2019/05/17 13:56
このたびはご支援をいただき誠に有難うございます。この晴耕雨読傘に表示している仮名は明治時代に活字になった教科書の明朝体を元にしています。
江戸時代に生きた名もないであろう書家の筆致に敬意を評しつつも現代でも使えるように手書きで起こしてレタリングし、検証を繰り返したフォントでもあります。
文字、特に平仮名は明治大正昭和と読みやすさと実用性を追求していく過程でどんどん平坦になり、綺麗に整って進化していきました。
仮名は一部を除けば昭和初期には既に現代と変わらないほどのっぺらぼうなデザインですが、それは文章内容の理解と思考の妨げをしない、文字に与えられた使命でもあります。
明治教科書明朝は、ゴツゴツした形状であえて時代に逆行しています。そんな文字を誰でも持ってる実用品に蘇らせるというのもありかなと思いました。
ご支援そして実現化に協力してくださった全ての方々に感謝いたします。明治教科書明朝もまさか100年以上先の未来の人々が傘に表示して使うとは予想だにしていなかったでしょう!
大谷秀映