2019/07/01 02:16
荻島望(保護者役 写真左)

近年“いじめ”の定義はとても難しいものになってきています。受けた側が何か一つでも「イヤだ!」と感じればそれはもはや”いじめ”となります。

そうなると一体何処からが”いじめ”で、何処からがそうではないのか、生活の中で常に考える必要があるのではないでしょうか。

まさかうちの子が...このぐらいなら”いじめ”ではなく”いじり”の範囲内...そうやって本当はいつでも転がっている可能性に目を瞑ってしまいがちな全ての人に見て欲しい作品です。

今、保護者という立場に立ってこの作品と向き合う中で、本当に自分の子を愛している、その純粋さ故の難しさも感じています。

いつもは気付けない何かを感じ取れる、そんな作品になっています。自分自身に会いに来て下さい!


ひとみまさこ(保護者役 写真右)

3年前の、まんぼ演出にも参加しました。今回も違う役で参加できること、うれしく思っています。ぜひたくさんの方に見ていただきたい作品です。

出てくるのは主に教師と保護者たち。いじめの本人である子どもたちは出てきません。でも会議室での親と教師のやりとりから、いろいろなことが見えてきます。それぞれの家庭環境、子どもとのコミュニケーション、子ども同士の関係などなど。

これはシリアスな話でもあり、親のエゴがむき出しのコメディでもあり、そして、どんな状況に、どんな言葉に親や教師が揺れ、どう状況が変化していくか、最後に見えてくるのはいったい何なのかという、ミステリーでもあります。

劇場の客席は舞台をはさんで2方向に設置します。みなさんも会議室にいるような気持ちになってくると思います。どうぞこのお芝居を見ながら一緒に揺れてください。そして一緒に考えてください。