2019/03/28 08:12

土門蘭の文章を、ひとりでも多くの人に読んでもらいたいと思って始めた、このクラウドファンディングファンイングですが、支援してくださる方も90人を超えて、先輩や経営者限定リターンと、卸セットなどを考えると、事前予約は100冊を上回りました!
ありがとう、ありがとう!
本当にありがとうございます。みなさんのおかげです。

次の目標を決めなくてはね。
でも、とりあえず、まずは、100人を超えることを目指します。
引き続き、応援してくださるとうれしいデス!

土門さんと、連載第6回に登場してくださった、クラシコムの佐藤さんとの対談が京都で終わり、昨日は僕だけ打ち合わせのため、義理と人情の大都会オーサカシティに行きました。次から次へと襲い掛かってくる仕事を、ちぎっては投げ、いなしたりかわしたりして、なんとか終わらせ、今、新幹線に乗っています。
ようやく僕は、東へと帰ります。
上京と上洛を繰り返す、上がりっぱなしの人生です。

今日は仲間紹介が再開できそうです。
チームメンバーの「だんごちゃん」を紹介させてください。

もともと出版社で雑誌を作っていた、だんごちゃん。
丸メガネともじゃもじゃのあごひげ、フィールドワークの装い、静かに誰かの言葉を聞く森の哲学者のような眼差し。しあわせなことにニコニコしたり、悲しいことにしょんぼりしたり、犬好きで、本人もワンコのように感情を表に出してくれます。きっと、彼に尻尾があれば振ってくれるだろうな。とてもいい奴です。

今はウェブメディアが彼の主戦場。
面倒見のいい彼は若手のライターからも信頼が篤く、編集者として企画や進行をしたり、記者やライターとして取材や執筆もしています。

そんなプレイングもマネジメントもこなす、彼ですが、連載「経営者の孤独」では、媒体BAMPの編集部側窓口として、進行や取材のセッティングなど、あらゆる調整を全部行ってくれました。

そして、一番重要な仕事が、取材立ち合いです。
取材は作家・編集者・カメラマン、というスリーマンセルで動いたのですが、編集者とカメラマンは僕とだんごちゃんが、互いに補完し合いながら行うという、ちょっとだけ変則進行でした。
うん、これはこれでおもしろかったなあ。

天野くんも来たがってくれたんだけど、取材時に人数が多いと、インタビュアーとインタビュイーが密な関係になるまでに、時間がかかったりするので、泣く泣く遠慮してもらったりした。
本当にごめんね、天野くん。
現場を優先した結果、僕らのチームは、だんごちゃん(ウェブ担当)と天野くん(書籍担当)っていう役割分担が出来上がってきて、おもしろいチームになったんじゃないかなって思います。
そんなことを言いながら、原稿には全員、目を通していたんだけれども。

いつも現場にいて、インタビューの邪魔にならないように、カメラの邪魔にならないように、隅っこに静かに座っているだんごちゃん。
しかし、彼の仕事は連載中にも取り上げられています。

連載第2回より引用
ーーーココカラーーー
そんなことを考えていたら、ずっと話を聞いていた編集者が、口を開いた。
「僕、聞いていて思ったんですけど」
青木さんとわたしが、いっせいに編集者に目線を向ける。

彼は少しはにかみながら、こんなことを言った。
「孤独って、ずれが生じたときに感じるものなのかなって思ったんです。家族とか、友人とかと、思いがすれ違ったときに感じるもの。でも青木さんは、自分と人はずれて当然だと思っているがゆえに、孤独とか寂しさを感じないのかなと……そう思いました」

それを聞いた青木さんが、「あっ」と言った。そして、大きな声で繰り返した。
「そうかも。孤独は、ずれである」
わたしと編集者は、その勢いに少し気圧される。

「なるほど、そうだ、それだ」
青木さんはそんなわたしたちには構わず、何度もうなずきながら、なんだか嬉しそうに笑っていた。
ーーーココマデーーー

この文中の編集者は僕でなくだんごちゃんです。クール。

インタビューというのは、ナイトクラブのジャズのセッションのようで、その場にいるメンバーは全員参加しています。息をひそめたり、あえて前に出たり。写真を撮るのが仕事のカメラマンですら、その存在とノリがその場に伝播して、インタビュアーがやりやすくなったり、その逆もあり得るんです。

いつも静かに現場にいるだんごちゃんですが、ときに鋭く、現場をコントロールしてくれました。この連載は、そんなセッションからも生まれているような気がします。

書籍の制作が始まりましたが、ウェブの連載は続いています。
どのように連載が作られているのかを知ってから読むのも、おもしろいかもしれませんね!


さて、そんなだんごちゃんがかわいく思えてきたら、シェアだよ!
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まあ、たぶん、シェアしなくても、彼はうれしそうにしてくれると思うけどね!