▼ご挨拶
私たちはNPO法人日本パラ・パワーリフティング連盟です。パラリンピック種目であるパラ・パワーリフティングを日本で広め、より多くの選手をパラリンピックに送り込もうと活動しています。別の言い方をすると日本ではまだまだ知られていないパラ・パワーリフティングをメジャーに近づけようと活動しています。
その活動目標のひとつとして、国内で「魅せる大会」を開くこと。
来る12月3日に2016年全日本選手権を開催しますが、そこで我々としては競技の魅力を伝えるためのコンテンツをご用意しようと意気込んでいます。そのための資金集めとしてクラウドファンディングを利用してファン、サポーターの皆様にご支援をお願いすることを決めました。
▼競技の紹介
「上半身だけで310kgのバーベルを挙げる」
想像できますか?これは下半身に障がいを持った選手の世界記録です。ちなみに健常者の世界記録は282.5kg。パラパワーリフティングは障がい者が健常者を上回る唯一のスポーツです。
下半身に障がいを持った選手が上半身だけでどれだけ重いバーベルを持ち上げることができるかを競うのがパラパワーリフティングであり、下の動画をご覧いただければ、競技のルールを知ると同時に、競技の迫力や魅力を感じていただけると思います。
このシンプルな競技の裏に様々なドラマがあるのです。
▼エピソード①「医者にも信じ難い奇跡」
末端の神経から麻痺が進み筋力が衰える難病、「シャルコー・マリー・トゥース病」を抱える小林浩美選手。歩くことも箸を持つこともできなかった彼女はパラパワーリフティングと出会い、地道なトレーニングを重ねた結果、アジア大会で銅メダルを取るほどまでに力をつけ、専門医に「ありえない、奇跡だ!」と言わしめました。
▼エピソード②「絶望から立ち直る」
日本を代表するトップパワーリフターの1人、字城元選手。彼は大学卒業間際にバイク事故で脊髄を損傷し、下半身の機能が完全に麻痺しました。絶望の淵にいた彼は雑誌で目にした車いすの選手が150kgを持ち上げる姿に出会いました。はじめは格の違う別世界の話だと考えていましたが、憧れの人に追いつくために日々努力を重ねた結果、とうとう健常者の大会で優勝するほどの力を身につけました。そしてパラリンピックの舞台に立つまでの選手になり、自らの腕だけで人生を変えてみせました。
パラパワーリフティングは1964年東京パラリンピックで正式種目となりました。日本人選手も世界の舞台で活躍しており、今年のリオパラリンピックでは2人の選手が入賞し、メダルまであと一歩のところまで来ています。
しかし、日本ではまだまだ競技の知名度が低く、選手たちの練習環境も決して恵まれているとは言えません。障がいを持った選手たちは一般のトレーニングジムを利用できず、満足な練習ができないのが現状です。
▼プロジェクトの目的
リオのパラリンピック本番ではパラ・パワーリフティング会場に3つの大型映像が設置されていました。4,000人の会場を埋め尽くした観客からは選手の表情は見辛いですが、大型映像のおかげで会場のどこからも選手の一挙手一動が手にとるように伝わり、会場は猛烈な声援で埋まりました。
そのエッセンスを東京での全日本選手権大会で観客の皆さんに味わっていただこうと、小さな我々は背伸びしてでも大型映像活用の試合を行いたいと思っています。
パラ・パワーリフティングは一見地味なスポーツです。しかし選手の緊張感、コーチとのやり取り、極限の筋力の発揮の瞬間が観客の皆様に伝わると、手に汗を握る面白さがあります。
12月3日(土)に行われる第17回全日本パラ・パワーリフティング選手権大会は、「障がいという大きな困難を乗り越えてきた選手たちの共演」という、多くの人に競技の魅力を知ってもらう絶好のチャンスです。
しかし、現状では大会運営資金が少なく、競技を実施するのみで来場者に魅力を伝えることが出来ていません。
クラウドファンディングで集まった資金を大型映像のより良い活用に生かすことが出来れば、より深い感動をお届けすることが出来ます。
ぜひ皆様のお力で「魅せるパラ・パワーリフティングの大会」を実現したいと願っております。
▼このプロジェクトで実現したいこと
具体的な目安として、150インチの大型映像の導入を予定しております。
そのためには映像そのもののレンタル費、設置費、運用費、今まで以上の広報費などで150万円から200万円必要です。その一部となる100万円を目標額に設定し、ご支援を募らせて頂きます。運用と広報はレベルによってかかる費用が違います。そのために必要金額に幅を持たせております。
▼資金の使い道
大型映像という機器を入れるだけでは効果的な魅せ方は出来ません。大型映像を生かすための周辺機器(複数のカメラ、照明、音響)、それを操作する人々、コンピュータの内容も映すのでそのコンテンツ開発などに費用がかかります。
その中で少しでもより良い活用が出来るよう皆様のご支援をお願いするしだいです。目標の100万円が集まれば、まずは我々が今年の目標としている2台のカメラとコンピュータを連動させた活用が出来ます。なお、目標額の100万円を超えた金額については、更なるコンテンツの開発やより良い広報、選手強化のための活動資金等に有効活用させて頂きたいと考えております。
▼最後に
長い間、パラ・パワーリフティング競技会に来てくれるお客さんは選手の家族や友達に限られ、観客席には関係者しか入りませんでした。
2020年を前に我々はギヤチェンジしようと考えています。“魅せる大会”を開催し、一人でも多くのお客さんに会場へ足を運んでいただき、「なるほど面白い!」と納得していただける大会づくりを目指します。今年の全日本選手権を通じて、競技の魅力を感じてもらい、より多くの方に応援していただけるようになれば、必ず日本人選手たちの強化に繋がるはずです。そして4年後、東京のパラリンピックに向けて、観客席が埋まるほどの魅力あるパラ・パワーリフティングに育てる所存です。
東京のパラリンピックでメダルを目指す選手たちも、多くの観客の支持があれば選手はより頑張ることが出来ます。
我々連盟も選手も前を向いて歩いていきます。一緒に歩いていただけるサポーターの皆様にも同じ夢を見ていただければと思っています。まだ弱小連盟だからこそ持てる大きな夢があります。
「2020年東京パラリンピックで日本人初のメダリスト誕生!」
今大会はその夢の第一歩です。
大きな夢に向かって進むために、皆様のご支援、よろしくお願い致します。
最新の活動報告
もっと見るクラウドファンディング終了しました。
2016/12/09 16:2612月8日をもって、クラウドファンディングが終了しました。多くの方にサポートいただき、全日本選手権のグレードアップを図ることができました。 ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。 できるだけ早く、お礼を送らせていただきたいと思いますので、今しばらくお待ちください。 引き続き、東京パラリンピックに向けて、選手強化、競技会の開催工夫、連盟の充実を図っていきたいと思います。 今後ともご支援を賜りますよう、よろしくお願い致します。 ありがとうございました。 特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟、 理事長、吉田進 もっと見る
クラウドファンディング最終日
2016/12/08 12:17クラウドファンディングを始めて約一か月が経ちました。 沢山の温かいお言葉、支援のおかげで全日本大会を終えることができました。 クラウドファンディングは本日の日付が変わるまで実施しております。 目標まではまだ遠いですが、少しでも御支援していただけるかた。 是非よろしくお願いいたします。 12/3に行われた全日本パラ・パワーリフティング選手権で最優秀選手賞に選ばれた中辻選手(107kg級)がパラリンピックサポートセンターに訪ねてきてくれました。 中辻選手のベスト記録は192kgで200kgに一番近い選手の一人です。 今後の活躍に期待している選手です。 皆様ぜひ中辻選手を含めパラ・パワーリフティングの応援よろしくお願いいたします。 もっと見る
残り二日!!
2016/12/07 13:58昨年の全日本選手権は選手数は20名ほどしかいませんでした。 今年はなんとその倍の40人もエントリーがありました。 試合後の集合写真を見てもすごく盛り上がっており、これからパワーリフティングが発展していきそうです これからもどんどん選手が増えて、日本のパラ・パワーリフティングのレベルを上げていけるように精進していきます。 もっと見る
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