はじめまして。
私たちはインドネシア首都ジャカルタ発の、伝統工芸の布「バティック」を使ったブランド、「ROU」(ろう)と申します。
私たちはインドネシア・ジャカルタをベースにしたRentracks Cocreation Indonesiaという会社のもと、「インドネシア文化xオンライン」をコンセプトに、バティック専門オーダーシャツ・ドレスのEコマース「ROU」オンラインショップを運営しています。
インドネシアの伝統工芸のバティックは、「ろうけつ染めと」いう蝋(ろう)を使って染色された布のことで、そのプロセスはUNESCOの世界無形文化遺産にも登録されています。
一枚一枚、手描きやスタンプで蝋を付着させその上から染色するバティックは、できあげるまでの手間の多さでも知られています。
バティックの発祥地は不明で、16世紀以降、世界のいたるところで発見されています。(中東、アフリカ、インド、中国、日本等)
インドネシアの中央ジャワは、世界の中でもバティックが最も盛んな地域とされています。
インドネシアの各地方によっても、独自の柄模様が発展しており、インドネシアのそれぞれの土地の文化に根付いています。
インドネシアでは、バティックは「正装」とされ、スーツの役割を担っています。普段のオフィスから、結婚式や会議、式典など公式な場面でも着られています。
ここでは、バティックの製作過程をご紹介いたします!
バティックは、世界でもインドネシアのジャワ島(日本で言う本島)で最も発展しています。
バティックが有名な地域はジャワの中にもいくつかありますが、それぞれの地域に大小問わずたくさんの工房が無数に存在しています。
さいしょに: 生地の模様となる柄を描く。
柄を描く方法は大きく分けて①手描きと ②スタンプの2種類があります。繰り返しパターンの場合、スタンプで作られることが多いです。
今回は、より流通量の多いスタンプバティックのご紹介をします。
1.スタンプを選ぶ
鉄でできた、さまざまな模様が描かれたスタンプを使います。各工房で数百というスタンプをもっています。伝統的な模様も多くありますが、各工房によってデザインにオリジナリティがり、同じ地域であっても、まったく同じ模様を見つけるのは難しいです。
2.ロウを浸透させたスタンプを布に押していく。
溶かしたロウを付着させたスタンプを布の上に押してきます。
簡単そうですが、ロウを布の下まで浸透させるパワーと、柄にずれがないよう柄を合わせる技術は職人技です。一回一回、スタンプを押して、ロウをつけて、スタンプを押して、という作業を繰り返します。
押し終わった生地はこちら。溶けたロウは固まって、布を重ねても他の布に移りません。
3. ロウの上から染色する。
ロウの上から布まるごと染色していきます。(平均1枚の布は平均 2m x1m)手前が黄色の染色料で、奥にかかっている布が黄色に染められた布です。
4. 布を洗う(ロウを溶かす)
左の釜で炊いたお湯に布を浸して、ロウを取ります。このとき実際に作業を見られませんでしたが、当然ながら作業中はとても暑いそうです。
5.バティックを乾かす。
ロウが溶けたあとの布は、ロウが塗られた部分は染色されず模様となってでてきます。
ここにさらに、違う色で染めたしたり、ロウを取る前に違う色を重ねたりして、色の深みや鮮やかさを足していきます。(今回はロウを溶かしていない作成途中のものが干されていました。)
バティックが完全に乾いたら、完成です!
こうやってバティックは作られています。
一枚一枚大切に染められた布が太陽に透けて風になびく姿は、とても美しいです。
私たちは、「布をつくる工房、服をつくるテイラーと、お客様までの距離を最短にする」をポリシーにしています。
例えば、職人とお客様までの間に、通常は何社も仲介業者が入るので、お客様に届くときの価格はつりあがってしまいます。私たちは、できる限りインドネシア各地まで直接出向き、信頼できる工房、パートナーを厳選の上取引しています。
それによって、お客様には価値のあるものを、できる限り仲介をのぞいた適正な価格で提供し、布や縫製を手がける職人には、適正な対価とお客様からのフィードバックを提供できるような仕組みづくりを目指しています。
まだまだ小さなチームの私たちですが、小さな組織だからこそできるフットワークの軽さや柔軟さを生かした、価値の提供ができると考えています。
普段インドネシアのジャカルタをベースに活動している私たちですが、バティックの魅力をより多くの人に広めるべく、お客様と近い位置で私たちの思いをお伝えできる、このキャンプファイヤーというプラットフォームでプロジェクトを設立しました。
日本の若者にバティックを着てほしい。
インドネシアの伝統文化の存続に貢献したい、そんな大きなことは言いません。単純に、かっこいいものを、たくさんの人に知ってもらうきっかけを作りたい。という私たちのエゴです。
そして、日本の若者がバティックを着てくれることによって、インドネシアの若者があらめて自分たちのバティック、文化を見直すきっかけをつくりたいのです。
今インドネシアの若者のバティック離れがおこっており、バティックは古臭い、というイメージが定着しています。(都市の若者は、ほとんど日本とかわらないファッションをしています。)
そこで、単なるひとつのバティックブランドではなく、「日本の若者も着ているバティック」としてインドネシアの若者があらめて自分たちの文化を誇りに思うきっかけをつくりたい、そんな思いからこのプロジェクトを立ち上げました。
伝統は、評価する人がいなければ無くなってしまうものです。
実際バティックを製作している人たちには、田舎の保守的な考えの方も多く、新しいチャレンジがしにくい環境です。
そんな職人と着る人の間に立って、バティックという伝統的なものを料理して、若者に届けたい。
それが結果的に、価値のある伝統の存続に少しでも貢献できるのであれば、それは副次的なメリットとして、ROUは嬉しく思います。
リターンは、ハンドメイドの「バティック」を使ったメンズ、レディースそれぞれ下記のラインアップをご用意しております。
1. 開襟半袖シャツ(メンズサイズ S, M, X, XL)
2. ハーフパンツ(メンズサイズ S, M, X, XL)
3. ボタンワンピース (レディースサイズ S, M)
4. ギャザースカート (レディースサイズ S, M)
1. 開襟半袖シャツ (メンズサイズ S, M, X, XL)
2 ハーフパンツ(メンズサイズ S, M, X, XL)
3. ボタンワンピース (レディースサイズ S, M)
4. ギャザースカート (レディースサイズ S, M)
1. 開襟半袖シャツ
2. ハーフパンツ
3. ボタンワンピース
4. ギャザースカート
※お届けは、できる限り7月前にお届けできるよう、前倒しで製作を進めさせていただきます。
・インドネシアで活躍する、日本人シンガー&MC「加藤ひろあき」さんとの衣装コラボ
・インドネシアで活躍するコメディアン、MC、俳優の「Pandji Prajiwaksono」さんへの衣装提供
・リターン用バティック製作費、インドネシア向けバティック制作費
このプロジェクトが少しでも、日本とインドネシア文化をつなぐきっかけとなりますように。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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