▲約3メートルの一枚紙から3週間かけて彫り上げた作品「鳳凰」
こんにちは!切り絵作家モチメです。
このロンドン進出プロジェクトをオープンしてから、今日でちょうど一週間が経ちました。皆さまにご支援と応援をいただき、おかげさまで3割の目標達成に至りました。とてもとても、感激しております。厚く御礼申し上げます。
今日は、いちばん最初の活動報告で「つづく」となっていた、アーティスト・イン・レジデンスでのイギリス滞在時の話の続きです。(全く連載じゃないですね、すみません!)
イギリスでできた友人と話す中で気がついたこと。
それは、私が切り絵と出会えた幸運についてです。
10年以上切り絵作家として活動してきて、うれしいこともあれば、大変なこともたくさんありました。それを、ついぐちっぽく言ってしまったときに返されたのが「でも君には切り絵という、一生をかけられるものがあるじゃないか。みんなそれを求めて探しているんだ。」という言葉。
はっとしました。
そういった感情に、国境はないんだなって。
私も、切り絵と出会うまではいろいろな画法に向き合って、でも、それだけの情熱を傾けられるものはありませんでした。最初の切り絵を作ったときに、初めてこれだ!と思えたのです。そして、それはすごくラッキーだったと、そのときの会話を通し、改めて感じることができたのです。
ひとつのことに夢中になり追求していると、自分自身でも思いもよらぬ作品を生み出すことができるようになる…。
もうひとつ印象的だったこと。
ロンドンのギャラリーを巡っているときに、切り絵が飾られているギャラリーがあり、その説明書には「hand cut」と書かれていました。それを見たときに、はっとしました。「切り絵」と日本で言ったら、手で彫っているのが大前提としてありますが、そこにあえて「手で切った作品」と付記されている、つまり、そこに芸術的価値が置かれているということです。そういえば、国内で展示していても「機械で切っているんですよね」と、しばしば言われてきました。
「手で彫る」ということは、私にとってはあまりにも当たり前で、これまでそこに価値が見出されることがあるとは思っていませんでした。でも、このイギリスでの経験をきっかけに、気がつかされたのです。
手作業で3メートルの紙をミスなく彫り上げて生まれた作品。人間の手って、まだまだすごい可能性を持っているということを、作品を通し世界中に届けたい…!
これらの経験から、私はますます強く、海外で作品展示をしたいと思うようになりました。
もしご興味お持ちいただけましたら、この「手仕事の可能性を世界へ届ける」後押しを、どうかお願いいたします。
これまでのご支援、ウェブでのシェア、ご声援とてもとてもありがたく、感謝をお伝えしきれずもどかしいです。
私は、切り絵を通して人と出会っていくのが本当に好きです。
始まって一週間ですが、すでに、これまでの活動では出会えなかったたくさんの皆様に、このプロジェクトを通し作品をご覧いただくことができ、死ぬほどうれしいです!ありがとうございます。
8月10日深夜のゴールまで、まだまだ頑張ってまいります。
こちらのページでも、新しい情報をお伝えしてまいります。
今後とも、応援よろしくお願いいたします!
モチメ
(本日のトップ画像「鳳凰」の一部と同デザインを作品化した切り絵のリターンもご用意しています。プロジェクトページでぜひご覧ください☆)