントロールしていた緊張がほどけていき、
自分の感性に、どんどん素直になっていった矢先、ある日、
僕は、布団から出られなくなっていました。
頑張りたいのに、今までなら鞭打って動いていた体なのに、
「今日は、もう、頑張りたくない。」
そんな体の弱音を、素直になった僕の心はもう、無視できなくなっていました。
猛烈な自己否定が始まりました。「どうして、今まで通りできないんだ…!」
でも、どう怒っても、体は動きません。
「どうして、強くあれないんだよ…」
風も吹かない6畳間の一室で、悔しさだけが、
ほこりのように積もっていきました。
そんなときに大切な先輩や仲間にもらった言葉。
「人は生き物。ロボットじゃないんだから、波があるんだよ。
元気で強いときもありゃ、やる気のない弱いときもあるよ。当たり前でしょ。」
「私は、すごいあなたじゃなくて、ポンコツなあなたが好きなんだよ。」
「ポンコツってなんやねん!」と思ったりもしましたが(笑)、
大切な人たちに自分の弱さを受け入れてもらえて、ひときわ安心し、
それが再び挑戦する元気をくれました。
生きるために、ずっと強さだけを求めてきた自分が、
弱さとともに在りながら、生きていけるようになった瞬間でした。
そして、これはきっと、僕だけの話じゃないんだと思います。
▶私たちは、「強さ」を求めすぎたのかもしれない
これまでの社会では、「強さ」だけが求められてきました。
厳しい社会を生き残るため、あなたの会社や国家が競争を勝ち抜くため、
「もっと勉強しろ、もっと価値を発揮しろ、もっと必死になれ」と。
一方で、言われたとおり頑張っても頑張っても、
「その知識はもう古いよ、次はこれを学ばないと置き去りにされるよ。」
「その仕事が終わったら、次はこの仕事ね。できるでしょ?」
いつまでも安心は手に入らず、次の作業が永遠と待っています。
手を抜くと置き去りにされる、自己責任で個人主義の社会。
強さだけを求める風潮に、自分の心に素直な若者の多くは、もう耐えられません。
周りの期待に応えきれず、自分の体が限界を迎えて、
うつ、自殺、過労死。
あるいは、強くなれない自分が悔しくて、
マウンティングや、SNSで成功者への「クソリブ」など、
歪んだ自己主張が生まれてしまっています。
強さだけを求める社会は、今の時代でも正しいのでしょうか?
それはいったいいつ、平穏な幸せをもたらすのでしょうか?
▶「弱さとともに在る」社会とは、どんなものだろう?
今、生まれつつある未来の兆しは、
これまでの社会とは違う姿がありえることを指し示しています。
組織論やリーダーシップ論では、弱音を自己開示することが、周囲に安心をもたらし(心理的安全性)、また、不確実な時代の重要なリーダーの要素だと説きます(サーバントリーダーシップ)。
生物学や霊長類学では、凶暴なチンパンジーだけではなく、平和なボノボも人類の遺伝的系譜に近く、弱者を助け合う性質が生存本能として根付いていることが明らかになりつつあります。
行動経済学や脳科学では、他者の心情に共感するミラーニューロンの存在が判明し、人間の利他的な側面をどう説明するかについて、研究が盛んです。
このように様々な学問において、これまでは不要で、時には害悪だとみなされてきた「弱さ」に、光が当たりつつあります。もちろん、これはあくまでも一つの視点でしかなく、弱さはが単に肯定されるのはかえって危険だろうし、もっと奥深いものであるはずで、慎重な検討が必要です。
でもいずれにせよ、「人は、時に強いが、時には弱い存在である」。
そのことを真正面から自覚したとき、生まれてくる社会はきっと、
今とは違う姿になるのではないでしょうか?
そんなことを、色んな分野で、全国の仲間と、
頭と心と体で考えてみるのが、今回のシンポジウムの醍醐味です。
▼2泊3日、全国の若者が未来の方向性を議論します!
今回の合宿型シンポジウムでは、全国から約40名の若者が京都郊外に集い、
2泊3日をかけて全員で議論し、未来への方向性を探ります。
諸先輩方をゲストとして呼ぶことはしません。
参加者が、遠慮せず、誰の答えに縛られることもなく、
自分のみずみずしい感性で、自由に未来を描けるように。
その分、参加者みんなで内容を綿密に準備します。
概要は以下のようなものです。
***
■日時
2019年3月29日(金)~31日(日)
■会場
京都府 花背 山の家
■コンテンツ(仮)
〇Day 1
趣旨説明、アイスブレイク
「 今、なぜ、『弱さ』なのか。 」
「 ”ありのまま”を見つめて 」
~強さや弱さで、分けられないところへ~
〇Day 2
「 強い都市と弱い地方 」
~自身の物語として歩む『地方創生』~
「 空海と21世紀 」
~『確かなもの』なき時代の、密教の社会実装~
「 それはもはや教育ではない 」
~『役に立つための教育』を超えて~
Unconference
参加者全体で語り合う「今、私が見つめたいこと」
〇Day 3
Encounter Myself in Silence
静寂から生まれる、自己との邂逅
「 平成の総括 」
~私たちが生まれ育った時代とは、何だったのか~
Whole Dialogue (全体対話)
「 私たちは、どんな世界を生きてみたい? 」
※詳細についてはこちら
http://kusunoki2019.html.xdomain.jp/
シンポジウムは、それぞれの分野で考え尽くした運営のコーディネーターが、
その分野の現状説明、問題提起、未来への提案を行い、
40人全員でそれらを吟味していきます。頭と心、体のすべてを使って。
今回のシンポジウムで大切なことは、解釈が難しく、繊細な「弱さ」という概念を様々な観点で丁寧に紐解き、「弱さとともに在る」とはどういうことか、
参加者それぞれが、何かのヒントをつかむこと。
そしてその上で、
社会を根源から問い直し、人々が本当に望む社会の在り方を描くこと。
まだ「ごつごつ」していていいから、
ダイヤの原石のようにきらりとひかり、
社会の方向性について「物議をかもす」ような問いを、
社会に発信することを目指します。
「そんな社会、できるわけない!」「いやでも、できたら私は嬉しいな…!」
そんな議論の種を社会にもたらし、みんなで未来について考える機会をもたらすことこそ、若者の役割だと思うのです。今の社会に安住してちゃ、つまらないです。
▼資金の使い道
今回応援していただく方々、本当に本当に、ありがとうございます。
応援していただいた資金は、シンポジウムの運営のために
大まかに、以下のような内訳で使わせて頂く予定です。
参加する全国の若者40名の交通費などの補助 20万円
シンポジウム後に行う、社会への発信の経費 10万円
事前・事後の勉強会・現地視察の運営経費 5万円
そして何より、
クラウドファンディングを使って今回呼びかけているのは、
よりよい社会を見つめ直したいと思っている、
この世界のどこかにいるあなたと、
関係を作り、一緒に未来を考えたいからです。
そのため、今回のシンポジウムの前後で、
希望する支援者の方々との交流会や勉強会などを企画する予定です。
望む社会を作るのはそう簡単ではないことは、重々承知です。
私たち若者は、悲しいくらいに微力で、無知です。だからこそ、
この社会を、私たちが本当の望む姿にしたいと願う皆様と、
進むべき未来を一緒に考え、一緒に創りたいと、願っています。
▼リターンについて
今回のお礼につきましては、
・シンポジウムの内容をまとめたダイジェストレポ―ト
・シンポジウム参加メンバーの継続的な非公開FBグループへの招待
・シンポジウム最終日の懇親会への参加権
・シンポジウムの内容を詳細にまとめた小論文集
・講演などの依頼
といったものを予定しています。
▼くすのき学派に関して、これまでの活動
くすのき学派は
「混迷する現代に、物事を根本から問い直し、22世紀の世界の見取り図を描く」
といった想いで2年前に立ち上げた任意団体です。
現在、京都大学と九州大学の学生や社会人を中心に、全国各地の有志で集まった若者と一緒に、様々な活動をしています。
元々僕は、今の社会が本当に望む方へと向かっているか不安で、
でも、一人では複雑な社会を正しく考える力がありませんでした。
あらゆる分野の知恵を持ち寄って、時間をかけて、仲間とともに社会を根本から見つめなおしたい。そんな想いを持つ者が、誰でも気軽に来れて、ともに問いを深める場を作りたい。
シンポジウムの議論の様子
そんな想いで生まれたのがこの団体であり、この2年でのべ100名以上の若者に、
問いを深める様々な機会を提供してきました。
具体的には、
今回のシンポジウムの礎になった第一回シンポジウム、
弊団体のメンバーが学生の代表として他のフォーラムへの登壇、
「Big Future フォーラム ~歴史の大変動期に、若者は何を学びどのような未来を描くのか?~」
先進的な地方に若者で訪れ、現地の方との意見交換会、
京丹後にて先進的な活動をなさっているつねよし百貨店
他に、未来を見据えた著書についての公開勉強会など、
団体内外で様々なかかわりを持って、活動してきました。
▼最後に
ここまで読んでいただき、本当に、ありがとうございます。
物事を本気で考え抜くほど、
自分の未熟さと社会の厳しい現実に向き合わざるを得ません。
それでも、批判やお叱りを受けながら、
若者なりに感じていることを社会に示していくことこそ、
社会の活力を生み、その積み重ねが日本の未来を創っていくと思っています。
今回だけで100年後を見据えた社会が描けるなどとは露ほども思ってはいません。
毎年一回、こうして全国から若者が集い、根本からじっくり考える場を設けることで、
少しずつ、「22世紀のかけら」のようなものが見つかっていくと思っています。
そのための、小さくとも大事な第一歩を、皆さんとともに始めたいんです。
未来を自由に描けるとしたら、あなたは何を、描きますか?
ご支援・応援、本当にありがとうございます。
どうぞ、よろしくお願いします!!!
※Facebook イベントページはこちらです。シンポジウムへの参加も受け付けています。
https://www.facebook.com/events/780519585657439/
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