▼ご挨拶
こんにちは。アミーキティア管弦楽団プロジェクトリーダーの常盤成紀(ときわ・まさのり)です。アミーキティア管弦楽団(通称:アミオケ)には企画メンバーを除いて固定の団員はおらず、企画毎に演奏者が集まるオーケストラとして関西を中心に2015年から活動してきました。大半の演奏者が音楽以外の職業についており、忙しい日々の中でライフワークとして音楽活動を行っています。
私たちは、クラシック音楽やオーケストラになじみがない人たちもしっかりと音楽を届けるために、自分たちが何をしようとしているのかがきちんといえるコンサート作りをモットーにしています。また、楽器歴を問わない演奏者の応募や、コンサートへの未就学児・外国語話者の歓迎等の取り組みを通して、多様な人々が集まることの意味を考えてきました。コンサートを通じて、演奏者、お客さま、地域社会にとってこれまで触れることのなかったいろんな世界に出会ってほしい。そう願って日々活動しています。
アミーキティア管弦楽団
https://www.orchestra-amicitia.org/
https://www.facebook.com/orche.amicitia/
▼このプロジェクトの内容
そのアミオケが今年7月、アメリカ・アリゾナ州で活動するツーソンレパートリーオーケストラ(TRO)の日本ツアー・大阪公演を、共催の国際交流ジョイントコンサートという形で開催いたします。TROは、アメリカ在住の指揮者【田川徹】がアリゾナ州で結成したオーケストラで、アミオケ同様に音楽を通じて人と人の絆を作り、世界平和に繋いでいくことを目指して活動しています。2015年第1回日本ツアーを開催。2014年アリゾナ公演と2015年広島公演で共演した国際派ピアニスト【下川れいこ】をソリストに招いて、TRO日本ツアーの大阪公演を、アミオケと合同で開催いたします。今回、アミオケの参加演奏者は約50名、TROの参加演奏者は約30名を予定しています。
2014年TRO アリゾナ公演 指揮:田川徹 ピアノ:下川れいこ
▼プロジェクトをやろうと思った理由
今日の国際社会は、必ずしも安心できるような状況ではありません。世界的に見て、対外的には自国中心主義が、対内的には多様性への不寛容がとても目立ちます。日常でも外国人や外国語話者に対する、ある意味で心無い言葉が耳に入ることも少なくなく、そのたびに少し暗い気持ちになります。「普通とは違う」「自分とは違う」そう思える相手を感性的に受け入れることができない、現代社会のある種の余裕のなさの表れだと思います。
こんなに海外の情報が手軽に入ってくるのに――――いや、私たちには今の時代、その情報量と比べたときに、圧倒的に「実際に会う / 学ぶ / 感じる」という経験の量が少ないのではないでしょうか。いいかえれば、私たちはきわめてバランスの悪い時代を生きているような気がします。つまり、顔の見えない情報にあまりにも晒されている今の時代、私たちには「会うこと」「交流すること」が全く足りていません。このプロジェクトは第一に、演奏者として参加してくれる方々に、海を越えた他者に出会い、彼らとともに作品を作り上げる経験をしてもらいたいと思い、立ち上がりました。
それが音楽であることが、私たちにはとても重要でした。きっと参加してくれる演奏者たちの中には、不安な人もいると思います。それは、私たちは日ごろ、言語という最も慣れたコミュニケーション方法に頼って生活しているからです。けれども、ともに音楽をすること / アンサンブルをすることに、言語は不要です。音を合わせよう、リズムを合わせよう、という経験の中で、私たちは短い時間の中でも、言語に頼らずに目の前にいる他者のことを「知ろう」「分かろう」と意識します。ただ会って話をするだけでなく、ともに作品を作り上げることは、プロの音楽家でない私たちにとっては、きわめて機会は限られています。私たちアミオケは、今回のコンサートを通して参加してくれる演奏者の方々に「リアルな交流」を体験してもらいたいと思っています。
このことは、日米双方にとっていい経験になってくれると信じています。それゆえに、このコンサートを聴きに来てくださるお客さまには、「自分と異なる相手を受け入れる・分かろうとすることで社会が平和になる」そのささやかな希望を、私たちの合同演奏から感じ取っていただくことができればと願っています。今後ワールドマスターズゲームズや万博を控える関西は、ますます多様性を高めていくことでしょう。長い間国際交流を重要なテーマと位置付けてきた大阪府箕面市から、こうした発信を通して関西をさらに盛り上げていきたいと本気で思い、今回クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。
▼これまでの活動
今回のプロジェクトテーマである「コンサートを通して実際に誰かと出会い、演奏者やお客様の価値観が変わること」は、私たちアミオケの最も大切な方向性の一つです。これに関係する過去の二つの活動をご紹介します。
【けいほく うたと未来コンサート】
アミオケが京都市右京区京北地域の中高生と、進路・仕事・将来的な地域との関わり方などについて考え合うワークショップを開催し、その後地元の学校歌などを一緒に歌って演奏する企画。日頃いろんな仕事をしながら音楽活動と両立している演奏者たちだからこそできたワークショップでした。この企画は、参加した人びとすべてが自分の持つ価値を再発見できるような出会いとコミュニケーションが生まれるように設計しました。
【釜ヶ崎オ!ペラ(釜ヶ崎芸術大学)】
大阪市西成区釜ヶ崎の商店街にあるアートスペース「ココルーム」を運営するNPO法人こえとことばとこころの部屋様のお誘いで、2017年からココルーム中庭でコンサートを開催しています。地元の人々がワークショップで作った合唱曲を、私たちがオーケストラ編曲をしてリハーサルなしで一緒に歌うコンサートです。会場は屋外でさらに壁もないのでどうしても完全に音程を合わせることができません。ただ私たちはコンサートホールという空間で、リズムや音程に気を遣いすぎています。その中で、テンポは打ち合わせなし、音程も気にしても仕方ない。そんな空間で改めて今できる最高に楽しい音楽とは何か、を考えることができるのがこのコンサートです。結果として毎回、コンサートは熱気と活気に包まれて、強烈な盛り上がりを見せます。そしてその場にいた誰もが楽しかったといってくれています。環境や状況を変えて、演奏者が新しい表現の可能性に気づくコンサートです。
▼資金の使い道
①コンサート運営費用
本公演を実施するホール施設利用費やコンサートに向けた練習施設利用費に使用させていただきます。
②国際交流の懇親会費用
演奏会実施後に、来日されるTROの皆様との国際交流のため、ささやかですが懇親会を予定しております。こちらの飲食等費用に使用させていただいきます。
③コンサートビデオ撮影費用
本公演での演奏の様子をお伝えすべく、コンサートビデオの撮影を予定しております。こちらの撮影費用や、DVD制作費用に使用させていただきます。
④その他経費
コンサートをより多くの方に知っていただくための広報経費、支援いただいた皆様への返礼郵送費等の諸経費に使用させていただきます。
▼リターンについて
【3,000円コース】
A 音楽の絆公演1名ご招待(30名)
B 音楽の絆公演CD(天井吊マイク音質)1枚(20名)
【5,000円コース】
A 音楽の絆公演2名ご招待(15名)
B 音楽の絆公演DVD1枚+出演者サイン入りお礼お手紙(30名)
【8,000円コース】
音楽の絆公演1名ご招待+DVD1枚+出演者サイン入りお礼お手紙(20名)
【10,000円コース】
A 音楽の絆公演2名ご招待+DVD1枚+出演者サイン入りお礼お手紙(10名)
B ピアニスト下川れいこ直筆サイン入り新作CD(30名)
【50,000円コース】
音楽の絆公演2名ご招待+公演CD/DVD各1枚+出演者サイン入りお礼お手紙+ピアニスト下川れいこ直筆サイン入り新作CD(5名)
【100,000円コース】
ピアニスト下川れいこによる演奏返礼(2名)
※(人数)は各コースでご用意している数です。
※全ての返礼品に、お名前をプログラムとアミーキティア管弦楽団ウェブサイトにご掲載。お名前掲載は任意で、ニックネームやSNSアカウント名、掲載無しも承ります。
ピアニスト下川れいこと古楽器奏者(新作CD)
▼コンサート詳細
音楽の絆
~米国ツーソンレパートリーオーケストラ・アミーキティア管弦楽団国際交流コンサート~
日時:2019年7月6日(土)15:00開演(14:30開場)
会場:大阪府箕面市立メイプルホール
大ホール
プログラム:
・ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番『皇帝』
・ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』第1,4楽章
・バーンスタイン/ミュージカル『ウェストサイドストーリー』
・スーザ/行進曲『星条旗よ永遠なれ』
指揮:田川徹
ピアノ独奏:下川れいこ
主催:アミーキティア管弦楽団
共催:ツーソンレパートリーオーケストラ
後援:公益財団法人箕面市メイプル文化財団
公益財団法人箕面市国際交流協会
公演後に両団体の国際交流懇親会を開催します。
▼最後に
私たちアミオケは、何よりも「企画」にこだわって2015年から活動を続けてきました。関西各地を飛び回り、炎天下、雨ざらし(ちゃんと屋根はありました!)、頻繁に台風を引き当て、挙句の果てには大雪警報・・・それでもいろんな方々といろんな場所で音楽活動をさせていただいているのは、音楽仲間、お客さま、そして地域社会の皆さまです。
多くの方々に支えられて取り組むことができているアミオケの活動を、もっといろんな方々に知っていただきたい。演奏者の皆さまには「私たちってそんな可能性があるんだ!」と、お客さまや地域社会には「オーケストラってそんなことができるんだ!」と思ってもらって、社会全体でオーケストラを盛り上げていきたい。そのために私たちは皆さまとともにこれからも歩んでいきたいと思っています。このステップの一つとして、今回の企画の実現に、ぜひともお力をお貸しください。多くの方々のご支援・ご協力を、心よりお願い申し上げます!
<All-in方式のご説明>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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