田中薫です。
先日、池田市に本校を持つロジカ・アカデミーの関愛(せき・あい)理事長にインタビューをさせてもらいました。
関さんは実は僕のいとこです。
去年、関さんのクラウドファンディングにUKIYOがリターンを提供したりさせていただいたりと、僕らがCAMPFIREに関わるきっかけを作って下さった方でもあります!
プログラミング教育の世界でも素晴らしい活動をされていて、是非UKIYOのファンの皆さんにも見ていただきたくて、インタビューをお願いして承諾いただきました。
それではお楽しみください!
田「今日はよろしくお願いします」
関「よろしくお願いします」
田「愛くんとはいとこ同士ということですが(笑)
去年はロジカさんのクラウドファンディング(こちら)にも関わらせて頂きました。あれは、どのくらいの期間でやってたんですか?」
関「プロジェクト自体は3か月していました。キャンプファイヤーを実施したのは実際2ヶ月くらいですね。そこで集まった資金で、池田市でのプログラミング教育の開発に関わることに使わせてもらいました。」
田「あの機会があったおかげで僕も生島さん(CAMPFIREアドバイザー)に今回関わって頂くことになったんですよね。ロジカさんでは普段どんなことをしているんですか?」
関「メインではプログラミング教室の運営を池田を中心にしています。
今はロジカのノウハウとカリキュラムを使った教育をして下さる加盟教室さんを各地で募って、拡大しています。また現在ではNPO法人と株式会社を運営しています。去年から池田の全小学校でプログラミングの授業を担当させてもらっています」
田「子供の反応は?」
関「楽しそうですね」
田「難しいそうでは?」
関「いや、全然。プログラミングといっても子供たちは英語のコードを書くのではなく、ゲーム感覚でやるんです。
池田市の小学校では、ペッパー君を動かすんですね。(ソフトバンクさんの社会貢献事業で池田市にはペッパー君が100台提供されたんです)ゲームのようにブロックを重ねてペッパー君に命令を出すんです。」
田「へー!それは面白そう!」
関「今池田市には各小学校に7〜8台ペッパー君がいます。それを有効活用するべくロジカが出向かい学校で講義をしたりしています。それから新社会人向けのプログラミングの研修をして、スキルを叩きこんで即戦力にします。この時期は、研修のお仕事が多いですね」
田「今日本ではプログラマーが不足しているそうですね」
関「そう、プログラマーは少なくとも現状17万人のプログラマーが日本には不足しているといわれています。そして、それを教育できる人はもっと少ないのが現状なんです。
簡単に言うと、自分でも出来ても教えるのは苦手、という世界なんですね」
田「なるほど、それは音楽でも一緒かもしれないです。楽器がうまい演奏家としても、教えるとなると別のことが多いですね。教育に真剣に取り組む大きな目的はなんですか?」
関「社会貢献ですね。それはすごいしたいです。」
田「僕らはいとこなので、幼い頃からを知っているのだけど(笑)
昔から愛くんは本当に誠実な人柄だな~といつも関心していました」
関「小学の頃、北海道に引っ越したんですけど、貧しい経験をして、苦労しました。それで何か自宅でもできることを、と考えプログラミングを理解し、今があります。今の子供達にも何か出来ないかと考えたのがきっかけです。
10〜20年後には仕事が半分はなくなると言われています。
そこに今から対策を打って、少しでも今の子供たちが将来に貧しさを感じないようにしたいですね」
田「それは本当に社会貢献ですね!」
関「僕自身中卒なのでスキルが身を助けてくれる、ということを本当に実感しています。
プログラミングの世界では学歴を重視しないところがあって、昔は学歴重視でもあったけど結構大手さんでも、今は学歴より実力を重視するようになってきています。だから貧しくてもスキルがあればやっていけるんです」
田「将来の目標などはありますか?」
関「発展途上の海外の貧しい子供たちが無料でプログラミングスキルを学べる学校をどんどんと作りたいと思っています。現地の子供たちがプログラマーになれば、国際的に活躍して、またそこからお金が生まれる。そういったソーシャルビジネスのモデルを作りたいです」
田「素晴らしい!!良い循環がありますね。その辺はクラウドファンディングの活用とも似ているような気もします」
関「たしかにそうですね」
田「そういう、日本で見ても新しいビジネスを作ろうとしている場所が池田にあるってすごくないですか?(笑)」
関「日本でもほとんどないですね(笑)」
田「フロンティア魂ですね!」
関「ロジカのようなやり方でプログラミング教育をやっているところは日本でもまだほとんどないと思います」
田「それは関さんの理念とする貧しい子供達が自力で羽ばたけるような社会を目指されているから実現されているんでしょうね」
関「小学校では来年からプログラミング必修になります。そして大手企業もプログラミング教育事業に参入してきています。
しかし、これでも日本はプログラミング普及が遅れています。インド、シンガポール、香港、韓国はすでにプログラミングの学校教育化が進んでいて、西欧圏はもっと先に行っているので。
安部首相も「現代の読み書き算盤はプログラミング」と言っていますね。」
田「僕らの世代の友達の子供は、もう小学生になった人もいるけど、そういった話題はあまり聞かないかも。認知が進んでいませんね。」
関「関東は親御さんの間でも、普通に話題になったりしているようで、進んできているようですが、関西ではまだ認知がこれから必要ですね。
啓蒙活動として無料でプログラミング体験ができるイベントを増やしています」
田「僕らも音楽をしていますが、一口に娯楽という括りとしてではなく、
人間が人間らしくあるために、文化の発展や伝統を継ぐということが大切だと思います。
テクノロジーの発展と共にCD屋さんでCDはあまり売れない時代になりましたが、その代わりにクラウドファンディングのような新しい価値提供の場が生まれてきたと思います。」
関「クラファンは1つはファンづくりでもありますね」
田「関さんがクラファンをしたきっかけは?」
関「将来的には海外に学校を作るという目的があるけど、それは目標が大きいので段階的にしていこうかと。しかしクラウドファンディングではこんなやり方があるのかと知りました。クラファンで応援してくれた人達とは、その後もつながりがあるので、良いご縁が出来たと感じています」
田「僕らの目標は、世界最大規模のジャズフェスティバルのモントルーに出演することなんです。UKIYO ORCHESTRAはジャズ界でも異端なスタイルだと思います。ちょっと浮いているかも(笑) そこはロジカのフロンティア精神を見習って笑」
関「周りから浮いてるって大事ですね笑」
田「もう亡くなりましたが、僕の父方の親戚が山梨で太鼓奏者だったんです。(関さんとは母方の親戚) 僕の憧れの音楽家で、彼の音楽人生のように日本人として世界に伝えたいことがあります。僕らに大きな力はないけど、クラファンで応援してもらった皆の力でモントルーという場へ行って、日本の音楽の魅力を多くの人に伝えたいですね。貧しい子供達が自力で羽ばたける社会をつくること、人が人らしく生きるための芸術を世に残していくこと。プログラミング教育と音楽にも共通するところがあるのかもしれませんね」
関「僕らはやろうとしている事は少し似ているかもしれませんね」
田「そうですね!今日は長い時間ありがとうございました」
UKIO ORCHESTRA まとめリンク
*CAMPFIRE(6/28まで!)
*ご挨拶集
*UKIYO 縁日(音楽体験イベント)
*Facebook ページ
*プロモーションビデオ-Fire said